片思いの相手がアイドルになっていました。

綾香さんが俺の初恋の女の子、あーちゃんだという事を確認できて、良い距離感で毎日を過ごしていた。

が…今俺は凄くピンチに陥っている 何故かというと…

律さん…有名な映画監督さんから…言い寄られています…。

この監督さん…あまり宜しくない噂しか聞かない…。どうやら主演の俳優さんを食ってる…らしい。 まぁ、今のこの状況を見て分かると思うが…非常にやばい。

マネージャーに言われて直ぐに楽屋を出る

数日後、俺は撮影の待ち時間が長かったからロケバスで少し睡眠を取っていた。

その時、何かが身体を触れる感覚を感じて目を開ける

律さんの手の先は俺の下半身を触れていた

混乱のあまり脳内の言葉がだいぶ悪くなってしまったが、本当に趣味じゃない

ズボンの中に手を入れられそうになった時、ドアが勢いよく開いた

それからは度々律さんに狙われる事が多くなった

正直、吐き気しかしないし、何か証拠さえあれば直ぐに世間に公表するつもりだ。

妹にはこんな事は相談出来ないので、綾香さんと佑香さんに相談する事になった

佑香さんは2期生だが、俺より4つ上だ。半年前、グループを卒業したばかりだ。

終始爆笑してた佑香さんは置いといて…最終的にはそれしか無いかと思った俺は、次の日から基本的に録音機を持ち歩くようにした。

1ヶ月間着々と録音を集めて、マネージャーにも話を通していた。

楽屋に置いてあったハサミを持ってくる律さん、何をするかと伺っていると…

首にハサミの刃を当てられる

大人しく腕を後ろに回す

ベルトを外されチャックをゆっくり下ろされる

丁度腕を後ろに回していた為簡単にスマホを手にする事が出来た

横に置いてあった鏡を発見して何とかスマホを写し出す

鏡を横目で見ながら解除をして電話帳をタップする

律さんはゆっくりと俺の下半身を露わにし始めた

画面をスワイプしてマネージャーの名前を探す

マネージャーの名前を見つけ発信する

露わになったモノを触られ恐怖心が湧いてくる

自然と涙が零れてきた

味わったことない感覚と恐怖心が入り交じって完全にパニックに陥っていた

すると、外から足音が聞こえてドアが開く

マネージャーの通報や今までの録音等のおかげで律さんは警察に連行された。 やっと、この地獄の日々に終止符が打たれた。 のだが

あの一件の内容を聞いた綾香さんの機嫌を直すのに数日を要したのはまた別のお話である。