最近、 甘ったるい飴玉 苦い飴玉 涙が出そうな飴玉を 飲み込むことが無くなった。
儚く脆いそれは、 飲み込むには簡単で 飲み込むと喉がギリリと傷んだ。
最近はその痛みもなく、 ただただ世界は甘ったるさで満ち溢れて 世界は色濃く根付いた。
楡井
楡井
蘇枋
蘇枋
蘇枋
満開の花あかりが、 俺達を照らし 辺りは未だ真っ暗闇なはずなのに この美しい夜桜が 明るく俺らを照らしていた。
楡井
桜
桜
普段こういうことをしてこなかったのか 俺の好きな人、___ 桜遥君は ポッケに手を突っ込んだまま この暗闇でもわかるくらいには 顔を赤くしていた。
楡井
蘇枋
蘇枋
桜
夜風が優しく当たり、 桜の花びらが 舞いを踊るかの様に浮かび上がった。
桜
楡井
2人はびっくりして 戦闘態勢を取ってていたりやら 顔面に桜の花びらを もろに浴びてたりしていた。 そんな面白いことは、 あまりないだろう。
桜
楡井
気づいたら腹を抱えるほど 笑ってしまっていた。 夜中なのに周りは明るく見えた きっとこの楽しさのあかりは この2人のせいだろう。
蘇枋
蘇枋
桜
楡井
蘇枋
蘇枋
桜
楡井
蘇枋
蘇枋
蘇枋
楡井
静かにという忠告は聞かず それで尚勢いよく 返事をして見せたにれ君。 桜君はしっかり言ったことを守って 口を押えている。 にれ君と二人顔を合わせながら、 ふふっと笑いあった。
蘇枋
蘇枋
楡井
桜
こういうのにまだ慣れていない様子の 桜君は顔を真っ赤にして 俯きながらも弱らしい返事を返した。
静かな夜 虫の囀りと 人々が寝静まる様に 電気が消えていった。 小さな声ながらも にれ君と笑談を交わしていた。
楡井
楡井
ばばっ!とものすごい速さで 秘 と、書かれた手帳を 取り出したにれ君。 その手には既にペンも握られていた。
蘇枋
楡井
蘇枋
何か言いかけたその言葉の先を 言わせる前に遮ってしまった。 その言葉の先を 言われなくとも俺は知っているから。
蘇枋
蘇枋
楡井
楡井
蘇枋
蘇枋
さっきまでキラキラとした目で 持っていた手帳とペンを さっとしまっていた。
さっきまで一緒に 花見をしていた二人を見て、 さらにこの関係を壊したくないと 再認識してしまった。 人の関係なんて簡単に崩れると 知っているなら尚更だった。
その後は何を話したか 詳しく覚えていなかったが、 雑談をして歩いたようなきがする。
気づけば周りの声も音も 全く脳にはいってなくて 何時にれ君と別れたのかすら 覚えていない。
桜
桜
蘇枋
蘇枋
息を切らしながらも、 俺のことを心配そうに見つめる 琥珀色と深い黒色の目 汗がだらりと垂れていた 俺の想い人が目の前にいた。
蘇枋
桜
桜
桜
桜
揶揄われて、 顔を真っ赤にしながら どうしてきたのか 必死に説明しようとしていた。
説明しながらも 息は途切れ途切れで、 肩が上がっていた。 その説明を聴きながら 無性に可愛いという気持ちが込み上げてきた。 顔に出さないように細心の注意を はらいながら、 俺はやっと言葉を発した。
蘇枋
蘇枋
蘇枋
まだもう少し、 一緒にいたいと溢れ出た欲を 飲み込み 桜君に笑顔を向けた。
蘇枋
桜
蘇枋
蘇枋
桜
蘇枋
蘇枋
深い暗闇は 俺の優しい光へと変わって、 眩しいほどの思い入れへと変わった。
何かを思い出す夜が 嫌になるほど苦だったが 今では優しい思い出も思い出せる 優しい夜になっていた。
コメント
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心配の中に実は一緒に帰りたかった本音があるとか...🫣 にれくんと一緒に帰ってるの見て少し嫉妬したのかしら..._:(´ཀ`」 ∠):
長々と見て下さりありがとうございます。ご苦労様です。