稲荷崎高校の夢

全日本バレーボール高等学校選手権大会

各都道府県の1番強い高校のチームが集められた東京体育館

2年連続、30回目の全国出場を果たした稲荷崎高校は順調に勝ち進んで行ったが

決勝戦で井闥山学園に敗れ、結果は惜しくも準優勝となった。

時は戻り、1、2試合目共に順調に勝ち進む稲荷崎高校

2年ズは会場の観客席へ、1年ズは売店へと向かう

特に深くは考えず売店へ向かう。

一方その頃、🌸はと言うと…

他校の男子生徒にナンパされていた。

売店で何か買いに行こうとした道中

突然見知らぬ男子達に声を掛けられ、気付けば🌸を取り囲む様な形になっていた。

知りもしない男子達の会話を、取り繕った笑顔で適当に流す🌸

何も情報を与えない🌸に痺れを切らしたのか1人の男子が腕を掴んできた。

振り払うにも相手もそこそこの強豪校の男子、背格好では当然負けている

女子の🌸では到底力で勝てる訳もなく、物理的にも逃げられない状況。

逃げるすべも無く頭の中で自問自答を繰り返す🌸

もう1人の男子が角名のスマホを奪おうとする。

咄嗟に侑が男子の胸倉に掴みかかる

既のところで銀島が止めに入るも、他2人は眺めているだけの状態

これでは侑がいつ殴りかかってもおかしくはない状況

ふぅ、と一息ついてから🌸はゆっくりと動き出した。