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廃墟探索

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廃墟探索

1 - 廃墟探索

♥

62

2019年04月12日

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次郎

なぁ、良雄?

良雄

何?

次郎

今度の日曜暇?

良雄

暇だけど…

良雄

ってなんか嫌な予感がする

次郎

まだなんも言ってねぇよ失礼だな

次郎

あのさ、

次郎

今日の休み時間に言ったと思うけど、

次郎

四丁目に、ある廃墟があるわけよ。

良雄

あ、それ?

良雄

まさか、そこに日曜行きたいわけ?

次郎

当たり(^_^)

良雄

まじか…

良雄

俺も一緒に来いと?

次郎

当たり前だろ。1人で行ったって面白さ半減しちゃうんだから

良雄

なんだよ〜

良雄

前、お前と一丁目の廃墟言った時、警察に見つかりそうになったんだからな!

良雄

そもそも、俺廃墟とか…ムリ

次郎

まじで?

次郎

じゃ、苦手克服ということで…

次郎

しかもそこ、本当に夜になると人が誰一人通らんトコで安心よ。

次郎

その状態が20年。

次郎

事前の俺の調べによると(笑)

次郎

20年前に、そこには赤ちゃんと母親が住んでたみたい

次郎

父はその時は離婚していたみたい

次郎

そして産んだ直後、何の理由かは知らんけど、

次郎

母親は、赤ちゃんと一緒に心中した。

次郎

らしい

良雄

良雄

聞いてたけど…

良雄

なんか怖くね?

次郎

怖気付いたかお前〜〜!!

良雄

ウルセェよ。

良雄

てか、調べたの?

次郎

一応。

次郎

準備は整っております!!笑

良雄

まじか….

良雄

正直言って、日曜部活ねぇーんだよな。

次郎

まじで!!

次郎

よっしゃ決まり!!

次郎

日曜の午後10時!大丈夫か?

良雄

親になんとか言うよ。

良雄

ていうか、やっぱ次郎ペースにいっちまったな。

次郎

えへへ悪いな(^ ^)

次郎

じゃあ日曜午後10時!

次郎

場所は休み時間の時言ったからおk?

良雄

オーケー。

良雄

懐中電灯は忘れずに、な。

次郎

あ、早速忘れてた。

良雄

全く。前行った時も、自分から言い出したくせに忘れちゃうもんな。

次郎

悪い悪い。

次郎

しっかり覚えとく。

次郎

じゃあ、日曜の夜会おう。

良雄

あぁ。

※注意!次からのチャット表示の文字は、スマホでのやり取りでなく、面と面向かった、実際のやり取りです!

日曜。午後10時。

良雄

あ。次郎。

次郎

よ。待った。

良雄

ちょっと、な。

良雄

まぁ、いいや、早速行こう。

次郎

ん?やけに張り切ってるな。

良雄

そんなわけねぇーだろ。

良雄

俺はただ、早めに終わらせたいだけだ。

次郎

なんだよそれ…

次郎

じっくり、行かせてもらうから!

良雄

まぁ、別にいいけどさ。

良雄

何も居ないって分かったら、すぐ出るからね。

次郎

ま、分かったらな。

次郎

それじゃ、行くか。

良雄

あぁ。

廃れた門を二人は飛び越え、

二人は開いていた玄関に入った。

廃墟、中。

次郎

お、中は思った以上に綺麗だな。

良雄

そうだね。

良雄

廃墟って、なんか中が何があったか分かんないよーになってるイメージだけど、

良雄

全然家具とか綺麗に残ってるな。

良雄

20年前に、二人が住んでいたのが思い浮かぶくらいに。

次郎

なんだよ…

次郎

もっと、"the 廃墟"っていうのをイメージしてたけど、

次郎

正直がっかりだよ。

良雄

そんなこと言うなよ。俺が来た意味無くなっちゃいそうじゃん。

次郎

あぁ、ゴメンゴメン。

次郎

とりあえず…

次郎達はリビングに当たるところにいたのだが…

次郎

一回、廊下に出るか。

二人は廊下へと出る。

そこも、至って散らかった様子は無く、

玄関、トイレ、二階へと繋がる階段は、比較的綺麗に残っていた。

次郎

…(´・ω・`)

次郎

なんも、いなそーな感じ。

良雄

そ?じゃあ帰る(●`ε´●)?

次郎

おーぅ!ゴメンゴメン。

次郎

ほら、二階とかまだ見てないじゃん😅?

次郎

いこいこ!!

良雄

へいへい。

二人は階段へと向かう。

前は良雄、後ろは次郎といった様子。

良雄が、階段を一歩踏み込んだときだった。

ォギャー

次郎

ん?なんか二階から聞こえね?

良雄

あ?何も聞こえなかったけど。

ォギャー オギャー

次郎

なんか…近づいてきてる気がすんだけど。

良雄

まじで?

良雄

お前って、霊感あんのかよ?

次郎

ちょっとあんじゃね?

次郎

あ、もうなんか俺と良雄の間から聞こえてきてる感じ…

良雄

本気で言ってる?それ。

次郎

マジ、マジ。

次郎

ちょ待ち。

次郎

写真とか撮ればなんか映るかも。

そう言って、次郎はスマホを取り出し、良雄の背中に向けて撮った。

良雄

俺の背中撮ってどうすんだよ。

次郎

いや、この近くとかいそうだから撮ったんだけどさ…

次郎

でも、赤ちゃんの声?みたいなの止んだわ。

良雄

あっそ。

良雄

お前、ふざけてるわけじゃないよな?

次郎

ふざけてねぇーよ!

次郎

本当に聞こえた!!

良雄

そ…

良雄

俺には聞こえてなかったけど…

次郎

まぁ、謎が深まったってことで、

次郎

二階行こ行こ!

良雄

そうだな。

二人は二階へと足を進めた。

二階は、部屋が3つある様子だった。

二人は、1つ目2つ目の部屋を見回り、

二人は最後に3つ目の部屋に入った…

次郎

ここは…!

その部屋は、一つのベッドと、チャイルドベッド、

そして化粧台などがある部屋だった。

良雄

母親と赤ちゃんが、ここにいたのだろうかね?

次郎

そいえば、二人が心中したのって、家の中だっていう噂。

良雄

おい、それ聞いてないぞ!

良雄

そう言われたらなんか…さらに怖くなってきた!

次郎

そ?

次郎

まぁ、正直本当か分からないけど…

次郎

死体とか、今まで見てないから、家の中っていうのは嘘何じゃね?

良雄

お前、死体ある前提で来たの!?

次郎

一応。

良雄

結構度胸あるな。

次郎

えへへ。

次郎

とりま…

次郎

ここにも何もいなそう。

良雄

そうだな…

そう言った瞬間だった。

…セ

…エセ

次郎

!?

次郎

なんか、聞こえたんだけど!!

良雄

今度は俺も聞こえた!

良雄

え、…怖いんだけど!

二人は辺りを見渡す。

その間も、その声は絶え間なく響いている。

なのに…

次郎

何も、いなくね?

良雄

どっから聞こえんだ、この声!

次郎は、ふと化粧台についている鏡を見る。

次郎

うわぁぁぁーー!!!

良雄

どした!

大きな声に驚いた良雄も同じように、鏡を見た。

良雄

わぁぁぁーー!!!

鏡には、ベッドと、

ベッドの上に立っている、長い髪で顔は青白く恐ろしい女を映しだしていた。

次郎

(いつの間に…!)

次郎

(さっきまで、そこには誰も…)

そう思い、振り返る。

次郎

わぁぁぁーー!!!

そこには、いつの間にか、鏡と同じように、女が立っていた。

良雄

逃げるぞ!!

次郎

あぁ!!

…エセ

カエセ!!!

二人のあとを、女も追いかけてきた。

次郎

クソっ!

二人は階段を下る。

後ろには、女が、追いかけてくる音が絶え間なく聞こえている。

カエセ!!!

カエセェェェ!!

次郎

なんだ、こいつ!!

玄関へと二人は向かう。

そしてドアを開けようとするが…

良雄

なんで…

良雄

開かない!!

次郎

くそっ、なんでだっ!!

いくら押しても、引いても開かない。

そうしているうちに、女は近づいてくる。

次郎

うわぁぁ!!

後ろを振り返ると、女は、階段を降りかけている。

女の姿が見えたとき、改めて二人は絶句した。

女は、包丁を持っていた。

次郎

くそ、このままだと、

次郎

殺される!!!

良雄

おい、あそこ!!!

良雄が指指した先には、トイレがあった。

良雄

そこに、逃げるぞ!!

次郎

そうだな!!

二人は急いで、トイレに向かう。

行く道はそこしかない。

間一髪、二人はトイレに入り、鍵を閉めた。

その瞬間、ドアを女がものすごい力で叩いてくる。

カエセ!!!

カエセ!!!

そう言って、ドアを叩くのをやめない。

次郎

返せって…

次郎

何を返せば良いんだよ!!!

二人は、体を縮こませ、

ドアを叩く音が止むのを待った。

何分経ったのだろうか。

良雄

良雄

止んだのか?

次郎

どうだろう…

良雄

でも、待ち構えていたらどうしよ…

次郎

でも、出ないとずっとここにいることになっちゃうから…

次郎

一か八か、今出るしかねぇと思うんだけど。

良雄

良雄

そうだな。

二人は覚悟を決め、

二人で、恐る恐る、トイレのドアを押した。

次郎

…よし、誰もいない。

二人は急いで玄関へと向かう。

すると、さっきまで開かなかった玄関が、簡単に開いた。

良雄

出るぞ!!!

次郎

あぁ!!!

二人は急いでそこから出て、

近くの公園へと向かった。

公園にて…

次郎

誰も、来てないな。

良雄

ハァ、ハァ、ハァ…

良雄

何だったんだよ、今の…

次郎

分かんないけど…

次郎

まさかあれは…

良雄

とりあえず、ここまで来れば一安心だな。

次郎

あぁ。

良雄

そういえば、まだ重いな。

次郎

え、何が?

良雄

さっき階段上ってる時から肩が重いんだよ。

良雄

ここに来たけど、まだなんか重いな。

次郎

ふ〜ん…

次郎

次郎

!!!

次郎

おい、その時撮った写真、

次郎

まだ見てないんだけど!!

良雄

あぁ、そぉ?それがどうかしたのか?

次郎は青ざめたようにスマホを起動し、

先程撮った写真を表示した。

次郎

!!

良雄

!!

良雄

何だよ、これ…

良雄

俺の背中に…赤ん坊が…!!

…エセ

次郎 と 良雄

!!!

カエセェェェ!!!

次郎 と 良雄

うわぁぁぁぁ!!!!

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