日本国民
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僕の想いは報われない。
見てたらわかる。
僕と話すときは皆と同じように上手な愛想笑いなのに、
あいつと話すときだけは本当に嬉しそうに明るく笑う。
君はあいつのことが好き、きっとあいつも君のことが好きだろう。
相思相愛、このまま君とあいつのハッピーエンドになるんだろうな。
でも僕は君が幸せになるならそれでいいなんて思えない。
だからといって好きだと伝えても優しい君は曖昧に笑ってごまかすのだろう。
そういうところだよ。
僕はこんなに君のことが好きなのに。
君の視線の先が僕だったらよかったのに。
こんなことを考えながらも君に会えることを期待しながら歩いていると、
雨の中二人きりで歩いている君とあいつが見えた。
お互い違う傘で、少し距離がある。
暫く様子を伺っているとあいつが手を振り去っていった。
君は少し寂しげな表情であいつと反対方向へ歩きだす。
僕は明るい笑顔と声を作って、君の方へ走り話しかけた。
フランス
日本
君は動揺を見せたが、すぐにいつもの誰にでも見せる笑顔に変わった。
フランス
日本
フランス
日本
無理矢理誘ったみたいだけど、断るのが苦手なところも可愛いな。
僕は家に上がるとソファに腰をかけ、隣を優しく叩いた。
フランス
日本
君はぎこちなく隣に座り、下へ目をそらした。
他人の家は慣れてないようだ。
フランス
君の膝上にある手に自分の手を重ね、君の瞳を緩く見つめた。
そして君が本音を言えるよう真剣とも軽率とも取れるような声で遂に伝える。
フランス
日本
日本
君は曖昧な苦笑いを浮かべて誤魔化している。
やっぱりあいつがいいんだ。
やっぱり僕の想いは受け取ってくれないんだ。
フランス
ずっと考えてた。
相思相愛になれないなら、どうすればいいのか。
フランス
君の手を握ろうとすると君は唐突に荷物を持って立ち上がり、僕に言い放つ。
日本
日本
だいぶ焦っているのがはっきりわかった。
君は逃げるように僕を置いて扉の方へ進もうとするが、
僕はそうはさせまいと君の腕を掴み引き寄せる。
フランス
振り返った君の顔は青ざめていて、恐怖に染まりきっている。
けれどその表情さえも愛おしいと感じた。
僕は横に置いていた鞄から包丁を取りだし、君の腹に突き刺した。
すると瞬時に君の真っ白なシャツに赤色が広がっていく。
日本
君は急な出来事に苦悶の表情を浮かべ溢れ出る血液を押さえている。
僕はそのまま君を押し倒し、馬乗りになった。
君は眉を寄せ、目を硬く閉じ、歯を食いしばっている。
フランス
僕は興奮を抑えきれないまま包丁で君の傷口から腹を深く裂いた。
グヂャア"ァ"ッ!!
日本
内蔵があらわになり、周りのソファやカーペットが血に染まっていく。
綺麗な君の中身は艶艶しく、
どんな芸術作品にも出せないような生を感じさせる動きが美しい。
フランス
僕は君の腹の中に手を突っ込み臓物を手に取った。
日本
邪魔な部分を切り落として取り出すが、血塗れでどの部位かわからない。
ソレを噛みちぎって咀嚼していき、君が僕の中に入っていく。
臓物は少し苦くて、かかっている血がしょっぱい。
好きな味ではないはずのに、君だからかな。
フランス
フランス
日本
虚ろながらも苦痛がみえる目で天井を見つめ涙を流している。
フランス
僕は慰めるように君の方頬をそっと撫で唇に軽いキスをした。
フランス
日本
君は途切れかけの意識を精一杯保っているような状態になっている。
フランス
フランス
フランス
本当は全部食べ切りたいが、この量だと現実的に無理がある。
だからこの時のために保存方法も研究したし、
他のものがあったら窮屈だろうから、君専用の冷凍庫だって買ってきた。
全部君のためのことだ。
毎日少しずつ僕は君と一つになっていく。
君の全部が僕じゃなくても、僕の体内には一生君の一部が巡り続ける。
たとえその君の量が少なくても、ずっと一緒にいられることには変わりない。
君は見れなくなるけど、これで誰よりも君と近くなれる。
途切れかけの君の意識がなくなる前に、
君に受け取ってもらえなかった言葉をもう一度渡した。
フランス
君からの好きは貰えなくてもいいから、
せめて僕の気持ちを君に受け入れてほしかった。
ただそれだけのことだった。
日本
君は弱々しくも、やっと僕の気持ちを受け取ってくれた。
でも、君が言った「助けて」の意味が僕にはよくわからない。
フランス
僕は安心させようと君の頭を撫でながら、君の臓物にかじりついた。
君の臓物の塩味と苦味は、優越感の味がした。
今まで嫉妬で満たされていた心が、狂おしい程の幸せで満たされてゆく。
こうしている間にも、君の腹からどんどん血が流れていき、
君の身体や顔から血の気が引き青色になっていく。
僕は君のゆっくりと閉じていく瞳をただ見つめていた。
君は死にたくないと呟きながら眠っていった。
フランス
フランス
最期まで相思相愛にはなれなかったけど、これでずっと一緒にいられるんだ。
もう戻れないけど、これでよかったんだ。
じゃなけりゃこんなに満たされてるわけがない。
フランス
そう思うと、やっと僕の想いが報われたような気がした。
終
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コメント
8件
おぉぉぉ……めっちゃこういうのタイプだ……(ジャストフィットですありがとうございます) 修学旅行 楽しんでね!