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32

Promise of deep timbre

♥

509

2022年07月30日

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春海暗

おはにちばんわ!

春海暗

今回はセロハンテープさんの参加型を書かせていただきます!

春海暗

青桃!

春海暗

本人様には関係ありません!
そこを踏まえてご覧下さい!

春海暗

ではでは♪

プルルルルルッ…

夜中。みんなが寝静まる頃

電話がかかってくる

いふ

…今日も待ってるよ

「〜…♪」

君の声と共に聞こえる音色

こんな時間に普通に会いに行くなんて許されないことだ。 でも 君が電話をかけてくれれば 許されるから。

今日も、君からの電話を待つ

ないこ

母さん…

︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎

なに?勉強はもう終わったの?

ないこ

いや…先生が、

ないこ

今からでいいなら…補習してくれるって…

︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎

あら、今日もやって下さるの?

︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎

こんな時間に申し訳ないわね…

︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎

ちゃんとお礼するのよ!

ないこ

うん、行ってきます

さっき、君から電話がきた

「今日も来れる?」

美しい音色と共に聞こえる 優しい声

「すぐ行く」

それだけ言うと 電話を切った

いふ

…いらっしゃい

俺が声をかける前に 気づかれる

いつもだ。君はいつも 俺にすぐ気づく

ないこ

…今日も…綺麗だね

君の手が美しい音色を奏でる

傍に座って じっと聞いていた

ないこ

ねぇ…まろ

いふ

ん?どうしたの?

手を止めずに話す君 ずっと鍵盤から目は離さなかった

ないこ

なんで…まろはさ

ないこ

先生なのに、学校中探しても…いないの…?

ないこ

まろはいつもどこにいるの…?

いふ

あぁ…基本はここから出てないからねw

いふ

廊下ですれ違うこともないよ

ないこ

……顔くらい出してくれてもいいのに…

ないこ

俺…夜以外も…会いたいよ

いふ

………ごめんな

音色にのって君の声は 美しく聞こえる

鍵盤を見る目は 悲しそうだった

いふ

おっと…ないこ、もう時間だよ

ないこ

え……

流石に親が心配するだろうと 君と決めた約束の時間

夢のような時間が 覚める時

いふ

ほら、もう行かないと

いふ

また…来てくれる?

ないこ

…うん

くるっと、君に背中を向ける

「帰りたくない」 そう言いたくても 言えなかった

美しい音色が響き渡る中 一気に身体が重くなった

ドコッ…バキッ…

ないこ

ごめんなさいっ……ごめんなさ…

成績を落とした

なら、されることは1つ 殴られる

完璧になりなさいって 怒られる

ないこ

ごめんなさい…ごめんなさいっ…

︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎

もう…いいわ、

︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎

今日は部屋から出ずに勉強してなさい!

ないこ

……はい

謝り続けて 返事だけして

もう、疲れた

プルルルルルッ…

ないこ

………まろ

君からの電話

親にバレないように 静かに応答する

「〜…♪」

いふ

今日も待ってるよ。

プツリと切れた電話 いや、切った

いつもは美しく聞こえる音色が 今日はやけに悲しく聞こえた

あいにく、親は家事やなんやらで気づいていない

俺はこっそり 君に会いに行った

いふ

いらっしゃ……

ないこ

……まろ

いふ

ないこ?

音色を奏でる手は止めない。

でも今日は片手だけ広げてくれた

いふ

おいで。

ないこ

…………

ゆっくりと君の傍に行く。 そっと抱きしめられた

いふ

悲しいことでもあった…?

ないこ

………うん

ないこ

まろ…

ないこ

ずっと…傍にいて欲しい……

叶うはずのないことを 口にする

君は 奏でながら 俺を撫でた

いふ

………俺はずっと一緒にいるよ

ないこ

……ん…

いふ

ないこ…

初めて、目が合った

吸い込まれるように その瞳を見つめる。

チュッ…

優しく唇を塞がれた

舌で弄ばれて いくつかの塊が 喉を通って

より鮮明に 君の音色が聞こえた

ないこ

っ…まろ…

唇が離れると 自然と涙が出てくる

もう、時間だ 君と約束した時間

いふ

ないこ…そろそろ

ないこ

やだ…

ないこ

…帰りたくないよ

初めて、我儘を言った

でも君は 受け入れるように 俺を腕の中に抱いた

いふ

いいよ…

いふ

ずっと…ここにいて

ないこ

うん…

君の腕の中 美しく音色と 優しい声が すぐ近くにある

瞼が重くなってきた

深く…深く… 音色が響く 眠りに…夢に 落ちていく

夢のような時間に 溺れていった

いふ

ないこ…

腕の中で眠る君

部屋中に 俺の音色が響く

ないこ

……スゥ-…スゥ-…

いふ

いいよ、そのまま

いふ

不安が消えるまで…

俺の音色に溺れて

深く…深く… 音色で不安がかき消されるくらい ずっと…

いふ

おやすみ。

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コメント

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好きすぎる! 最後ないくんが眠った時にタヒんだ…?

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