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ななもり。side
リビングの奥で ぱき っ と音が鳴った。
俺が振り向くと、そこにはころちゃんがいた。
手の中で、俺がずっと大切にしていたフィギュアの破片を握っていた。
ななもり。
ころん
ころちゃんは 小さな声で言ったが もうころちゃんは 涙目になっていた 。
ななもり。
ななもり。
… 怒鳴るつもりなんてなかったのに、 勝手に声が大きくなっていた 。
ななもり。
ころん
ころちゃんの手は震えてるけど、俺の言葉は止まらない 。
ななもり。
ころちゃんの肩が びくんと跳ねた。 ころちゃんの目から たくさんの涙が溢れてきた 。
ころん
ななもり。
勢いのまま出てしまった言葉の重さに 、遅れて 胸が痛くなった 。
ななもり。
ころん
ジェルside
ジェル
ころん
ころんは 布団の上で丸まって 膝を抱えて 、 手で耳を 塞いでいた 。
ジェル
ジェル
ころん
かすれた声でそう言ったころんの瞳は 、涙で ぐしゃぐしゃ。
ジェル
ころん
ころんは 顔をハンカチで隠して わんわん泣いた 。
俺は 背中を ぽんぽん 叩いた。
ーーーー
少し経って、 なーくん が廊下に 来た。
ななもり。
俺はころんの方を見た 。
ころん
小さくうなずいた
なーくんは ころんにゆっくり近づいて、目線を合わせた
ななもり。
ななもり。
ころん
ななもり。
ころん
ころんの声は 震えていたけど 、 とてもいい笑顔やった…ww