TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

正反対。

一覧ページ

「正反対。」のメインビジュアル

正反対。

15 - 正反対。 15話。

♥

217

2020年06月15日

シェアするシェアする
報告する

紡希 絢

はぁぁぁぁぁ…

琴葉 茅野

何さ大きなため息ついて。

紡希 絢

別にぃぃ…

次の日

結局私はチョコレートを渡せずに昨日を終えた。

これから哉翔君と会うと思うと気が重い。

紡希 絢

(どうなったのかな…)

告白していた幸ちゃん。

哉翔君はなんて返した?

紡希 絢

琴葉 茅野

絢、あんた真っ青よ?保健室行きなって…

紡希 絢

え、このくらい

琴葉 茅野

最近働きすぎなんだから!連れてってあげるし!ほら!

紡希 絢

えぇー…

茅野に背中を押され無理やり連れていかれる。

保健室に行ったところで何も変わらないけれど。

平 哉翔

…絢?

紡希 絢

結局寝ちゃったなぁ…

保健室の先生にも寝て起きなさいって言われて、2時間ほどぐっすり。

起こしても起きなかったそうだ。

紡希 絢

今戻ると次は数学かな。

予習してたっけと考えながら保健室を出る。

西原 幸

あ、

紡希 絢

あ、

あ、

多分。今一番会っちゃいけない人に出くわした。

紡希 絢

幸ちゃん。おはよう。保健室に何か用…?

無理やり会話を繋げる。

西原 幸

それでも幸ちゃんは黙りこくって、

紡希 絢

紡希 絢

私、教室に帰るね。

西原 幸

待ってください

紡希 絢

え?

西原 幸

お話、しませんか?

放課後。

昨日の靴箱の近く。

私は幸ちゃんを待っていた。

が、

紡希 絢

今日も渡せず…

2日ぐらいなら大丈夫かな?と、持ってきていたチョコレート。

話しかけられずまだカバンの中。

西原 幸

先輩。

紡希 絢

あ、

幸ちゃんが声をかける。

紡希 絢

どうしたの?お話って。

西原 幸

単刀直入に言います。

おっと、

私は思わず身構える。

西原 幸

私、先輩が嫌いです。

紡希 絢

え、

西原 幸

嫌い、嫌い、

西原 幸

大嫌いです!!

紡希 絢

ええっ

まさか嫌いと言われるなんて思ってもいなかった。

というかストレートに嫌いと言われると傷つく。

西原 幸

私、文化祭の日。2日目。先輩と平先輩が夜に校舎の中に入っていくのを見ました。

紡希 絢

え、

西原 幸

それで、話してた内容も聞いちゃって、

西原 幸

2人で夏休みにあってただなんて…

紡希 絢

あ、あれはたまたま。しかも図書館だし…

西原 幸

先輩はずるいです。

紡希 絢

え?

西原 幸

ずるいです。先輩ばっかり。私だって平先輩の事好きなのに…

西原 幸

…昨日告白をしました。

来た。と私はもう一度身構える。

西原 幸

…て、

紡希 絢

え?

声が震えて聞こえなかった。

西原 幸

好きな人いるんですって!!

西原 幸

平先輩!!

え?

なぁにそれ。

私知らないよ。

初めて聞いたよ。

教えてくれなかったの?哉翔君。

西原 幸

その人、すごく優しくて、華奢で、でもすごく強いひとなんですって!!

西原 幸

弱虫な先輩と、馬鹿な私とは大違いの人ですよね!!

幸ちゃんは泣きながら言うけれど、

私にはこの子が何を言っているのか分からない。

スキナヒト?

シラナイヨ?

ダッテ、

カヤノハシッテルノ?

ミンナハシッテルノ?

ワタシダケ?

西原 幸

…。それだけです。失礼します。

幸ちゃんはスタスタと行ってしまう。

残されて私はただ、

立ち尽くすことしか出来なかった。

平 哉翔

はぁぁぁぁぁ…

ひとり、残された教室に大きなため息を着く。

1人反省会の真っ最中

平 哉翔

なんで貰えなかったんだろう。

茅野、西原。その他諸々の女子からは貰っているのに、何故か絢からだけは貰ってない。

平 哉翔

帰ろう。

絢も帰った事だし。

平 哉翔

はぁぁぁぁぁ…

もう一度ため息を着く。

平 哉翔

欲しかったなぁ…

健全(?)な男子高校生の欲望

好きな子からはチョコレートとくらい貰いたいものだ。

平 哉翔

また明日、話せるかな…

今日は体調が悪かったみたいで、全然顔も合わせられなかった。

平 哉翔

避けてるのかな。俺の事。

少し気にする。

けれど、まぁいいかと諦めて、

「さよなら」の準備をする。

loading

この作品はいかがでしたか?

217

loading
チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚