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その日は雨が降っていた

月姫(るな)←一が決めた

っはぁ…っはぁ…きゃっ!

バシャッ…雨のせいで転んだ

私はどうして…こんな人間に生まれたんだろう…水たまりに映る自分の顔を見ながら思った。 何でこの世は真っ暗なの…?私を置いていくように去っていくの?誰も私に手を差し伸ばしてくれない…差し伸ばしてくれたのはナンパの奴らで終わったら用済みだから放される…誰も信じない。こんな化け物みたいな私…。

梅宮 一

…っ!…おい!立てるか?

誰…?こんな私に声かけるなんて…ナンパの人でもいいから私を見て…助けて…くださいっ!

月姫(るな)←一が決めた

ッ…助けて…ください

そこで記憶は途絶えた。

私は未来を予知することができる。未来を歪めたり、人の心を読んだり。運動神経もわりと良くて戦闘向けな体をしてる。頭の回転も早いからだ。 だけど私は、あんなことがあったから…不幸にしてしまった。何人も…。私は梅宮一という人に助けられた。

梅宮 一

風鈴来いよ!

歳で言うと私は今年高一らしい。男子校だけど入らせてくれるって言われた。この人のお陰で。明日かららしい。

月姫(るな)←一が決めた

女なのにいいの?

梅宮 一

おう!!…お前、名前は?

名前…?何だっけ?思い出せない。

月姫(るな)←一が決めた

ッわからない…

私…他人に構われないのは私が誰にも関心がないからだったんだよ。誰も私を向いてくれないから私も誰とも向かい合おうとしなかった。ただの言い訳に聞こえるかもしれないけど…愛されたかった。でも、私も愛されてたらこんなことになんて…

梅宮 一

じゃあさ!今日からお前!月に姫って書いてるなな!

るな…この人といると心が温かくなる。名前つけてくれた人なんて貴方だけだよ。

月姫(るな)←一が決めた

うん…

でもね、私実は…

次回  1年後

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