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ノア

で、ねえの?

サファイア

ない!

ノア

ふーん

サファイア

…どうしたの?ほんと

あのあと何故か部屋を訪ねたノアは

私に欲しいものがないか尋ねた

ノア

…別に

サファイア

ノアだって結婚、しないの?

サファイア

っていうか好きな人もいないか!

ノア

いるけど

サファイア

え!?

ノア

聞いてきたくせになに驚いてんだよ

サファイア

だ、誰なの!?

ノア

…そもそも

ノア

お前と俺に共通の知り合いなんていたか?

サファイア

シャーロットとか!

ノア

誰だそいつ

サファイア

ああ、興味ないのね…

サファイア

だったら…ほんとに誰?

サファイア

ん!?

その瞬間私は口に広がる美味しさを感じた

ノア

バカはそんなこと気にせずに菓子でも食っとけ

サファイア

クッキー…?

サファイア

いつも食べてるやつか

ノア

前お前の食ったからやるよ

サファイア

あー…お茶会のね

ノア

そう

サファイア

でも私のは手作りだもん、価値が違うよーだ

ノア

今は、これくらいでいいだろ

サファイア

えー

今は、と妙に引っかかる言い方をしたのが気になったが

明日の学園を思うと既に夜が遅いので、少しして眠ろうと思った

ノア

好きな人…か

ノア

(なんかイラッとして無意識に言っちまった)

ノア

(欲しいものもそうだけどあいつ…)

ノア

ノア

本当、鈍いよな

サファイア

あ、おはよ…う

アシェル

うん

テオ

おはよー

サファイア

なんだこの空気

テオもはしゃがないし

アシェルとは気まずいし…

テオ

…ノアって家どこなの?

ノア

あ?

テオ

や、いつもサーファと同じ方向から来るから

ノア

王宮の奥の塔

ノア

そっから浮遊してきてんだよ

テオ

へー、塔ってあんなとこにあったんだ

なんだか

後ろから飛びついてくるのが当たり前になってて

普通に歩いてきたテオに違和感を持ってしまった

サファイア

(これは末期だ…)

リュカ

あれ?

リュカ

…あちらは、ルーナさんではないですか?

サファイア

ん?

サファイア

サファイア

あれ?どうして2人が?

ルーナ

さっき会ったのよ

ディアス

ふふ

サファイア

ディアス…なんで、オッドアイを?

ディアス

師匠がキレイって言ってくれたから

ディアス

もう、隠さなくても良いかなって

ディアス

それに━━━━

ドン

ディアス

あ、すみません

ディアス

(オッドアイ…見られたら、なんて言われるかな)

ルーナ

こちらこそ

ディアス

…ん?

ディアス

あの、師匠のお友達さんですよね?

ルーナ

師匠?

ディアス

サファイア姫様の!

ルーナ

…ああ、うん

ルーナ

あんたは誰?

ディアス

僕はディアス・コスモです

ルーナ

ふーん

ルーナ

(攻略対象だっけ?)

ルーナ

特徴がないから分からないわ

ディアス

…特徴がない?

ディアス

オッドアイは?

ルーナ

オッドアイ〜?

ルーナ

そんなの、別にどうってことないでしょ

ディアス

え?

ルーナ

気になるやつがいんのか知らないけど

ルーナ

ただ目の色が違うだけじゃん

ディアス

…そう、ですか

僕は出会ったとき驚いたんです

こんな無反応な人がいるのかって

…それから━━━

ルーナ

それに別にサファイアとは仲良くなんてないんだから

ディアス

え?

ディアス

でもいつも一緒に━━━

ルーナ

あれは!

ルーナ

そ、その…

そのどうしたら良いか分からなさそうな顔を見たとき

僕と同じだなぁって思ったんですよ!

ディアス

…ほんとは師匠のこと、大事だと思ってるんですね

ルーナ

━━━サファイアだ

ディアス

ん?

ルーナ

あそこ

ディアス

まあそういうわけで合流したんですけど…

ディアス

気にしない人も、いるんだなって思えたんです

ディアス

ディアス

…ルーナさんて言うんですね!

ルーナ

話しかけてこなくていいから!

ディアス

はい!また話しかけます!

ルーナ

はあ!?

サファイア

なんか仲良くなってるね

テオ

うん、すごく

リュカ

入りにくい雰囲気ですね!

ルーナ

やめてよねほんと!!

サファイア

あははっ

前世も含めて

こんなに、楽しいと思えたのは初めてかもしれない

…そしてそう思うほど

失いたくないと思った

そして私はもう

そう思うことを、怖いと思わなくなれたんだ

死亡率99.9%のお姫様に転生した件について

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