ネオンのアイデアボックス

高いビルの屋上で

氷を作るのに使う材料

それは“目“だ。

“目“は全てを記録している。

楽しかったこと、楽しみにしていたこと、辛かったこと、悲しかったこと、怖かったこと、うれしかったこと…

全部、全部覚えてる

私の作った特殊なカプセル

正確には製氷式記憶摘出機って言うんだけど

その生き物の“目“を入れてボタンを押すと、

その“目“を特殊な方法で氷の中に閉じ込めて作った“氷“ができる。

それをまた別の特殊な液体

正式名称は解凍式記憶展開機って言って

製氷式記憶摘出機と合わせて使うもの。

これに“氷“を入れると、小さな花火みたいに火花が散って、

その火花が散っている間だけ“目“の持ち主の記憶を見れる。

火花は記憶によって色が違う。

もちろんこのことは周りには内緒にしているし

流石に友達には手をかけたりしない。

…でももし死を望む人がいたら

その時は…