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ころんside
これは去年の秋ごろの話。
僕は当時、中3の受験期真っ只中だった。
毎日塾へ通って夜遅くに帰る。クタクタになる日々を送っていた。
そんなある日、僕はその日も塾が終わって遅くなっていた。
早く帰ろう、そう思った時に女の子の悲鳴が聞こえて来た。
近くの公園からだ。
嫌な予感がし、僕は走って声が聞こえる方向へと向かった。
そこには、フードを被った黒ずくめの男と僕と同じくらい…?
いや、年下かな、?
くらいの女の子が服を少し脱がされ押し倒されていた。
とっさに僕は「何してるんだ!!」と、駆け寄った。
すると、僕に気づいた男はその場から逃げ出した。
追いかけないよりも、その子を放っておく方がいけない気がして、僕はそっとしゃがみ込んだ。
そして、手を差し伸べた。
ころん
警察
警察
ころん
ころん
警察
警察
ころん
運悪く、僕はあの男と同じような全身黒スタイルの格好をしていた。
そのため、犯人に間違われた。
ころん
ころん
ころん
女の子
僕は女の子に話しかけたが、その子は目を瞑り、泣くだけで何も答えてくれなかった。
そして僕はそのまま警察署に連れて行かれた。
何度説明しても、僕は信じてもらえなかった。
あの女の子も、
女の子
女の子
としか、答えてくれなかったそう。
そりゃ怖い思いをしたんだから仕方がないと言えば仕方がない。
でもこのままじゃ、、
僕が犯人になってしまう。
そう焦っていたとき、兄ちゃんたちが署についた。
ころん
ころん
そう言おうとした瞬間
パチン
なな兄に、強くほっぺたを叩かれた。
ころん
ななもり
そう、冷たく言い放って。
その後も、僕が信じてもらえることはなかった。
なんでも、通報した人が言っていた犯人の特徴が、
「全身黒い服」
「細い」
「160cm前後」
どれも、ぼくにぴったりだったから。
その時は中学生だったから、僕は厳重注意を受けただけで解放された。
そこからだ。
家族のみんなの態度が変わったのは——