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ひな
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ひな
ひな
練習用 穴埋め問題 きたかぶ、こばかぶ
速水泰希
小林幸真
舎弟からの急な食事の誘いに、小林の兄貴は眉をひそめる。
小林の兄貴を速水が個人的に食事に誘うだけなら、俺も気にすることはなかった。そして、それが今日でなければだ。
北岡隆太
速水が、次に口にするであろう言葉に、思い当たった俺は、慌てて制止の声をあげる。
速水泰希
俺の制止よりも早く速水は、次の言葉を口にしてしまった。
別の舎弟を誘えばいいものを、よりによって、速水は小林の兄貴に誘いをかけた。
そもそも、誘いをかける前に、当の小峠の兄貴に確認するべきだし、また誘いをかける場所も悪過ぎる。
ここは組事務所で、珍しく和中の兄貴、野田の兄貴も揃っていたのだ。これが他の舎弟なら、兄貴達も露ほどにも気に掛けなかっただろうが、相手が小峠の兄貴となれば話は別だ。
端から見ても分かるほどに、この三人は小峠の兄貴を可愛いがっている。そんな三人が集っている場所で、食事に誘えば、この後、どうなるかなんて予想がつくだろ。
小林幸真
速水泰希
小林幸真
速水泰希
小林の兄貴のヤキ入れから逃れた速水は、安堵の息をつく。
速水は、正直な奴だ。
額面通りの言葉しか受けとれず、言葉に裏があることも理解出来ない。
暗に自分を差し置いて、何で舎弟のお前らが、小峠の兄貴の家にあがりこんでいるのか、小峠の兄貴の手料理を食べているのか、自分よりも優遇されてて気にくわないといった言葉の裏に隠れたトゲが、俺の肌を刺すというのに、それを何も感じていない速水に苛立ちを覚える。
和中蒼一郎
野田一
ほら、誘ってもないのに和中の兄貴、野田の兄貴まで釣れてしまった。そして、ちゃっかり参加しょうとしている。
本当は阻止したい。でも、俺では狂人兄貴三人を止められそうにない。それに止めたら俺の命も止まる。舎弟のせいで要らぬ心労を被るであろう、小峠の兄貴に心の中で謝罪する。
不甲斐ない舎弟ですみません。でも、まだ貴方の側に居たいんで、多目にみて下さい、と本人には届かない謝罪を心の中で繰り返した。
小峠華太
兄貴達の姿を目にするなり、小峠の兄貴は、ややひきつった表情を浮かべていた。
野田一
和中蒼一郎
殊勝な態度を取っている割には、小峠の兄貴が断れないと踏んで押しきろうとしている。
そして、半ば押しきられるようにして、兄貴達も、食事会に参加する事となった。
穴埋め問題1 そもそも、何故小峠の家でご飯を食べるようになったのか、理由を作って埋めよ。 一応、本筋の流れとしては 見回り後、速水がお腹すいたと言い出す。 ↓ コロナの影響で店は、全て20時に閉店していた。 ↓ 小峠から、簡単な物で良いなら作ってやると言われる。 ↓ 小峠の家で、ご飯を食べた。 ↓ お腹一杯になった速水が、おねむ。小峠が起こしにかかるが、速水が寝惚けて『お母さん』って呼んでしまう。 ↓ 元々、面倒見の良いのも合わさって、小峠の母性が目覚める。 ↓ 以降、定期的に、小峠の家で、舎弟を呼んでの、お食事会が開催される事になる。小峠は、三人を完全に子供扱い。 話として成立するのであれば、この通りに作らなくて良い。
毎回、メニューは順繰りのリクエスト制で、子供扱いされたくない、飯豊と俺は、拉麺と蕎麦をリクエストする事で、お子様ランチの刑を回避したが、今日は速水のリクエストで、オムライスとハンバーグだ。まさに、お子さまランチにするには、うってつけのメニュー。
それに、ここ二回、小峠の兄貴は、お預けをくらったもんだからか、今日はましにもまして、力作と呼んでも遜色ない、お子さまランチが並んでいた。
北岡隆太
小峠華太
一応、進言してみるも、小峠の兄貴は気に止めなかった。
大の大人が、お子様ランチなんか出された日には、小馬鹿にされたと思って、怒るのが普通だ。
小峠の兄貴が、俺達を子供扱いしているは一目瞭然なのだが、相手の取り方によって、見方は変わるものだ。下手すれば、俺達だけ違うという事は、特別扱いされているようにも見えなくもないのだ。
なんせ、こういう時の俺の勘はよくあたる。
小峠華太
北岡隆太
俺の勘が当たらない事を願いながら、皿を運ぶ。
小林幸真
俺の勘は的中した。やはり、俺達は、小峠の兄貴から、特別扱いを受けていると捕らえられてしまったらしい。
同じワンプレートにしているとはいえ、兄貴達のは、普通の白皿で、俺達の皿は、お様ランチ仕様の仕切りのついた雲形の皿。これが新幹線やアン○ンマン皿にされなかっただけ、まだマシである。
兄貴達のは、店で出されるような盛り付け方をされているが、俺達のは、お子様ランチ仕様なので、メインのオムライスには、ケチャップで、俺達の似顔絵がかかれており、お子様ランチの定番の国旗のついた爪楊枝が刺されていた。付け合わせの人参は星形、ハンバーグには型抜きで抜かれた、ミ○キーのチーズが乗せられ、デザートのプリンまでのっている。
小峠華太
小林幸真
ちゃっかり、次の予約まで入れつつ、自分の皿を差し出し、ケチャップで名前を書くよう圧をかけてきた。
和中蒼一郎
野田一
小林兄貴を筆頭に、他の兄貴も皿を差し出し、自分の名を書くように、小峠の兄貴にせまる。
和中蒼一郎
野田一
小峠の兄貴の心労を考えれば考えるほど、見るに耐えない光景である。そして、この悪夢を生産した馬鹿は、俺の横で美味しそうにオムライスを頬張っている。
速水!お前もいい加減、気づけ!お前のせいで、小峠の兄貴が不利益を被っている、と念を送るも鈍感な速水には届かない。
速水泰希
のんきに、オムライスを味わっている。
暗鬱(あんうつ)たる小峠の兄貴と反して、兄貴達は上機嫌だ。なんせ、小峠の兄貴に自分の名前を書いて貰えたんだからか。
お土産用に持たしてくれるつもりで、いつも、料理は、少し多目に作ってくれているのだが、ほとんど兄貴達の腹におさまってしまった。ご飯が終わり、デザートを食べる番となった。そして、ここでも一悶着が起きる。
小林幸真
小峠華太
小林幸真
プリンは人数分しか作ってなかったようで、兄貴達の皿に、プリンはついてなかった。小峠の兄貴の分のプリンを回しても、後、一人分足りないのは明白。
小峠華太
北岡隆太
小峠の兄貴の言葉を遮るようにして、俺は、皿に乗っているプリンを、小林の兄貴に差し出した。
小林幸真
小林の兄貴は、俺からプリンを受けとるなり、一口でペロリと食べてしまった。
小林の兄貴の機嫌を損ねず、良かったと、俺と小峠の兄貴が、胸を撫で下ろすのは同時だった。
穴埋め問題2 和ニキと野田ニキが、急遽帰る理由を考えて、埋めよ。 本筋の流れは 和ニキと野田ニキのスマホに緊急呼び出しの連絡が入る。 ↓ 速水が、二人を乗せていく。 ↓ 部屋に残っているのは、小峠と小林と北岡だけ。北岡が食器の片付けを小峠に申し込み、手伝う。 ↓ 北岡が食器を片付けている間に、小峠は食後の珈琲をサイフォンを使って、抽出する。 ↓ テーブルの食器を片付け終えた、北岡は、皿洗いに取りかかる。 さっきと同じように、話として成立するのであれば、この通り作らなくよい。
あーあ、速水が馬鹿なせいだ。
舎弟である自分が兄貴を独占出来る(おまけが二人もついているが)貴重な時間だったのに、今回の件で味を占めた兄貴達は、今後も食事会の度に、現れるんだろな。
皿洗いしながら、元気のない俺に、小峠の兄貴はこそっと
小峠華太
耳打ちしてきた。
この人の中で、俺は楽しみにしてたプリンを食べれず、落ち込んでいると捉えられているらしい。
いや、速水ならともかく、俺はそこまで子供じゃありませんよ。そもそもプリンが欲しい訳じゃなくて、俺が欲しいのは、あんただよ!あんたの全てが欲しい。
気づいたら、俺は小峠の兄貴を抱きしめていた。
おわり
オマケのこばかぶ
俺が今まさに、小峠の兄貴を抱きしめようとしていた所で、絶妙なタイミングで邪魔が入る。
小林の兄貴は、ぐいっと自分の懐に小峠の兄貴をだきよせ、耳元で囁く。
囁いている割に声は潜めておらず、俺に見せつける目的で、囁いているのが分かる。
小林幸真
そう告げられた、小峠の兄貴の顔から色が消えていく。
小峠の兄貴が想像しているお仕置きと、小林の兄貴の言う、お仕置きの意味が異なっているのだが、当の小峠の兄貴は気づいていない様子。
小林幸真
捨てられた子犬状態で、ガタガタと震える小峠の兄貴に、庇護欲(ひごよく)が、掻き立てられる。本当なら、今その場所にいるのは俺だった筈なのに。
小林幸真
小林の兄貴は、小峠の兄貴を引き摺りながら、寝室へと消えていった。
複雑な心境のまま、なんとか皿洗いを続けた。
最後の一枚を洗い終え、帰り支度を始める。
一言、声をかけようと寝室へと足を向ける。
ノックしょうとした瞬間、ドアの向こうから、ベッドの軋む音と共に、嬌声(きょうせい)があがる。 ※嬌声:艶やかな声、女性のなまめかしい声、性的な色っぽい声
嫌でも、中で、ナニが行われているのか、悟るには充分だった。
俺は居た堪(たま)れなくり、小峠の兄貴の嬌声を振り払うかのように、部屋を飛び出していた。
翌日、事務所に顔を出すと、襟から覗く首筋に歯形やキスマークを着けた、小峠の兄貴の姿があった。
おわり