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太宰

くあぁ~……

太宰

眠たぁ……

太宰は一人、自室でソファに寝転がり欠伸をしていた

今日は休日ということもあり何もする事はない

太宰

(中也はどっか行っちゃったしなぁ…)

気の済む迄寝てようかなと考えた時……

ガチャッ……ドド…ッ

突然大きな足音が聞こえ部屋のドアが勢い良く開けられた

太宰

如何したのさ、そんな慌てて

誰が来たのかは見なくても解った様で目を瞑りながら云う

中也

太宰!

中也

一寸見てくれ!!

太宰

何さー

太宰

どうせ又下らないこと……

半ば呆れながら中也の方を向いた途端、言葉が止まった

中也

如何だ!

中也

格好良いだろ!

そう自慢げに見せてきたのは

沢山耳に付けたピアスだった

太宰

……誰

髪型も少し変わっており、16歳の時のように後ろで軽く結んでいた

何よりも両耳に沢山付いたピアスに驚かされた

中也

格好良くねぇか!

子供のように目を輝かせて聞いてくる

太宰

……

確かに中也の雰囲気に沢山のピアスは良く似合っていた

少し長めの揺れるピアスが特に綺麗だ

太宰

………別に

…まぁそんな事絶対云わないけど

中也

……はぁー…

中也

手前ならそう云うと思ったぜ…

息をついては部屋着に着替え始める

太宰

…じゃあ何で付けたのさ

太宰

ていうか、そもそも中也ってピアス開けてなかったよね?

中也

次の任務でな

中也

…まァ、こういう感じの役を演じねぇと行けなくなっちまって

中也

イヤリング付けても良かったんだけどよ

中也

どうせなら開けてみてぇだろ?

太宰

…其れは中也だけだよ……

中也

まァ…

中也

今回の任務が終わったら、付けてる暇もねぇから直ぐ穴も塞がるだろうよ

太宰

…ふーん

話す中也の顔をじっと見ているとある事に気が付く

太宰

…中也、若しかして

中也

ん?

太宰

…舌にもピアス開けてる?

中也

…嗚呼

中也

良く気付いたな

そして中也はべ…とピアスが見える位に軽く舌を出す

太宰

……完全に中也がしたいだけじゃん

太宰

舌ピ何て殆ど見えないのに

中也

…バレたか

何処か嬉しそうににやりと笑う

太宰

……バレバレ

素直に格好良いと思ってしまい、何処か照れくさくなって顔を逸らす

太宰

はーあ

太宰

眠たいから寝てこよーっと

ソファから起き上がりドアへ向かおうとする

中也

何だ、寝るのか?

太宰

うんー…

中也

そうか

太宰

…なぁに、中也

太宰

私と一緒に寝たいのー?(にや)

中也

まぁ、そうだなァ…

中也

ていうか、何時も一緒に寝てるだろ

太宰

……

太宰

…此れだから中也のことが嫌いなのだよ……

中也

ぁぁ?

軽く頬を染めて中也の横を通り過ぎた時…

中也

……太宰

太宰

なにさ…

ぐい…ッと腕を引っ張られ引き寄せられた

太宰

わッ…!

そして腰に手を回し、唇に噛み付いてくる

太宰

ん、ぅ…!?

太宰

…は、…ちょッ、と……中也……

一瞬口が開いたのを見逃さずに中也は舌を滑り込ませる

中也

……

太宰

…!??//

太宰

んん…、ぁ…ふ…っ…

逃げられないように太宰の片手首を掴む

そして舌が絡み合った時、中也が付けているピアスがぐり…とあたった

太宰

…ん、ッ……(ビクッ)

突然舌を押され躰が跳ねる

中也

……(にや)

そんな太宰の反応を見て中也は悪魔のように笑った

太宰

…!

太宰

(真逆…此れが狙いで…っ…)

そう気付いた時にはもう遅かった

逃げられないようにと掴まれている手を振りほどこうとするが全く動かない

其れどころか更に強くなったように思えた

太宰

(…此の莫迦力…っ…)

中也は何時も揶揄ってくる仕返しとでも云うかのように太宰の舌を掻き回し始めた

太宰

ふ…ぁ…っ、…

太宰

…、んん…ッ…(ビクッ)

口の片端から唾液がつぅと流れる

徐々に快楽に呑まれて行き、ついに力がなくなり腰が抜けた

中也

…おっと…

元々腰に手を回していた中也の手に力が入り支えられる

太宰

…、は…ッ…ぁ……

やっと離れられたが息が荒れ、中也にもたれ掛かる

中也

…今ので腰抜かしちまったのかよ?

中也

太宰ィ…(にや)

満足気な顔をしては悪戯に笑う

太宰

…、…が…

中也

ん?

太宰

中也が…っ…舌ピなんかしてキスしてくるからでしょ…!

太宰

…私に此れする為だけに開けるとか…莫っ迦じゃないの……

不貞腐れた様に云うが顔は火照った儘の様だった

中也

ふは…そうかもな

中也の肩に顔を埋める太宰の頭を撫でる

中也

(…ま、やりたいのはキスだけじゃねーんだけどな…)

中也

(今此の儘寝室迄運んでったら怒られそうだから又今度にでもするか…)

中也

…引き留めて悪かったな、寝るんだろ?

中也

おやすみ

すると太宰がゆっくりと顔を上げ、上目遣い気味にじっと見詰めた

太宰

……一緒に寝る?

中也

……

中也

………はぁ…手前なァ…?

中也

今キスされた後に其れ云うか?

中也

襲われても知らねーぞ

太宰

……別に…

太宰

…中也になら、私襲われても良いよ…

太宰

…なんて……

目線を逸らして恥ずかしそうに笑いながらそう云った

中也

……寝室行くか

太宰

え、ぁ…うん…

太宰

一緒に寝るんだ?

中也

当たり前だろ

太宰

そう…

ドアノブに手を掛けては振り返って

中也

太宰

太宰

ん?

中也

……覚悟しとけよ

太宰

…え

中也

手前が云ったんだからな?

中也

後悔すんなよ(にや)

そしてドアを開け寝室へと向かう中也

太宰

……

…あんな事云うんじゃなかったと、既に後悔している太宰でした

ちゃんちゃん

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