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星の降る夜の贈り物

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星の降る夜の贈り物

1 - 星の降る夜の贈り物

♥

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2019年10月09日

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彼女

私たち、出会って何年目だろ?

少し肌寒い、星の降る夜

彼女の白い息が宙を舞う

4年くらいかな

彼女

…ふふ

ふいに微笑む彼女。

なに?

彼女

大きくなったね、私たち

…うん

" 大きくなったね "

子供にかけるような言葉。

だけどその言葉を聞くと

この歳になった今でも

嬉しく思う。

彼女

…ふふっ

彼女は、ケラケラと笑いだす。

彼女

私ね

彼女

嬉しいの

え?

彼女

いつも、私から誘うけど

彼女

今日は、君からデートに誘ってくれてさ

いつも彼女から誘ってくれていたこと

普通は僕から誘うべきなのに。

少し、反省する。

渡したいものがあるから

彼女

あー、そういえば言ってたね

彼女

大事な話と、渡したいものがあるって

" 渡したい物があるから "

" 明日、出掛けよう "

うん

彼女

もしかして、今日奢ってくれた人気のカフェのこと?

ううん

カフェも勿論プレゼントだが

それよりも大事なもの。

まだ、プレゼントしてないんだ

彼女

あ、そうなの

覚悟を決め

大きく息を吸い込む。

…僕ら、付き合って4年経つよね

彼女

うん

彼女

そうだね

楽しいこと、嬉しいこと

一緒に経験してきたね

彼女

…ふふ、そうだね

彼女は

僕のこんな胡散臭い話にも

優しく相槌を返してくれる。

前から考えてたけど…

彼女

首を少し、傾ける彼女。

少し幼く見え、とても愛らしい。

結婚してください

必死の思いを

君に伝える。

彼女

え…

2度目の告白のような緊張感。

彼女

瞬間

彼女の目から涙が溢れる。

彼女

…びっくりするじゃんっ…

彼女

もう…っ

ごめんね

…じゃあ、もう1回改めて

僕と…結婚してください

彼女

…っ

彼女

よろこんで…!

これから先もずっと

僕と彼女の愛が

続きますように。

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