恐怖症シリーズ

接触恐怖症

昔から人に触られることがダメだった。

昔から続いている親からの虐待。レイプなどされ続け、触られることが怖くなった。

月島は俺の事情を唯一知っていた。

何故かバレた。

影山に怒られる時はいつも月島が守ってくれる。

ﾄｯ

ﾀﾞﾀﾞｯ

ｻｯ

学校では平和だ。

だけど家に帰れば...。

ﾊﾞｷｯ

地獄がはじまる。

毎日、休みもなく殴られ、蹴られる。

体には痣がたくさんあった。

俺のせいだ。

父さんが亡くなったのは。

夏が亡くなったのは俺のせいなんだ。

昔はみんな、仲が良かった。

でも、俺の誕生日の日のことだった。

俺へのケーキやプレゼントを買いに行ってくれた父さんと夏は事故に会い、亡くなった。

その日から母さんは俺へ虐待するようになった。

【お前のせいだ】【お前が生まれて来なければ】【お前なんか息子じゃない】【パパと夏を返せ】

これがいつも殴ってくる時に言う言葉だった。

夢にも出てくる。

父さんと夏が俺に怒っている夢を。

だから俺のせいなんだ。

俺が誕生日じゃなかったら。

俺が生まれて来なければ。

俺が変わりに死んでれば。

父さんと夏は生きてたんだって。

ご飯もろくに食べれてないし、お腹は痛いし。

何をしてても吐き気がする。

明日は、、、死んでますように。

そう言いながら俺はまたあの夢を見る。

ﾍﾞｼｯ

気持ち悪い。

気持ち悪い。

気持ち悪い。

キモチワルイ。

ｻｯ

ﾍﾞｼｯ

ﾍﾟﾁｯ

次の日。

母さんは虐待の罪で捕まった。

俺は親戚がいないため、月島の家でお世話になることになった。

なんか、、みんな優しい。

こんなの久しぶりだ。

つかれた。

ねむい。

ｶﾞﾁｬｯ

美味しい。

久しぶりにこんな美味しいもの食べた。

あ、久しぶりに笑った。

ここに来てから久しぶりなことがたくさんだ。

『お前のせいだ』

『パパと夏を返せ』

『お前のせいで俺は死んだんだ』

『夏が死んだのはお兄ちゃんのせいだ』

『消えろよ』

『お前なんかいらない』

ﾊﾞｯ

嫌だ。

気持ち悪い。

ｺﾝｺﾝ

ｷﾞｭｩ

あ、楽だ。

蛍といると楽になる。