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薬研藤四郎

……さて、大将。そろそろ身支度でも整えねぇと

柘榴

あ、そうだった…!こんな乱れた格好を誰かに見られたら……うん、考えたくない

乱れた格好見られたら色々説明とかも面倒だしね。私は自分の乱れた服を着直した。

薬研藤四郎

んじゃ大将、行く前にもう1回だけキスしてくれよ

身支度を整えた薬研は、私に顔を近づけてキスを強請ってくる。なんて可愛い薬研…たまらない。

柘榴

んー、じゃあ1回だけだよ?

私は、薬研の唇にチュッと触れるだけのキスをした。それと同時にいきなり部屋の襖が開いた。

燭台切光忠

……あれ、お邪魔だったかな…

柘榴

……!み、光忠!

部屋に入ってきたのは光忠だった。キスの一部始終を見られ、私はフリーズしてしまった。

薬研藤四郎

あ、燭台切の旦那。何か用事か?

燭台切光忠

あ、うん……ちょっとね?

薬研?ねぇ薬研…!何でそんな何事も無かったかのように振る舞えるのかな!?キスしたとこ見られたんだよ?分かるかい?

薬研藤四郎

なら、俺はそろそろ行くぜ。じゃあ、また後でな?大将

薬研はゆっくり立ち上がり私に一声掛けて部屋を出ていってしまった。部屋に残された私と光忠の間には、気まずい雰囲気が流れていた。

燭台切光忠

……

柘榴

……

なんか浮気した時みたいなの気分なんだけど…!いや、浮気なんてしたことないけども!って、その前に光忠は彼氏とかじゃないし…!大切だけど。そんな無言の重たい雰囲気を破ったのは光忠だった。

燭台切光忠

…主、薬研くんが好きなのかい?

柘榴

へ?な、なんで?

燭台切光忠

だって、さっきキスしてt…

柘榴

わぁーわぁーわぁー!!言わないで!!

私は光忠の言葉を慌てて遮った。ゆっくりと光忠を見れば、いつも穏やかオーラ満載の光忠の様子が違かった。

燭台切光忠

…はぁ

光忠が私の近くまで来てそのまま強く抱きしめてきた。

燭台切光忠

…………柘榴ちゃん

柘榴

!!

抱きしめられたまま、いきなり耳元で名前を呼ばれればピクっと反応してしまう。名前を呼ばれることなんてないからだ。しかもちゃん付けで。顔面完璧声はイケボ…そんな人にドキドキしない女なんていないと思う。あ、人じゃない刀だった。

柘榴

あ、えっと……光忠…?

私は光忠に声をかけた。すると、光忠は更に抱きしめる力を強めた。

燭台切光忠

…ねぇ、柘榴…

再び耳元で、いつもよりも低めの声で名前を呼ばれては慣れないことに肩が跳ねる。そんな私の反応に光忠はクスッと笑った。

燭台切光忠

…ははっ、名前を呼んだだけなのに凄くいい反応するね。他の刀の前でも、そんなに可愛い反応してるの?

光忠は私の目を真っ直ぐ見ながら問いかけてくる。

柘榴

へっ…?わ、私なんか可愛くないよ……!…そ、それに…私はビッチじゃなっ…んっ……!

私が話している途中、光忠はいきなり唇へとキスしてきた。

燭台切光忠

ん……は

キスした後に唇を舐められ、そのまま唇が離れた。そして目の前に居る光忠と視線が絡み合った。

柘榴

…み、光忠……?

燭台切光忠

ごめんね、いきなり

見つめたまま私の頭を撫で、困ったように笑う光忠。

柘榴

いや、別に…!その…光忠が、こうゆうことするの…珍しいから、ちょっと驚いた…

燭台切光忠

…嫌だった?

柘榴

嫌じゃないよ!全然…!ただ、名前呼ばれて…不覚にもドキドキしちゃった…

ドキドキしたと伝えれば、光忠は嬉しそうに笑みを浮かべて笑った。

燭台切光忠

へぇ、名前呼ばれる事にドキドキしちゃうんだね…主は。なら、これからは柘榴ちゃんって呼ぼうかな

柘榴

えっ!?そ、それは……恥ずかしい、かも?

燭台切光忠

でも、主を名前で呼んでる刀っていないよね?なら、僕に呼ばせてほしいな、名前

柘榴

…ま、まぁ、良いけど……

審神者になる前も、名前を呼ばれることはあまりなかったが…審神者になってからは主だの大将だの、違う呼び方されてたから名前呼びがこんなに嬉しいものなのだと再確認した。

燭台切光忠

良かった。柘榴ちゃんの初めて、貰えて嬉しいよ

柘榴

ちょ、変な言い方しないで!?

名前だけなのに、初めて貰ったとか言われるとなんというか…

燭台切光忠

だって嬉しいからね。柘榴ちゃんの初めて、色んな人に取られていって……正直妬いちゃったし……、ね?

柘榴

え?

それって妬いてくれてたって事?光忠ってお母さん感が強いし、包容力があるけど……自分の思いとか、私に話してくれたことなかったもんなぁ…。素直に打ち明けてくれて嬉しいかも。

柘榴

光忠、妬いたの?

燭台切光忠

うん、そうみたい。カッコ悪いよね…本当なら嫉妬なんてしないで、もっとカッコよく決めたいんだけど…柘榴ちゃんの前では…何故か情けない部分が出てきちゃうんだよね

柘榴

嬉しい……

燭台切光忠

え?

柘榴

すっごく嬉しい!光忠って、いつもにこやかで…本丸を支えてくれてる優しい暖かい存在で…でも、今まで自分の気持ちを打ち明けてくれることなんて無かったから、嫉妬したって本音を聞けて…光忠のカッコ良いところ以外も知れて、凄く嬉しい!

そんな私の言葉に、光忠はキョトンとしたような表情を浮かべていたが、すぐにいつもの笑みを浮かべた。

燭台切光忠

本当に、柘榴ちゃんは変わってるよね。まぁ、そうゆう所も含めて…柘榴ちゃんの事が好きなんだけどね

そう言いながら髪を優しく撫でてくれる光忠。私は光忠のその大きな手に安心感を覚えた。

柘榴

す、好きって…もう、照れるからやめて!

燭台切光忠

照れた柘榴ちゃんも、すごく可愛いよ

柘榴

恥ずかしいからやめてっ……!

照れもしないでシレッと可愛いとか言ってきて…光忠め!私ばっかり照れててなんか恥ずかしいじゃん!…そう言えば、光忠私に用事があったんじゃ……?

柘榴

あ、そう言えば光忠何か用事あった?

燭台切光忠

あ、うん。今日は前任の事で色々あって皆疲れてると思うから、慰労会をやろうかと思ってるんだ。それで、柘榴ちゃんと一緒に料理を作ろうかと思ってね…どうだい?

柘榴

慰労会いいね!大賛成!…光忠と料理とか緊張するけど…部屋にいてもやる事ないし、料理作るの手伝うよ!

私の言葉に光忠は嬉しそうに笑みを浮かべた。

燭台切光忠

ありがとう。……と、その前に…1つ良いかな?

柘榴

ん?どうしたの?

燭台切光忠

その、言い難いんだけど…さっきの可愛い柘榴ちゃんを見てたら、もっと触れたくなっちゃった。食前に一回どうかな?

……一回どうかなって何。え、それって…ヤらせろってことかな?ここの本丸どれだけ性欲溜まってるのよ!まぁ、前任と毎晩ヤってたらしいし…性欲強くなるのもしかたないとは思うけど……。

柘榴

あ、えっと…どうしようかなぁ……

燭台切光忠

優しくするから

柘榴

じゃあ…いいよ。大好きな光忠のお願いだしね

次回 光忠(燭台切)×審神者r18です

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続きを楽しみに待っています 体調に気をつけて頑張ってください これからも応援してます

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