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rb
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今日は待ちに待ったクリスマス
三ヶ月前からお付き合いしてるrbさんと初めて過ごすクリスマスだ！
遊園地なんてベタかもしれないけど……どれだけ込み合ってても二人なら楽しい、そう信じてる。
馴れ初めは、同僚のrbさんから告白してもらったことがきっかけだった
私は同僚の一人、としか見てなかったけれど熱烈で紳士的なrbさんのアプローチにすっかりほだされ、今では相思相愛だ。
愛には試練が付き物と言うけれど……私たちの場合は「身長」だった
肉体はストイックで芸術的に磨かれたrbさんの身長は125cm、そして私は175cmあるから……しばしば他人から親子と勘違いされる。
親子て……せめて姉弟くらいにみてほしい。
外に出るとどうしても人目を気にしちゃうからrb さんから遊園地に誘ってもらったときは正直悩んだけど、この静かな観覧車の中なら何も気にせず楽しめる。
その……観覧車のイベントと言えば……ちゅ、ちゅーくらいありそうなもんだけど……彼は対面の座席から全く動かない。
私からちゅーしてみる？無理無理！初ちゅーなのに遊んでる子って思われたりしたら無理！
結局何事もなく平和な雑談だけで観覧車は一周した。
rb
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ふ、ふふっ我ながら大胆……！ドキドキしたー！
カップルに人気の乗り物ですもの、これで周りの人からもカップルって思ってもらえるよね♪
そう思った矢先後ろの方から……
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聞こえない聞こえない、関係ない関係ない……
心無い人たちからの無意味な暴言にも慣れた。
慣れたって、胸が痛くない訳じゃないけどね……
rb
rb さんは……すごいなあ、全く動じてない。
rb
動じて、ない？もしかして
心が(以下略)
どこもめちゃめちゃ混んでるとは分かっていたけど、アトラクションの待ち時間だけで三時間。
降りた頃には辺りは暗くなり、もうすぐパレードの時間だった。
遊園地の一大イベント、パレードが始まる！
遊園地内を練り歩くパレードをカップルが手を繋いで通路沿いに追いかけて一周すると、そのカップルは結ばれると言う噂がある
事前のリサーチは欠かさない！これは是非一周したい！
すでにパレードを待つ通路には、この冬の寒さを忘れさせるような熱々カップルでぎゅうぎゅう詰めだった。
rb
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ぎゅっ……
rbさんの手、暖かい……筋肉質だから筋肉が熱を持って暖かいのかな？決して子供体温ではないよね？
重く堅いダンベルを毎日持ち上げているからか手の平の表面は平べったくツルツルして、皮膚が堅い。
それでも私の手を優しく握ってくれる力加減に胸がキュンとしちゃう！
パレードを見る心の余裕をなんとか作り出し、パレードが始まった
♪～♪～♪～
す、すごい人混み……！
通路に並んだときから前に200人くらいいたと思うのに、後ろから400人くらい並んで歩いてる……！
満員電車ほどではないけれど、パワフルなカップルに挟まれて全然ロマンチックじゃない！でもパレードキレイ！！
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ぎゅうーぎゅうー
人が増えてきたー！もうパレードを見るより、通路を歩くだけで精一杯！
しんどい……でも、rbさんが手を握ってくれてるから！私、頑張れる！
何かにつまずいて……嘘！ヒールの踵が折れた！
rb
一瞬離れそうになった手をrbさんがガッシリ繋いでくれる。
しかしその時点で二人の腕は伸びきっていて、私は歩きにくくてスピードダウン。それに追い打ちをかけるように後ろから人、人、人の波。
離さないっ！絶対この手を離さないんだからっ！
rb
とうとう踵からプラプラ垂れていたヒールが潔くバキ！と音を立ててパンプスから千切れた瞬間、足首を思いっきり捻ってしまった。
rb
私がか細い悲鳴を上げてすぐ、rbさんの手が離れてしまった。
もはや私は歩いておらず、後ろの人たちから押される形で波に揉まれ、rbさんと離ればなれになった。
こんな状態でパレードなんて見てる余裕ないよ……泣きそう！
そのまま通路の最後まで連れていかれ、出入り口付近でようやく波から飛び出し、ベンチに座ることが出来た。
最悪なクリスマスだよ……これ以上最悪なことなんてないくらい。
全力でお洒落してきたのにスカートがビリビリに破れ、パンプスは折れて足首を捻挫し、暴漢に襲われたような格好してる。
泣きべそをかきながらも滲む画面に目をこらし、なんとかrbさんに「出入り口のベンチに座ってます」とメール出来た。
返信を待つ間、冷静になろうと空を見ていると……
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最悪……最悪最悪！なんて下品な男！rbさんとは天地の差があるわ！
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助けて……rbさん！
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チャラ男たちがいなくなるまで私の前で仁王立ちする彼の背中は……
とても、大きかった……
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そんなわけない……
俺の女に何しやがる！って怒鳴ってくれたとき私……
不覚にもあなたに惚れ直したんだから……
rb
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とっても甘い、クリスマス
メリークリスマス♪
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい！がどんどんみつかる。
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