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とにかく義勇が可哀想な話です! 鬱度高めなので注意
(さねぎゆの続き書けてないまま新しいの書いてしまってすみません😔)
ではどうぞ↓
((やめろっ、やめてくれええっっ!
義
悲鳴の聞こえる方を向くと、鬼が青年を押し倒していた。
鬼の口からは涎が滴り、 飢餓に狂ったように唸り声を上げていた。
青年の肩口には既に爪が食い込み、 鮮血が雨に混じって地面へ流れている。
義
義
ドシャッ。
鬼は首を失い崩れ落ちていく。 義勇は残静かに刀を振るって血糊を払った。
生存者は…命に別状はないだろう。 事後処理は隠に任せればいい。
自分のような、陰気な男が声をかけるよりも、 その方がいい。
そう思った時だった。
モブ
義
モブ
モブ
義
義
モブ
モブ
モブ
義
モブ
ドコッ!!
義
青年は、義勇を殴った。
柱である義勇にとっては、蚊に刺された程度の衝撃でしかない。避けることは簡単だった。
一瞬で彼を取り押さえ、気絶させることもできた。だが、義勇は動かなかった。 ただ殴られるがままに立っていた。
モブ
ドコッ、バコッ!
二発、三発。
物理的な痛みはない。だが、 その言葉一つ一つが、義勇の心を抉った。
"人殺し"
義
義
そして今、この青年の「弟」という希望すらも、 問答無用で斬り捨てた。
モブ
青年は泣き崩れ、義勇の足元に縋り付いた。
義
義勇は、何も言わなかった。 いや、言えなかった、の方が正しいかもしれない。
このままいても彼を傷つけるだけだ。 義勇はゆっくりと青年の手を振りほどいた。
背を向け、歩き出す。 背後からはまだ叫び声が聞こえてくる。
モブ
義
義
自分の命など、あの選別の日に、あるいは姉が鬼に殺されたあの日に、終わっているようなものだ。
(そんなんだから、みんなに嫌われるんですよ。)
ふと、胡蝶の言葉を思い出した。彼女はからかいで言っただけかもしれないが、その通りだった。
義
義
義勇は再び闇の中へと走り出した。
理不尽な罵倒も、やり場のない怒りも全て、 その無表情の仮面の下に隠し。
next ♡100
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