コメント
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皆さん、1話をみてくださり、ありがとうございます!
作者の美愛と言います!
この作品は、なんかいいの思い付いたあ!?と言った感じで思い付いたので、グダグダかもしれません!
どうか暖かい目で見守って下さりますよう、お願いします!
では、本編へ!
私が今、自殺しようとしていることぐらい。
お見通しなんだよね…ッ?
分かってるよ。
日向には何も隠せないって。
分かってるよ。
けどさ。
死にたいんだ。
もうこれ以上苦しみたくない。
嫌だよ。
今じゃなきゃ、ダメなんだ。
日向
蒼空
日向
蒼空
私を気にかけてくれて、裏で若干助けてくれる人はかなりいるし…。
東のこと、もういっそ言っちゃおっかな。
日向は傷つくだろうけど、それが日向の為でもある。
日向
蒼空
蒼空
…主犯、もうそろそろ聞かれるかな。
私は聞かれても、本当のことを言うだけ。
日向
…やっぱね。私超能力者かなんかかな。
どうしよ。今更迷い始めた。
…言ったら日向は傷つくよね。
でも、言わないと私が傷つくだけだよ?
どうする、日比野蒼空…。
もう、わかんないなぁ…。
日向
日向
蒼空
日向
蒼空
いや驚きすぎて変な声出た。
…え??
はい???何故気付いていらっしゃって???
我に返ると変でしかない。
超能力者は私じゃなくて日向だった?
日向
日向
oh......。
私そんなに顔に出るタイプだったんか。
初めて知ったわ。
蒼空
やば、言っちゃった…!
日向
日向
WOW。想像以上に明るかったね、うん。
蒼空
蒼空
とにかく不思議でしかない。
私日向のためにめっちゃ悩んだのに。
日向
日向
日向
日向
日向は、苦しそうな、苦笑したような笑顔だった。
私は夏の空を見上げる。
空を見上げて、ぼーっと、ただ1つのことを考える。
…そっか。分かったかも。
日向は自分が東の親友じゃなくなったら、東の周りに人がいなくなっちゃうから。
日向は優しいから親友でいたんだよね?
奪われて東の取り巻きになった子たちも。
奪われてひとりぼっちになるはずの子たちも。
なぜか明るかったり。
友達が他にたくさんできていたのは。
裏で、日向が助けてくれてたんだよね?
蒼空
微笑みながら、私は日向に笑みを向ける。
なんか、久しぶりに心から笑えたな。
目が合った瞬間、日向が沸騰したように顔をボンッ、と赤らめた。
何があったんだ?熱でもあるのかなぁ。
蒼空
日向
やっぱ熱あるよね。
どんだけ熱いかなぁ…?
確か、手でやるよりおでこくっつける方がいいんだよね…?
なんか学校わかれた東雲華望愛、通称かのっていう親友がくれたマンガ(少女マンガ)になんかおでこコツンってしてたもん。
蒼空
日向
コツンッ(額 触
日向
蒼空
んん…?絶賛体温上昇中ってやつかな、?
日向
日向
日向
蒼空
まぁいっか。体調悪そうなら保健室にひきずればいいもんね。
蒼空
日向
日向
…はい?
蒼空
蒼空
日向
日向
えぇ…そんないじめって軽くないのよ?
それでも一緒に帰るとかやばない?
日向と絡んだらもっといじめられるの確定なんだよ?
東日向にゾッコンだからね!?
蒼空
日向
蒼空
日向
日向
日向
ッ…。
かっこいい…。
そう思ってしまった自分がいる。
私は、いつもダメで。
家族にも見捨てられた…。
こんなこと、誰にも言ったことない。
友達以外からの、『好き』も『可愛い』も『守る』も『愛情』も。
今までは、全部私には無縁だった。
私は、生まれた頃から無表情で。
色んな感情が出てきてからも、無表情の時が多かった。
そんな私を、気味悪がった親は見捨てた。
でも、兄ちゃんだけは見捨てなかった。
兄ちゃんは…耳が悪くて。
喋るのも、苦手で。
でも、勉強も運動もできたから。
明るいし、何でもできて、人気者だから。
親も、誇りに思っていた。
だから親は手話を覚えた。
自分たちを引き立たせてくれる息子の為。
そんなに可愛がられてたなら、それでいいでしょ。
なのに、兄ちゃんはそばにいてくれた。
私のそばにいたら、何されるか、何言われるかわかんないのに。
ずっと、辛い時も、嬉しい時も、悲しい時も。
ずっと、そばにいてくれた。
ただ、何も言わず、そばに座るだけ。
たったそれだけのことでも、私の救いだった。生きようと思えた。
それに、兄ちゃんがいる時は、虐待されないから。
兄ちゃんは、私の救いだ。生きる希望だった。
でも。
兄ちゃんは車に轢かれた。
あっちが悪い。兄ちゃんは何も悪くない。
兄ちゃんは生きていた。
だけど、いつも笑っていた顔が、いつも暗い顔になった。
それが、寂しかった。
でも、そばにいてくれた。
もう、それだけでよかった。
でも。
兄ちゃんは、ある日突然倒れた。
死んでしまった。
日向は、兄ちゃんに似てる。
そういえば、兄ちゃんの名前って…。
陽向汰、だっけな。
名前同じじゃん。漢字違うだけで。
もしかして。もしかしてだけど…。
こんな、小説みたいなこと、あるのかな。
日向の中に、兄ちゃんがいたり、しないかな…。
だとしたら…。
蒼空
兄ちゃん、兄ちゃん…っ!兄ちゃんが本当にいるのなら…っ!
蒼空
ボソッ、と、助けを求めてしまった。
結局私は、兄ちゃんがいないとダメなままだ。
やばい、涙出てきた…。
日向
日向
ちゃんと、聞こえてた…。
日向はまっすぐに、私を見ていた。
慰めず、慌てずただひたすらに見ていた。
にこりと、兄ちゃんに似た笑顔を浮かべ。
やっぱ、兄ちゃんにそっくり。
私が助け求めて、声聞こえないのに、気付いてくれたもんね。
蒼空
蒼空