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@緋山side.
火災現場からの救急車に乗って、 バタバタの登場から、 こき使われて、 ようやくご飯にありつけると、 緋山は食堂に来ていた。 『朝御飯食べてないでしょ。』と、 白石が気を使ってくれたおかげで、 lunchtimeど真ん中。 有り難いけど、混んでる食堂なんて久しぶりだわと、 緋山は一人席に座った
荒川 奏
加賀美 美那
ナースだろうか? 楽しげな声が隣のテーブルから 聞こえる。 なによそれ。 どこぞのテーマパークか。と、 緋山は心のなかでツッコミを入れる
加賀美 美那
荒川 奏
そんな声も聞こえる。 脳外。そういや、 薄情で無口で無愛想で傲慢で野心家でヘタレな純情男もいたわね。と、かつて同期の顔を思い浮かべた。 相変わらず進展してないわよねー、藍沢と白石も。まったく、 言わなきゃわかんないってのよ。 まぁ、白石相手じゃ言っても わかんないかもね。 まーあ、いつも苦労するわ、と、 笑みを溢した。
藍沢先生
その思い浮かべた当人が現れ、 緋山が仰け反った。
藍沢先生
ぐるりと食堂内を見回せば、 確かに満席。
緋山先生
そう答えて、 緋山は箸を手に取った。
藍沢先生
藍沢はそう答えると 黙々と食べ始めた。
わかってたわよ。 もともとこいつは喋らないわよ。 でもさ、同期なわけよ。 そんでもって、 6年ぶりのご帰還なのよ私は。 『わー久しぶり。』とか『元気?』とか『調子はどうだ?』 くらいの社交辞令くらいないわけ? こんなお通夜みたいなランチなら 一人で食べた方がマシ! 緋山はジロリと藍沢を見た。
藍沢先生
緋山の視線にsandwichを持った 藍沢の手が止まる。
緋山先生
フンと不機嫌に鼻を鳴らすと、 さっさと食べて医局に戻ろう。 藤川辺りをからかって遊ぼう。 そう決め、緋山はまた箸を進めた。
新海先生
藍沢先生
新海先生
藍沢先生
さっきから、藍沢に『あぁ。』 しか返されていないくせに、 気にせずに話しかける神経の図太い黒スクラブの男は何者? と、緋山が顔を上げた。
新海先生
爽やかににこやかにそう挨拶する 男は、初めて見る顔だ。 なぜ私の名前を知っている? 誰? ここに自分が着任したのは 今日なのに。まだここに来て 数時間しかたってない。 ムクムクと警戒心が湧き出たが、あ、ネームプレートを見たのか。と、納得した。
緋山先生
緋山は当たり障りなく答えると、 また食べ始めた。 男は自分に興味を示すことなく、また食事を再開した緋山に珍しいものを見たかのように目を瞬かせた。 こんな対応をされたことは今まで 一度もないり おもしろい。と、興味が湧いた。 藍沢を相手にするよりは 楽しそうだし、もう少し話しかけ ようかと新海が思っていたら
緋山先生
緋山はさっさと食事を終えると 席を立った。