普通

紫赤、書きます！

初心者なので至らない点が色々 あると思いますが、 暖かい目で見てやってください

※BL(?) ※ご本人様達とは関係ありません ※地雷さん、アンチさんは ご覧にならずお帰りください ※病み表現あり

それでは行ってらっしゃい

...俺は❤

今日はちょっと憂鬱なんだ

...なんでって？

今日は久しぶりに お父さんが帰ってくるんだ

普通なら嬉しいんだけどね

久しぶりに帰ってくると

お酒いっぱい飲むんだ、お父さん

...

機嫌を損ねないようにするの、 大変なんだよなぁ

はぁ...

朝から憂鬱なのはやだなぁ

リビング

母さんには濃いクマがあった

きっと心配で寝れなかったんだろうな

...

母さんのことは嫌いじゃない

だけど...

なんであんな男と再婚したの？

ﾄｺﾄｺﾄｺ

...

あ、再婚したこと説明してなかったね

元々うちは普通の家だったんだけど

父さんがね、癌で倒れちゃって

...うちは癌家系なんだ

きっと将来俺も何かしらの癌には なるんじゃないかな

父さんは死んじゃって

でも、母さんだけじゃ 俺を育てて行けないから

父さんの従兄弟と再婚したんだ

...

いつもは家にいないし、最初は 俺らを思ってくれる人だったんだけど

あの人医者だから最近忙しいらしくて

たまに帰ってきたと思ったらお酒 沢山飲んでて母さんのこと困らせたり

だから、正直「お父さん」は 好きじゃない

父さんのことは 大好きだったんだけどな

うわ！びっくりしたぁ！

この子は💜くん

💜くん曰く、 「ふつーのどこにでもいる学生」 らしい

...

俺はその「ふつー」が 羨ましいんだけどなぁ

教室

ｶﾞﾗｶﾞﾗｶﾞﾗ

別に学校でも特別悪いことも いいことも無い

クラスメイトとも挨拶をする程度の仲

...

強いていうなら

💜くんがいつも 話しかけてくるくらいだ

こんな何気ない話を💜くんと 話しているのが１日で1番楽しい

今日は、この後に起こることが怖くて 学校のことはほとんど覚えていない

でも、確か💜くんと何回か話して

💜くんが珍しく俺の事をじっと 無言で見つめてきたのが何回かあった

そんな気がする

帰り道

あれっ...？

...え？

💜くん...

気づいてたんだ...

...今日は

寝れるかな？...

ﾄｺﾄｺﾄｺ

ｶﾞﾁｬﾝ

おかえりなさーい！

...声が聞こえる

💜くんのお母さんだ

いいなぁ...

普通で

ふと足が止まる

やだなぁ

...今日は帰りたくないぁ

しゃがみこんでいた

やだなぁ

...でも、母さんだけだと 「お父さん」、何するか分からないし

...

帰らなきゃなぁ

再び立ち上がって、歩き出す

すごい気持ちが重いなぁ

ﾄｺﾄｺﾄｺ

...

もう家の前か

帰りたくないなぁ

やだなぁ

でも、帰らなきゃなぁ

...鉛玉を飲み込んだみたいだなぁ

ｶﾞﾁｬｯ

母さんの肩がビクッと震える

ごめんね、母さんこんなこと聞いて

部屋で先に宿題、終わらせとこ...

ｶﾞﾁｬｯ

...来たか

1時間後

お父さんの怒鳴り声が聞こえたんだ

早く行かないとっ...！！！

ﾄﾞﾀﾄﾞﾀﾄﾞﾀ

早くっ...！！！

リビング

その時ちょうど「お父さん」が母さん に手をあげようとしていた

母さんっ...！

間に合えっ...！

ｺﾞｯ

いった...！

よかった、母さん守れた...

お前っ...！

机の上には空き缶が6本乗っていた

...さすがに飲み過ぎだな

そりゃあ、母さんも止めるか...

うん、知ってるよ母さん

俺はまだ未成年だからお酒、 買えないんだよね

...ちゃんと先に リビングにいるべきだった

仕方ない、どうにかしよう

外

...とはいえど、どうしたものか

男とは言えど、さすがに未成年が 夜ずっと歩き回ってるのも良くない

...はぁ

ん...？

あっ！

そうだっ！

そう来るよね...

っぁ！やったぁ！

運が良かった...！

よかった、これで早く帰れるっ！

ﾀｯﾀｯﾀｯﾀｯ

出来るだけ早く帰んないと...！

あいつ何するかわかんない...！

ｶﾞﾁｬｯ

ｶﾞﾁｬｯ

そう、これが俺が母さんを好きと 言えない理由

母さんはものすごく世間体を気にする

なんで俺頑張ったのかな...？

ﾊﾞﾀﾝｯ

ドアが閉まると同時に ベッドに倒れ込む

俺、なんで母さんのこと守ったのかな

結局感謝もされずに逆に怒られて

なんで...！

枕に顔を押しつける

...疲れた

自然と涙が出てくる

...なんで俺は普通じゃないんだろ

そんなことを考えながら泣いていたら いつの間にか寝てしまっていた

翌朝

...っぁあ

...

...朝か

...

昨日...

...ぁぁ

思い出さなけりゃよかった

今...は、

...10時か...

...今日は学校休も

多分目も真っ赤だろうし...

...

リビングどうなってるかな...

...片付けなきゃ...

...起きよ

ｶﾞﾁｬｯ

リビング

机の上は昨日と全く同じ状態

これ片付けるの大変だなぁ

母さんは...仕事か...

やることもないだろうし、 片付けるか...

...今は

お昼ご飯どうしよ...

...部屋戻ろ

ｶﾞﾁｬｯ

っはぁ...

疲れちゃったな...

...寝よ

ﾋﾟｰﾝﾎﾟｰﾝ

...んん？

目、覚めちゃった...

誰かから荷物かな...？

ﾄｺﾄｺﾄｺ

ｶﾞﾁｬｯ

💜くん...！

やっぱ俺も

誰かに話したかったのかもね

...リビングはまだお酒臭いと思うし 俺の部屋でいっか...

ｶﾞﾁｬｯ

さて、これからどう話すか...

きっと、いずれは言わなきゃいけない

💜くんの顔をちゃんと見れない

だんだん顔が下がる

俯いたまま呟く

っ違う！

違うのっ！

なんで

なんで💜くんは普通なのっ！

💜くんが❤くんの手に 手を重ねようとする

ﾋﾞｸｯ

💜くんの手が震える

どんなことか分からないくせにっ！

怒りで顔を上げる

その時君と目があったんだ

君はとても優しい顔をしていた

っぁ...！

俺、凄い酷いことをっ...！

ｷﾞｭｯ

💜くん...っ、

なんで...っ！

君まで泣くのっ...！

なんでっ...！

俺のこと責めないのっ...！

...その後、ひとしきり泣いて

っぁ！

ぁあ、！

リスカ跡が残っていた

...？

...

あ、そういえば

キッチン

ﾎﾟﾝﾎﾟﾝ

💜くんっ...！

また泣いちゃうよ...！

それからは少し楽になりました

お父さんが帰ってきた次の日には

必ず俺の家に💜くんが来て

俺が泣き終わるまで ずっと聞いててくれました

そして最後に君は言うのです

ってね────

...はい、いかがでしたでしょうか

ここまで見て下さり ありがとうございます

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リクエスト受付てます！

それではまた次の物語で──