くるみ💚!
くみこん!
くるみ💚!
はい!前回は、春桜が、手紙読んで叫んだところで終わりました!!
くるみ💚!
それでは続きを……
くるみ💚!
どうぞ!!
亜街 春桜
(うん……拒否権ないって…)
亜街 春桜
(俺、能力者だそ?)
亜街 春桜
(しかも、今から魔王倒そうとしてたんだそ?)
亜街 春桜
あっ!!
亜街 春桜
姉ちゃん達!!
亜街 春桜
(無事なのかな?)
コンコン
亜街 春桜
ん?
セバスチャン
お嬢様、失礼します
亜街 春桜
な、何だ……?
セバスチャン
旦那様がお見えです
亜街 春桜
………
亜街 春桜
だ、旦那…様?
???
春菜!!
亜街 春桜
ふえぇ!?
???
記憶喪失なんだって!?
???
大丈夫かぁ!?俺のことも忘れたのか!?
亜街 春桜
あ、あの…だ、誰ですか……
セバスチャン
旦那様……
???
な、何だ……
コソコソ
???
す、すまない……
フレア
俺は、フレアという
フレア
それと、俺は、春菜と婚約していた者だ
フレア
これからだが、ゆっくり思い出していってほしい
亜街 春桜
(あ……)
亜街 春桜
(背中さすられてる…)
亜街 春桜
(安心する……)
亜街 春桜
(これが、幸せなんだ…)
回想
亜街 春桜
いやだよ……いやだよ姉ちゃん泣
亜街 実莉
大丈夫よ…大丈夫
ガンガン!!
亜街 春桜
ひっ!!
バタン!!
父
おいっ!!
父
また、お前は!!
亜街 春桜
いやだっ!!やめて!!
亜街 実莉
ねぇ……お父さん…
父
近づくな!!
バチン!!
亜街 実莉
っ……
父
お前は、勉強だけが取り柄なんだから、勉強してろ!!
父
それに、比べてお前は……
父
その髪……
父
こっちこい!!
亜街 春桜
いやだ!!
亜街 春桜
やだ!!
亜街 春桜
やめて!!
亜街 春桜
離して!!
チョキチョキ
亜街 春桜
うぅ……
父
せめて……あの野郎とは同じ髪じゃなくしてやる
どうして、昔の事を思い出してるんだろう
昔、俺は、幸せに生きてた
……と、思う
もしかしたら、赤ん坊の時も幸せじゃなかったかもしれないな
だとしても、俺が物心付いた頃から、俺は、幸せじゃなかった
そして、俺が小学生くらいの時に髪が伸び始め
とても、女の子だった
だがその時、お父さんとお母さんが離婚した
そこから、お父さんはお母さん似の俺の髪を切った
俺は、嫌だった
毎日、毎日手入れしてサラサラで綺麗な髪を一瞬で切られたから
姉ちゃんは、いつも俺のことを庇ってくれた
だけど、決まって、姉ちゃんは殴られていた
俺は、それも嫌だった
でも、俺は、姉ちゃんに助けを毎回述べてた
俺って、最低だな
もう……嫌だった
そしたら、いきなり自分に能力があるとわかった
正確に言えば、姉ちゃんが教えてくれたんだけど
だから、俺は、きっと今こんな事を思い出してるんだろう
あの暖かい手の温もりを知らないから