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こんばんは
僕のお話を少しだけ
聞いて欲しいんだ
……いい、かな?
あっ、僕の名前はキシ
じゃあ話始めるね
僕には
生きた家族が居たんだ
とても楽しかった
仲良く共に食事をして
休日では遊びに行って
僕の夢をバカにしなかった
そんなある日、弟が
行方不明となった
その日は僕の誕生日だった
僕たち家族は
探しまくった
探して探して探して
…………
なのに見つからなかったんだ
なんでだ?
誘拐されてるのなら
電話が来る、金が目的なのかもしれない
なのに、電話も来なければ
弟が見つからないんだ
キシ
お母さんはある日から
おかしくなったのだ__
息を荒くして
何かを吸っているところを
見てしまった
時と場合によって違った
煙が出る、細い棒を吸っていた
お菓子のようだった
僕は、1度だけ1度だけ
お母さんに聞いたことがあった
___________
キシ
そう聞くと
母
母
母は辛そうに笑って
白い粉とその細い棒を
集めて、僕の前で捨てたんだ
キシ
そう聞くと…
母
母
そう言って、右目から涙を
流して、両目から流していた
あまりにも辛そうに悲しそうに
泣くもんだから
僕まで辛くなり、泣いてしまった
お母さんは足に力が入らなくなり
ストン、としゃがんでいた
僕は、お母さんの背中を擦りながら
静かに涙を流していた
───────────
その日の、翌日…だったかな
……
お母さんは腹から血を流して
車に轢かれたんだ
その時は狂ってしまいそうだった
僕が、楽になるものを
捨てるようなことを言ったから
弟がいなくなったせいで
きっとぼーっとしていたんだろう
四人家族は2人家族になった
僕が中学校から帰っても
誰も出向くれてこなかった
「失って気づく」
この言葉は僕を表してるのかな
当たり前だったんだから、無視していればよかった
僕はそんな気持ちを忘れたかった
その一心で友どちと遊んでいた
公園でブランコに乗っていると
ベンチに座るサラリーマンが居た
涙を流していた
何故か「助けたい」と思い
声をかけ、顔を上げると……
見覚えのある顔だった
キシ
だけど思い出せない
…どこかで会ったのだろうか
父
声を聞いて気づいた
お父さんだった
こんなに太っていただろうか
僕は弟が亡くなってから
違う、いなくなってから
お父さんの顔を見た事がなかった
やく3年ほどだろう
気づけば僕は中学三年生だった
電話でしか話さなくて
声しか知らなかったんだ
お父さん……
父
その声はとても低くて
僕は「ごめんなさい」と
謝って、友達にも謝って
家に帰った
10時間ほどだったあと
お父さんが帰ってきた
僕はもう眠れない
眠る怖さに気づいてしまった
そしたらお父さんは
僕を殴ったのだ
キシ
痩せ細ったからだの僕
太ったからだのお父さん
何もかも変わってしまった
父
父
アイツ……?
そう思うと、顔面を殴られた
キシ
もしかして、弟のことだろうか
兄弟なんだから似ている
当たり前。
父
父
…な、んで……
僕はお父さんの横を通って
家を出ていった
空は明るくなってきていた
僕はひたすらに走った
そこで初めて
生きているんだ、と思い
“あそこ”に行くのは辞めたんだ
キシ
キシ
僕は5時のチャイムで気づいた
キシ
キシ
「またね」
たったその一言を言うの
喉が酷く焼けるように痛くなった
コメント
11件
その…希死念慮ってどういうものなんですかね…( (場違いで申し訳ないです、初コメ失礼します🙇)
主人公の名前をずっと「キジ」と読んでた僕はきっと桃太郎が読みたいんだろう←
キシ 藤井聡太の葬儀トレーニング♪。.:*・゜♪。.:*・゜