心晴
心晴
翌日
いつものようにさとちゃんと登校して、教室まで送ってもらう
はぁ…頑張るって言ったそばから、男の子に声をかけられて怯えちゃった さとちゃんがいつもみたいに守ってくれたけど…これじゃダメだよね…
怖いからって理由で避けてないで、ちゃんと向き合わなきゃ…
そんなことをも思っていた時、周りから向けられている視線に気づいた 主に、男の子たちから見られていて、いつもの癖で反射的に視線を下げる
湊
湊
晴翔
男の子たち…怖い… …う、ううん 怖いって思うから怖いんだ… 大丈夫、男の子から意地悪されていたのはもうずっと昔の話だもん 昔のトラウマに、とらわれてちゃいけないっ…
樹
樹
あ…そ、そっか、今日日直だったんだ… 確か名前は、樹くんだったはず
樹
どうし、よう… 怖いけど…でも…このままじゃ、いつもと同じだ 私は、変わらなきゃっ…!
莉犬
莉犬
樹
樹
莉犬
莉犬
樹
晴翔
湊
晴翔
莉犬
湊
莉犬
湊
晴翔
湊
莉犬
るぅと
ころん
莉犬
ころん
莉犬
莉犬
ころん
るぅと
ころん
るぅと
その日は、休み時間やお昼休憩の時間にいろんな男の子と話すことができた といっても、まだ話しかけてくれた子に言葉を返すぐらいしかできてないけど それでも私の中では大きな進歩だった
晴翔
湊
莉犬
樹
樹
莉犬
樹
莉犬
どうしてそんな恥ずかしそうに聞くんだろう?
莉犬
職員室の方に向かって、歩き出そうとした時だった
さとみ
あ、あれ?どうしてここにいるんだろうっ…?
樹
莉犬
さとみ
そうだったんだ…
さとみ
莉犬
その背中が少し不機嫌に見えて、私は頭の上に”はてなマーク”を並べた さとちゃん…?
何か怒ってるのかな…? 何を考えているのかわからない横顔にますます頭上に”はてなマーク”が増える
さとみ
え? 一体どこから見ていたんだろう?
莉犬
莉犬
さとみ
莉犬
きっとさとちゃんも喜んでくれると思い、今日の成果を報告する けれど、さとちゃんから返ってきたのは興味がなさそうな声だけだった
さとみ
そ、それだけ…? もっと喜んでくれると思ったのになぁ…
莉犬
莉犬
さとみ
……あ、あれ? 不機嫌さが増したさとちゃんに、わけがわからなくなる
莉犬
どうしてそんなに……機嫌が悪いの?
さとみ
莉犬
素っ気ないさとちゃんの声に、びくりと驚いて、それ以上何も聞けなかった もしかしたら、何か嫌なことでもあったのかも…… あ、それかもしかして部活がなくなって不機嫌になってるとか……? さとちゃんサッカー大好きだもんなぁ…
男の子恐怖症克服を宣言して、一週間がたった 私の克服計画は順調で、今ではクラスの男の子と普通に会話をできるまでに けれどなぜか、 私が克服に近づけば近づくほどさとちゃんの不機嫌は悪化している気がした
いつも通り部活が終わり、さとちゃんが調理実習室まで迎えに来てくれる
莉犬
グラウンドの方に、同じクラスの男の子を見つけた ユニフォーム着てる…バスケ部なのかな? その男の子は、顔に笑顔を浮かべながら手を振ってくれた 私も、同じように手を振り返す
さとみ
莉犬
さとみ
な、何か変なこと言った……?
さとみ
さとみ
気をつけろって、心配してくれるのはうれしいけど……
莉犬
さとみ
さとみ
え? どうしてそういうことになるんだろう…?
莉犬
私が好きなのは、さとちゃんだもん…… そう言えたら、どんなに楽なんだろう
さとみ
莉犬
さとみ
莉犬
さとみ
さとみ
ガシガシと髪をかくさとちゃんの横顔から怒りは消えていたので、 起こっていないと言うのは本心らしい
ただ、さっきまで怒ってた理由はわからないままだけど
莉犬
莉犬
私を見つめているさとちゃんの顔が、少しだけ赤くなったように見えた ん?気のせい……?夕陽が赤いからかな……?
さとみ
莉犬
さとみ
……うん やっぱり、最近のさとちゃんは変だ
それから日が経ち、次の週の水曜日
莉犬
さとみ
わっ、よかった……!
莉犬
莉犬
さとみ
莉犬
さとみ
莉犬
さとみ
莉犬
さとちゃん…どうしてまた機嫌悪くなちゃったんだろう?
わ、私、なにも悪いこと言ってない、よね……?
さとみ
さとみ
さとみ
もしかして、心配してくれてるのかな?
最近はマシになったとはいえ、 この前までは男の子と挨拶もできないくらいだったから……
莉犬
莉犬
さとみ
さとみ
さとみ
冷たい言い方に、ずきりと胸が痛む
莉犬
さとみ
莉犬
莉犬
莉犬
莉犬
さとみ
さとみ
こんな冷たいさとちゃん、初めてだ
私……もう、嫌われちゃったかもしれない
一体何がいけなかったんだろう
湊
湊
莉犬
あ…先に言っておかなきゃ
『遅い時間に残ってまで教える必要ないだろう 危ないし…休み時間とかにしたら?』 心配してくれたさとちゃんの気持ちも考えて言わないと
莉犬
莉犬
莉犬
湊
湊
晴翔
みんなの優さに、沈んでいた心が少し軽くなった 男の子恐怖症を克服する選択をして、今は心からよかったと思っている
ころん
るぅと
莉犬
るぅと
るぅと
莉犬
ころん
……え?ついに?
るぅと
ころん
ころん
ころん
るぅと
莉犬
独占……?今の状況?二人は何か気づいてるの?
ころん
話し合いたいけど……
莉犬
今日だって……私のこと置いて行っちゃった
るぅと
ふたりとも…………!
過保護溺愛?っていうのはわからないけど、 さとちゃんは優しいから、ごめんなさいって言えば許してくれるかもしれない
……で、でも、原因がわからないまま謝るのは、違うかな…………?
そう思いながらも、念のためメッセージで勉強会は休み時間のことを伝える それからその日は一日中、さとちゃんが不機嫌になった理由を考えていたけど 結局答えが出ることはなかった
心晴
心晴
心晴
心晴
心晴
心晴
心晴
心晴
心晴
心晴
心晴
心晴
心晴
コメント
6件
コメント失礼します!さとみくん違う男に莉犬ちゃん?取られちゃうよ!!急いで!続きが楽しみです((o(。>ω<。)o))
へ?尊い☆*:.。. o(≧▽≦)o .。.:*☆ 女体化って意外といいね!!
100人おめでとう、作品も最高だったよー