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あさくら
80
酢太郎は血の海の中に横たわる漣の身体へ歩み寄り、その状態を冷静に検分した。
🎲 安田 酢太郎【目星】➔ 成功
酢太郎が漣の頸動脈に指を当て、胸元の動きを確かめるが――脈はなく、呼吸も完全に停止している。
苗倉は「気を失った」と言ったが、頭蓋骨の致命的な骨折により漣は既に完全に絶命していた。
さらに酢太郎が漣の衣服のポケットを探ると、血に染まった1枚のキャラクターシートが見つかった。
その備考欄には「PC:漣 剛、草壁 信吾」と二人分の名前だけが記されており、救出すべきはずの「有方 姫子」の名はどこにも記載されていない。
🎲 安田 酢太郎【アイデア】➔ 成功
🎲 今泉 さらさ【知識】➔ 成功
二人は電撃のような違和感を覚え、咄嗟に自分たちのスマホでサークルのグループLINEやメンバー名簿を確認する。
そこには「有方 姫子」というメンバーのアカウントなど最初から存在せず、自分たちの記憶の中にも、彼女の顔や声の具体的な思い出が一切存在しないという恐るべき事実に気が付いてしまった。
さらさ
二人の気付きを受け、苗倉の態度は一変した。
彼は定位置である壁際に立ったまま、顔を歪めてけたたましい哄笑を上げ、本性を剥き出しにして絶叫し始めた。
苗倉
苗倉
苗倉
苗倉
苗倉
苗倉
苗倉
苗倉
苗倉
苗倉
🎲 今泉 さらさ【アイデア】➔ 成功
🎲 安田 酢太郎【アイデア】➔ 成功
さらさは戦慄しながら思考を巡らせ、酢太郎もまた鋭い洞察力で苗倉とこの異様なセッションの構造を紐解いていった。
二人の思考が急速に繋がり、この悪夢の全貌が白日の下に晒される。
さらさの気付き――――
苗倉 光雄自身は間違いなく実在するサークル仲間だ。 しかし、彼が救おうと執着している「有方 姫子」は人間ではなく、彼が持つあの手帳(呪いのシナリオ)の中にしか存在しない「架空のNPC」に過ぎない。
苗倉は手帳に宿る名状し難い魔力によって精神を完全に支配され、架空の存在である姫子を実在の人間だと思い込まされ、「彼女を助けるためにPLを皆殺しにするKP」という狂気の役回りに縛り付けられているのだ。
酢太郎の気付き――――
苗倉の言う通りに【アイデア】や【聞き耳】を宣言してシナリオを順調に進めてしまえば、手帳の記述通りに冒涜的な怪異が現れ、自分たちは確実にロスト(死亡)させられる。苗倉のシナリオ通りに乗ることは完全な自殺行為だ。
だが同時に、苗倉には絶対的な制約がある。
苗倉は「KP」であるがゆえに、「探索者(プレイヤー)が宣言した行動や結果を現実に描写しなければならない」という呪縛に縛られており、さらに「部屋の定位置から動くことができない」。
苗倉は壁際に直立したまま、二人を急かすように怒鳴り散らしている。
苗倉
苗倉
もし、苗倉が物理的に再現不可能な行動をプレイヤーが突きつけたらどうなるか?
あるいは、定位置から動けない苗倉の足元を狙うような行動を起こしたらどうなるか?
KPが役目を果たせなくなれば、この「呪いのセッション」そのものが瓦解するはずだ――――!
コメント
1件
わあ……めっちゃ重い展開になってきたね……😶 酢太郎とさらさが「姫子は実在しない」って気づいた瞬間、ゾッとしたよ。苗倉が狂ったKPになってPLを♡♡♡うとしてるの、ルールの裏側を読む感じがすごく怖かった。でも「KPは動けない」って制約を見抜いた伏線、ここで効いてくるんだね…! 次どう動くのかすごく気になる。キンモクセイさんの心理描写、丁寧で好きです🌙🤍