れる
(…良かった。少し無理やりだった気はするけど、ちゃんとほんとのことを言ってもらえた。)
れる
(……れるは嫌われてなかった。)
ゆう
僕からも……ありがとう。れるち。
ゆう
でも……れるち、れるちはどうなの?
れる
(ん?どしたんやろ。……って、あ。)
れる
(まって、れるはゆうくんと付き合う資格なんかないのになんか生意気なこと言ったんとちゃう!?)
れる
(やば、ゆうくんは許してくれるんやろうけど、何やってるん!!やらかした。どうしよ。)
れる
…あ、ごめんっっゆうくん!れるなんかが生意気なこと言った!!
ゆう
へ?……
ゆう
……あー……うん。
ゆう
…………はぁーーー…
れる
(やっぱ見限られたんかなぁ。ため息つかれとるし…)
ゆう
嘘でしょぉ……?
ゆう
全然、なーんにも伝わってなぁい…
れる
(どういうこと?…見限られたんちゃう…の?)
れる
ゆ……ゆうくん?
ゆう
…れるちは、ゆうさんをれるちとお付き合いする気にさせました。
れる
そ…それは……
ゆう
黙って聞いて
れる
………はい……
ゆう
でも、れるちはお付き合いする気がない…と。なので、ゆうさんが説得してやる!と思ったんだけど…
ゆう
説得した本人には、そもそも、それすら伝わってなかったと…
れる
だ、だって…
れる
……れるは、大罪人やし…
ゆう
そしたらおあいこだよ。ゆさんも、自分自身に嘘をついていた大罪人だよ。
れる
…違う。
れる
…だって、れるは、ゆうくんを倒れるまで……苦しめて、窮地に追いやった本人なんやで。
ゆう
違くないよ。ゆさんが自分の本心に気づけなかったからだから。
ゆう
逆に、れるちはゆさんの本心に気づかせてくれた恩人だよ。
れる
……っそんなわけ…
ゆう
そんなわけない?でも、れるちが僕を救ってくれたのは本当だよ。
れる
そんなの……
ゆう
もし、自分のせいだって言うのなら、れるちは僕を傷つけたけど、僕を助けもしてくれた。……ね?
ゆう
ほら!プラマイゼロ!それでいいんじゃないかなぁ。で、僕はれるちのことが好き。これで、断る理由がなくなったよ。
れる
ゆうくんは、優しすぎるだけなんよ。
れる
そんな………結局はれるが悪いし……
ゆう
そんなこと無い。あと、ちょっとゆうさん怒ってるんだよね。
ゆう
「れる〝なんか〟」って言った事。
れる
……え…?
ゆう
れるちは僕の恩人で、大切な人なのに。
ゆう
そんな人を〝なんか〟って言ったことに怒ってるの。
れる
そ……そんなの……
ゆう
でも、1つだけれるちを許せる条件がありあります。
ゆう
れるちが僕の思いに応えることです!
…あぁ……こんな事があっていいのだろうか。
自然と目から熱いものがこみ上げてくる。
ゆう
というか、もうれるちのこと手放せないから!ゆさんをこんなに好きにさせたんだから、責任取ってください!
れる
本当に…いいの…?ゆうくんを傷つけたのに。
ゆう
さっきも言ったけど、プラマイゼロだから!いいの!
れる
本当の、本当に…?
ゆう
うん。いいよ。
人生で最も幸せな瞬間があるとすれば、
多分、この瞬間だと思う。
もし…もし、本当に神様がいるとするのなら、
この罪を、許してほしい。
れる
…ゆうくん…好きです。僕と付き合ってくれませんか?
ゆう
〝好き〟だけじゃ足りない。
ゆう
もっとちょうだい?
れる
…ふふっ…いいで?
れる
ゆうくん。"大好き"だよ。れると恋人になってくれますか?
ゆう
…もちろん!はい、喜んで。
くに
ゆさん、入っていい?
ゆう
丁度いいタイミングだね。
ゆう
どうぞ。
こえ
ゆーうーくーん!コンビニで色々買ってきたよ〜!
こえ
……あれ、ふたりとも、なんだか目……赤くない?
こえ
まさかなんかあったのー?ゆうくん、れるちに殴られたりした!?
れる
するわけあるかぁ!!あほ!!www
こえ
あほじゃありませーん!暴言はんたぁーい。
くに
っあははwww
ゆう
まぁまぁまぁwwwwww
こったろ
あれ、それって『暴力反対』じゃなかったっけ?
れる
(なんか気まずくなるかなとか思っとったけど、やっぱ5人だと居心地がいいな。)
れる
(………もう少し、このままでいれるとええな。)
『れるち!■■■だよ!
いつも頑張ってること、ゆさんしってるよ!』
ずっと思い出せなかった、口に出せなかった言葉。
でも、今はすごく大切な、大事な言葉。
『れるち!大好きだよ!
いつも頑張ってること、ゆさんしってるよ!』
れる
(ゆうくんは、ずっと大好きって言い続けてくれてたな。)