湊
おはよう
裕次郎
お、おはよ
裕次郎
どした?
湊
今日はありがとね
裕次郎
俺何かしたっけ?
湊
知らない人にぶつかった時助けてくれたでしょ?
裕次郎
あー。あれ、みなちゃんだったのか
湊
え?私だと気づかなかったんだ
裕次郎
ごめん。
湊
それでね、お礼に付き合いたい
裕次郎
え?
湊
私が、小さい時から裕くんと育ってきたでしょ?
裕次郎
あ、おう
湊
それでね、小3の時やったかな?
裕次郎
うん
湊
裕くんに、「私が大きくなったら結婚する!!」って言ったの。覚えてる?
裕次郎
いや、そんなガキの話覚えてねぇよ
湊
そっかー。何回も言ったんだけどなぁ
裕次郎
ごめん
裕次郎
俺、みなちゃんとは、付き合えない
湊
え?どうして?
裕次郎
確かに、みなちゃんは、小さい時から育ててきてる。可愛いよ?
裕次郎
でもな、、
湊
え?なんで?なんで、私とは、付き合えないの? 彼女でも居るの?
裕次郎
いや、居ないんだけど。
湊
じゃあ、どうして?
裕次郎
俺会社の都合でここから出ていくんだよ
裕次郎
だから、付き合ったとしても遠距離になるんだぜ? それはそれで辛いっしょ?
湊
別にそんなことないよ!!
裕次郎
いや、そんなことなくても実際そうなんだよ。
裕次郎
だからごめん
湊
遠距離でもいい! 私は裕くんが好き! 付き合わずばいばする方が辛い!!
裕次郎
あ、ああ。まぁそやけどな。
裕次郎
でも、みなちゃんは、きっとほかにいい人が見つかるよ
裕次郎
俺はそう祈っとくから
湊
いやだ!私は
湊
私は裕くんと付き合いたい
湊
お願いします。
裕次郎
ごめんな、、
湊
ねえ。いつ出るの?
湊
どこへ行くの?
裕次郎
明日の夕方
裕次郎
北海道の〇□市内
湊
遠いね...。しかも明日の夕方に出るなんて。
裕次郎
ごめんな。 俺も本当は今の家も今の君も好きだよ。
裕次郎
俺かて出たくない。 君と付き合いたかった
裕次郎
必ずまた逢えるからな
湊
分かった...
そして翌日の夕方
湊
いよいよだね
裕次郎
今までありがとうな、
裕次郎
楽しかったよ。じゃあな。
湊
ねえ!!待って!
裕次郎
何だい?
湊
あのね!付き合えなくても!! 私は忘れないから!
裕次郎
待て。
裕次郎
俺は確かに付き合わないとは言ったよ。
裕次郎
けど、昨日から隠してたこと言わせてもらう
湊
え?なに?
裕次郎
俺と付き合うことは出来ないけど、俺の新しい家に来ないか?
裕次郎
それで、永遠に2人でいないか?
湊
え?というと?
裕次郎
みなちゃん!今家の玄関の前にいるから開けてくれ
湊
え?分かった
ガチャ
裕次郎が黙って湊に、北海道までの切符と、結婚指輪を渡す