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齋藤詩織

また喧嘩?

岩本照

そんなんじゃ…

シオ先輩は2人を呼び付けて 腕組みしながら仁王立ち 勘が鋭い割に 自分に関するとこは 鈍いとこもあって… なぜこうなったかと言うと…15分前

深澤辰哉

照!

岩本照

ふっかさん…

深澤辰哉

聞いてくれよ。目黒がさぁ。

岩本照

いちいち反応するからでしょ?
惚気けたいんだから
聞き流して聞いてるふり
してれば良いじゃん。

深澤辰哉

出来るかよ。
だってあのシオがよ?
めちゃくちゃ
可愛いって話聞かされてよ…
最初は興味津々で聞いてたんだけど
なんか途中で
恥ずかしくなっちゃって……

岩本照

あのさぁ。いい加減にしてくんない?(💢'ω')

深澤辰哉

へっ?

岩本照

確かにシオ先輩は
可愛いですよ。
可愛いでしょうよ。
それは認めますよ。
でも、最近回数増えてんの。
気づいてる?シオ先輩可愛い談義
むしろ会話の9割それって💢

深澤辰哉

ヒカル?
なんで怒ってんの?

岩本照

もう!分かってない
ならふっかさん
なんか知らない(💢'ω')(˘^˘ )プイッ

深澤辰哉

え………ナニ?

はい、ここにも 鈍チンがいましたよ。

岩本照

経費の精算…。

カタカタ……

岩本照

ん?これ…ふっかさんのだ

岩本照

また適当に…
これは接待交際費
じゃなくて雑費…もう💢💢

齋藤詩織

岩本くん?…どうした?

岩本照

あ、いや…

齋藤詩織

もしもし📞経理課の齋藤です。
あ、お疲れ様…
ふっか居る?……悪いけど居たら
12階の休憩室へ至急来るように
伝えてくれる?次の予定は?
……11時にアポね。
分かった。
10分で終わらせる。ありがと

齋藤詩織

岩本くん?行くよ

岩本照

えっ?…先輩…ちょっと待って……

手を引かれて強制連行……

宮舘涼太

あ~あ。

阿部亮平

連れて行かれちゃった。
ああなったら
シオ先輩止められないよね?

宮舘涼太

でも、絶対的に
ふっかが悪いんでしょ?

阿部亮平

間違いなく……

宮舘涼太

あの顔してる
シオ先輩怖いもんね(^︺^💧)..

で、最初に戻る訳で………

深澤辰哉

シオ?康二からここに
呼んでるって
言われたんだけど

齋藤詩織

イイから座って(💢'ω')

深澤辰哉

え?オレ…なんかした?笑

齋藤詩織

また喧嘩?
ふっか、岩本くんに何したの?

深澤辰哉

え?ヒカルに?

深澤辰哉

俺が?

岩本照

もう…めんどくさい事に
なっちゃった

深澤辰哉

へ?

齋藤詩織

朝からイライラしてるし、
岩本くんが仕事に身が入らないの、
大抵ふっかが原因でしょ?

ちなみに、まだ俺達2人が 付き合ってるの シオ先輩は知りませんよ。 どう言い訳するつもり? ふっかさん……? ちゃんと説明できるの? 暴露するつもりなら覚悟しますけどね

深澤辰哉

へ?………え〜っと。

深澤辰哉

ごめんなさい……?

齋藤詩織

なんでハテナなのよ!

岩本照

シオ先輩……も、いいです。

齋藤詩織

岩本くん…?

岩本照

ふっかさん分かってないの、
分かってますから。

齋藤詩織

私が困る…。

岩本照

え?

齋藤詩織

岩本くんが
仕事に集中出来る環境を
作るのも私の役目。
しかもふっかは私の元部下、
今は岩本くんが私の部下。
元部下の尻拭いを
私がするのも当然でしょ?

深澤辰哉

( ゚∀゚ ; )…ぁ

ふっかはまずった!って顔してる。 シオ先輩ってこういう人だ。 絶対解決するまで終わらせない。

深澤辰哉

ごめんって…。
俺が惚気話をしたのが悪い。
ヒカルごめん。嫉妬したんだよな

齋藤詩織

へ?嫉妬?

ほら爆弾投下 しれっとするけどシオ先輩免疫ないよ。この手の話…どう回収するつもり?

深澤辰哉

そ、目黒からお前の話。
めちゃくちゃ惚気話聞かされて
ヒカルにしたのが悪い

齋藤詩織

意味わかんない。

岩本照

シオ先輩、これ以上は
先輩がキツいと思いますよ。
聞かない方が。

深澤辰哉

もういいよ。
俺達付き合ってんの。
結構前から。

齋藤詩織

はあ?

岩本照

ふっかさん、終わり。
キャパオーバー。
シオ先輩の仕事に差支える

齋藤詩織

いやいや。

深澤辰哉

シオ、ごめん。痴話喧嘩だから。

岩本照

あとは俺たちの話なんで
戻ってください。
ふっかさんもアポでしょ?
行きましょ?経費のことも、あるし。

齋藤詩織

…ん。理解してないけど、
分かった。じゃ……。

踵を返し歩いていく…。 あちゃ(>_<)汗 フォロー大変だ 真っ直ぐ歩いてるつもりだけど 歩けてない… あ、目黒くんだ。

岩本照

目黒さん、シオ先輩支えて!

目黒蓮

へ?おわっ!シオ?大丈夫?

齋藤詩織

へっ?あ、ごめん平気。

岩本照

みんなに迷惑かけてる。

深澤辰哉

ははっ。

岩本照

でも良かったの?

深澤辰哉

そのうちわかる事だったから、
いいんじゃね?
俺の気持ちには
気づかないだろうから。
もう、吹っ切れてるし。
今はお前だけだよ。

岩本照

ふっかさん…。

深澤辰哉

可愛いヤツ♡ギュッ。

岩本照

ちょ、ちょっと
こんなとこで
抱きつかないでよ!

深澤辰哉

仲直りのハグだよ。
傍から見れば
じゃれあってると
思われるだけだから♡

深澤辰哉

今日家に来いよ。

岩本照

言われなくても行くよ。

深澤辰哉

今日は寝られないからな♡

岩本照

…………♡
楽しみにしてる。
………あ、経費の
精算項目違うんだけど……

深澤辰哉

え~そうなん?

岩本照

もぅ!ちゃんとして
って言ってるでしょ?!

まあ、雨降って 地固まるって感じかな?(笑)

約束の週末

渡辺翔太

この辺で待ってればいっか?

渡辺翔太

あ、出てきた。詩織!

齋藤詩織

おまたせしました?

渡辺翔太

んにゃ?今来たばっかだよ。

助手席に乗り込む。

渡辺翔太

んじゃ行くか。

齋藤詩織

はい。

ミントグリーンのワンピースに 白のジャケット ゆるふわに巻いた栗色の髪 鉤爪でとめたダイヤのピアスが 耳で輝いてる。 薄化粧だけど、つやつやリップで しっかりポイントは抑えてる これが普段着とは思えない。 ちゃんと大人の女性だ。

渡辺翔太

この後彼氏とデートでも?(笑)

齋藤詩織

え?

齋藤詩織

いえ。別に…

渡辺翔太

ふうん。

齋藤詩織

あの後、課長と話しました?

渡辺翔太

達也?いや、特には。

齋藤詩織

婚約なさったのはご存知でしたか?

渡辺翔太

ああ。両家の挨拶は呼ばれたよ。
これからだけど。
年明けって言ってたかな?

渡辺翔太

まだ、カウンセリングじゃねぇよ?
普段の会話。なんで畏まってんの?

渡辺翔太

罰ゲーム継続中だけど?

齋藤詩織

課長のお兄さんに
そんな話し方出来ませんよ

渡辺翔太

課長のお兄さん、ねぇ。

渡辺翔太

あ、これ、いい?

タバコを取りだして見せる。

齋藤詩織

あ、どうぞ。

渡辺翔太

サンキュ。

慣れた手つきで火をつける

渡辺翔太

ふう。🚬

齋藤詩織

翔太さんも吸うんですね。

渡辺翔太

達也も吸うもんな。

齋藤詩織

あ、はい。

無意識で灰皿の蓋を開けてくれる。 手慣れてる。

渡辺翔太

付き合ってたんじゃねぇの?達也と。

齋藤詩織

え?知って…

渡辺翔太

いや、そんな気がしただけ。
カマかけてみたら当たってた。

齋藤詩織

意地悪ですね。

渡辺翔太

男なんてそんなもんでしょ?
みんなオオカミだよ(笑)

齋藤詩織

怖い…です。

渡辺翔太

彼氏は違うの?

齋藤詩織

はい。優しい人です。
自分より私を優先してくれる人で。

渡辺翔太

へえ。ベタ惚れなんだ。

齋藤詩織

彼のおかげで立ち直れましたから。

渡辺翔太

ふぅん。そ。

短くなったタバコを消す。

渡辺翔太

その割には不安な顔してない?

齋藤詩織

そんなことありませんよ。

渡辺翔太

被せてくるね。言われるの想定してた?

齋藤詩織

いや。そんなことは

渡辺翔太

到着。

齋藤詩織

ありがとうございます。

車を降り、事務所へ。

渡辺翔太

今日は誰も来ないから
その辺にテキトーに座って。

齋藤詩織

はい。

コト。 紅茶の入ったマグカップを 目の前に置いてやる

渡辺翔太

寒くない?暖房付けたけどすぐには温まらないかも。上着着てて良いから。これ(膝掛け)、使って

齋藤詩織

ありがとうございます。

渡辺翔太

ん。

渡辺翔太

まずは、名前から。

齋藤詩織

齋藤詩織です。

渡辺翔太

脅迫観念が生まれた頃のことを
話せるだけ話して欲しいんだけど。
辛い記憶だから、ゆっくり思い出すよ。

齋藤詩織

はい。

渡辺翔太

達也と付き合ってた頃のことだよな。

齋藤詩織

彼は知らないです。

齋藤詩織

前にエレベーターに
閉じ込められたことがあって。

渡辺翔太

うん。

齋藤詩織

雷がそのビルに落ちて停電になって。
5分位だったと思います。

渡辺翔太

うん。

齋藤詩織

結構人数乗っててガヤガヤしてて。その声が頭の中グルグルしてて……。怖くなって耳塞いでいたんですけど声が頭の中で響いていて。

渡辺翔太

そっか。

齋藤詩織

それもしばらく忘れてたんです。
達也と些細なことで喧嘩して家を飛び出して、変な人に追いかけられて逃げるのに小さな小屋に逃げ込んで追いつかれそうになって、ドアを思いっきり叩かれて。警察官がたまたま近くを警邏してたので事なきを得たんですけど。
そこで初めて過呼吸に。

どんどん顔色が悪くなっていく…。

齋藤詩織

ひっ……。

渡辺翔太

分かった。いいよ。落ち着こう。深呼吸するよ。

齋藤詩織

すぅ…はぁ…ふう……。

隣に座り直し抱きしめる。 肩で息をしてる背中をさすり 自分の呼吸を合わせるように促す。 詩織の心臓の鼓動が 早くなっているのが 伝わってくる

渡辺翔太

一旦そのまま体を委ねて。力抜こう。

齋藤詩織

はい。

渡辺翔太

泣きたかったら泣いていいよ。
怖かったな。よく頑張ったよ。詩織。

齋藤詩織

・・・・。

グスッ・・・。 声を出さず涙を流している。 我慢してるのか、 声が出ないほどの恐怖感だったのかは 今は問題じゃない。 優しく背中をさすり頭を撫でてやる しばらくすると力が抜ける

渡辺翔太

寝たか……

眠るのは一種の防衛本能だ。 赤子が爆音の中で眠れるのと同じ

渡辺翔太

(深いな…。時間かかりそうだ。)

体勢を替えて膝の上に 頭をのせ足を投げ出させる。 タブレットで警察の報告書を確認する

渡辺翔太

これか…。大した報告書ではねぇな。
〖不審者が女性を追い回し。
警ら中の警官によって保護する〗
達也との喧嘩がなきゃ、
発症しなかったかもしれねぇな。
責任は大きいぞ。アイツ。

齋藤詩織

・・・んっ!

渡辺翔太

起きたか?

詩織が抱きついてくる。

渡辺翔太

大丈夫。お前を害するやつは
ここにはいないよ

齋藤詩織

た…つ…や…

まだ引きずってるのか? 深層心理なのか? 瞳が虚ろで焦点が合っていない。 アイツと勘違いしてるのか…

渡辺翔太

詩織…?大丈夫だ。もう少し休め

齋藤詩織

ん…。

また静かに寝息を立てはじめる。 涙を指で拭い頭を撫でる。 横に置いたコーヒに口を付け ふう、と溜め息を漏らす。 無防備にも寝息を立てる彼女は 弟の元カノで 今は誰かの大切な人で。 俺はカウンセラーで 自分で買って出たはずなのに 胸の中のモヤモヤを払拭出来ずに ただ見つめることしか今は出来ない。 答えの出ない不毛な想いだ。 気付いちゃいけない… そう自分を戒めるように もう一口コーヒーを喉に流し込んだ

渡辺翔太

そろそろ起こすか…。

夕暮れ時辺りが少しづつ 闇に紛れていく。 きっかけは上々と言ったところか。 フラッシュバックも考えられる。 今日は1人にしない方がいいな

渡辺翔太

詩織……。起きれるか?

齋藤詩織

あ、はい。私、寝ちゃってたんですね。

渡辺翔太

おぅ。大丈夫。具合悪くないか?

齋藤詩織

大丈夫です。

渡辺翔太

ちょっと目を見るな。

目の下を下げて確認する

渡辺翔太

貧血気味か?食事摂れてるか?

齋藤詩織

食べてると思います。

渡辺翔太

鉄剤追加しろ。サプリでいいから。

齋藤詩織

分かりました。

渡辺翔太

明日も休みだよな?

齋藤詩織

はい。そうですが。

渡辺翔太

彼氏はどうしてる?約束は無いのか?

齋藤詩織

え?

渡辺翔太

連絡して今日は一緒にいろ。

カウンセリングルームより 本日治療の一環で 退行記憶を行いました。 フラッシュバック(記憶の蘇り)が 発生する可能性がある為、 夜間の見守りを必要と診断します。 診断の際貧血も見られる為 鉄剤の補充を推奨します。

渡辺翔太

これを彼氏に見せろ。今連絡できるか?

齋藤詩織

はい。

渡辺翔太

彼氏の家は近いのか?

齋藤詩織

こちらの方が近いです。

渡辺翔太

とりあえず連絡してみろよ。
オレ、🚬行ってくるから。

そう言って出ていく。

齋藤詩織

電話…。

携帯をカバンから出し 蓮の連絡先を押す。

目黒蓮

シオ?どうした?
カウンセリングだったんだろ?

齋藤詩織

うん。逢いたいんだけどいい?

目黒蓮

今どこ?

齋藤詩織

会社の近く。

目黒蓮

じゃ、車で迎えに行くよ。
佐久間くんとこで待ってて。
佐久間くんには連絡しておくから。

齋藤詩織

分かった。

カチャ…。

渡辺翔太

連絡ついたか?

齋藤詩織

はい。

渡辺翔太

じゃ、送っていくよ。

齋藤詩織

いえ、近くで待ち合わせしたので
大丈夫です。

渡辺翔太

いいよ。近くでも。どこ?

齋藤詩織

Fleur de Neigeっていう
レストランです。

渡辺翔太

え?そこって佐久間の?

齋藤詩織

ご存知なんですか?

渡辺翔太

中学からの腐れ縁よ。

渡辺翔太

送っていくよ。
彼氏にもそしたら会えんだろ?
説明しといた方が便利だろうし。
嫌なら止めるけど?
達也と似た俺が
彼氏に会うのは彼氏が心配するか?

齋藤詩織

正直良く分かりません。
どんな反応するんだろう?

渡辺翔太

不安材料を増やすなら
止めた方が良いけど?
詩織次第だよ。

齋藤詩織

佐久間さんと会いたいですよね?

渡辺翔太

べつに。また今度にするよ。
じゃ、気をつけて帰れよ。

齋藤詩織

はい。じゃ。

渡辺翔太

また来月な。貧血直せよ

齋藤詩織

ありがとうございました。

齋藤詩織

こんばんは。

佐久間大介

いらっしゃい😁

佐久間大介

蓮から連絡来たよ。
なんか飲んで待ってる?

齋藤詩織

じゃ、お願いします。

佐久間大介

にゃは♡座ってて

裏へ入っていく。

佐久間大介

はい。キャラメルマキアート
ミルク多めだよ。

齋藤詩織

可愛い。スチームミルクがなんかキャラクタみたいになってる

佐久間大介

ニャハ♡
詩織ちゃんなら喜んでくれると思った♡

齋藤詩織

ありがとうございます。
そういえば、
渡辺翔太さんって覚えてますか?
中学の同級生とうかがっています。

佐久間大介

翔太?知ってるよ?
え?なんで?

齋藤詩織

カウンセリングに通ってるんです。
って事は課長とも顔見知りだったって事ですよね?

佐久間大介

いや?弟がいることは知ってたけどこないだが初対面。同じ顔で内心ビビったけどね。

齋藤詩織

会いたいって言ってました。
送ってくれるって言われたんですけど。
蓮が心配すると思って
遠慮してもらいました。

佐久間大介

こないだの一件ね?( ≖ᴗ≖​)ニヤッ
大変だったもんね(๑ ิټ ิ)ヘヘッ

齋藤詩織

佐久間さん悪い顔してますよ

佐久間大介

蓮、からかいがいがあるんだもん♬.*゚

佐久間大介

もう自己嫌悪やばかったよ。
ここで1回潰れたからね。

齋藤詩織

え?お酒の強い蓮が?

佐久間大介

カッコイイオトコで居たいのよ。
好きな娘の前では🤣
男のコってそんなもんよ- ̗̀( ˶^ᵕ'˶)b

齋藤詩織

そうですか?

佐久間大介

そうそう。鰻食べれる?
美味しい鰻が手に入ったんだけど
店に出せないから持ってってよ。蓮の事だからすぐ帰るって言うだろうから。

齋藤詩織

はい。大丈夫です。

佐久間大介

腕前を褒めてたよ。チーズリゾット

齋藤詩織

熱出す前だからあんまり本気にしない方がいいですよ。

佐久間大介

いんにゃ、同じレシピで作らされたからね。チーズの分量が曖昧だったけどチェダーで作ると濃すぎるし。なんだったんだろうって。

齋藤詩織

佐久間さんほどの腕前の方が悩んで下さるのも光栄ですね。内緒にしときます♡

佐久間大介

分かったら店に出していい?

齋藤詩織

それって、既に佐久間さんのレシピですよ。私のじゃない(笑)

目黒蓮

ごめん。お待たせ!

佐久間大介

お、来たな。じゃ、ちょっと待ってて。

齋藤詩織

はい。ありがとうございます。

目黒蓮

何の話してたの?

齋藤詩織

こないだ作ったチーズリゾットの話。
佐久間さんに話したんでしょ?
2つ星のプロのシェフに
話すことじゃなくない?(笑)
逆に恥ずかしくなっちゃった

目黒蓮

だって美味しかったんだもん。

齋藤詩織

嬉しいけど。話す相手を考えて。
仲良しだけどプロのシェフよ。

目黒蓮

あぁ。そっか。確かに。

佐久間大介

お待たせ!はい、コレね

目黒蓮

なに?

佐久間大介

浜松産のウナギ。店で出せないから家で2人で食べな。美味しいのはお墨付きだから。タレは一緒に入れてある。日本酒でアルコール抜いて割ってかけて食べてね。材料は全部入ってるから。

齋藤詩織

何から何まですみません。

佐久間大介

蓮が迷惑かけてるお詫びね。

目黒蓮

佐久間くん酷い!

佐久間大介

ニヤは( ー̀֊ー́ )✌︎気をつけて帰ってね

目黒蓮

ありがとう。じゃ、行こうか。

齋藤詩織

うん。

蓮の家に帰ってきてお風呂に入って 佐久間さんから貰った鰻を堪能して (ほんとに美味しかった♡♡) 今日のカウンセリングについて 紙を見せて 蓮に話をすると…

目黒蓮

そっか。優しい先生だね。

齋藤詩織

今日は独りじゃない方が良いって。

目黒蓮

週末は一緒に過ごす約束だったし。
良いじゃん。むしろ嬉しいよ♡

齋藤詩織

カウンセリング自体の事はよく覚えてないの。話してたことは何となく覚えてはいるんだけど…。

目黒蓮

そっか。でも、シオの気持ちが軽くなる手伝いをしてくれてるなら信用しないと。

齋藤詩織

ありがとう。

目黒蓮

じゃ、寝よっか。

齋藤詩織

そうだね。

目黒蓮

じゃ、おやすみ♡チュ♡

齋藤詩織

おやすみ♡

いつものように腕枕で 見つめ合いながら眠りにつく

ドンドン!(ꐦ°᷄д°᷅)出てこいよ!

齋藤詩織

………っ!いやっ!こないで!!

ガシャガシャ ドアをこじ開けられそうに なる扉を必死で引っ張ってる私

齋藤詩織

いやぁ!!

目黒蓮

シオ?シオ!!しっかりして!

齋藤詩織

キャア!!離して!!やだ!!

目黒蓮

目を開けて!!

目黒蓮

シオ!!

齋藤詩織

えっ?!

目黒蓮

大丈夫?うなされてたよ。

心配そうに見つめる蓮。 汗をびっしょりかいて涙を流してる私

齋藤詩織

蓮!!怖かった!!

身体の震えが止まらない 蓮はしっかり抱き締めて いつまでも撫でてくれる 大丈夫を繰り返して。

目黒蓮

フラッシュバックってやつだね。

齋藤詩織

眠るのか怖い…。

目黒蓮

大丈夫。ずっとそばに居るから。

先生からの指示書には ちゃんと眠らせろと書いてある。 眠れないと精神的負担が 増えるから。 いざと言う時の薬も処方箋で 貰ってきた。 2週間程は続く可能性がある。

目黒蓮

喉乾いちゃった。飲み物もってくる。

齋藤詩織

うん。

コップにスポーツドリンクを入れ 睡眠薬を混ぜる。 シオの為だ。寝かさなきゃ。

目黒蓮

大丈夫。俺がいるよ。

唇にキスをする。 コップに入ったスポーツドリンクを含みシオに流し込む

齋藤詩織

ふっ。コクン。

目黒蓮

こないだと逆だね(笑)

齋藤詩織

フフっそうだね。

目黒蓮

もう少し飲も♡

キスをしながら口に含んで シオに飲ませていく。 何回かやって薬分は飲みきる

目黒蓮

俺も飲もっと。

横に置いた水を喉を鳴らして流し込む。

齋藤詩織

なんかエロいよ…蓮。変なの。

目黒蓮

誘ってんの?する?

齋藤詩織

したいの?

目黒蓮

俺はいつだってシオの事抱きたいよ

齋藤詩織

ふふっ素直だね

目黒蓮

でも疲れてるでしょ?怖いでしょ?
そんな時に無理してほしくないよ。

齋藤詩織

蓮と繋がっていたい。
その方が安心出来る。
私の事愛してくれる?

目黒蓮

可愛いお強請りありがと♡

キスを沢山して身体に触れて手を握っていると薬が効いてきたようで 力が抜け眠りに入っていく

目黒蓮

シオ…ゴメン…騙すようなことして。

ベットを抜け出し浴室へいく。 こんな時でも身体は シオを求めてしまう。 熱を鎮めるために自分で処理をする

目黒蓮

…………ハッ!……アンッ!シオ…イッ…クッ
フッ……ハァハア……う…うぅ………。泣

罪悪感でいっぱいになる。 本当にこの先シオを 守っていけるのだろうか………

この作品はいかがでしたか?

134

コメント

11

ユーザー

少しずつ歯車が合わなくなっていく感じが何とも言えない…💦 でも、続きが気になり過ぎます🫠🎵

ユーザー

なんか………ね、言葉なくしちゃった…… さぁ、私もカウンセリング予約してもいいかな?(笑)

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