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僕はその人食べてないです

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僕はその人食べてないです

1 - 僕はその人食べてないです 第1話

♥

200

2021年09月15日

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アパート前

タバタ

俺はタバタ。警察官だ

タバタ

今回は初めての大仕事

タバタ

…殺人。その捜査だ

タバタ

今回の事件はバラバラ殺人!

タバタ

しかも、身体の一部が見つかっていない

タバタ

これはとんでもない大事件だ

タバタ

考えれば考えるほど…

タバタ

そう、本当に責任重大だ

ヤマジ

…おい

タバタ

怖気づいてはいられない

タバタ

必ず、この事件を解決に…

ヤマジ

おい、タバタ?

タバタ

この俺が解決に導くんだ!

ヤマジ

…あのな、まず口を閉じろ

タバタ

へ?あ、はい、先輩?

タバタ

うそ、声に出てましたか

ヤマジ

内容丸聞こえだぞ

ヤマジ

よく喋りながら書けるな…

タバタ

は、はい…いやでも、先輩

タバタ

初めての大仕事ですよ

ヤマジ

もう聞いたよそれは

タバタ

残しておきたいでしょう!

ヤマジ

それは報告書に書きなさい

タバタ

貴重な記録にもなるし

ヤマジ

ドキュメンタリー風は無し

タバタ

今の気持ちとかも大事で…

ヤマジ

…いい加減にしろ

ヤマジ

さっさと始めるぞ

ヤマジ

聞きこみも時間かかるんだ

タバタ

…彼は、俺の先輩で…

ヤマジ

…そのメモをしまえ

とある部屋の前

ヤマジ

…次はここか。チサト?

タバタ

名前みたいな名字ですね

タバタ

しかもこいつ、アレでしょ?

タバタ

数年前に人を食べた罪で捕まってるという

タバタ

これはもう絶対に犯人ですよ

タバタ

今回も一部を持ち帰って食べて──

ヤマジ

おい、静かにしろ

ヤマジ

…古いチャイムだな

タバタ

音も昔って感じで…

ヤマジ

しっ

チサト

──はい…

チサト

どちらさま…ふぁ…

ヤマジ

お休みのところ申し訳ない

チサト

…あー、警察の人ですか

ヤマジ

警察で…はい?

チサト

えーと、長いのめんどいんで

チサト

先に結論言っちゃいますけど

タバタ

え、待った、なんの話…

チサト

僕はその人食べてないです

ヤマジ

…………

ヤマジ

…なんです?

チサト

え、あれですよね。死体

チサト

昨日のあれのことですよね?

タバタ

お、おい。待て待て

ヤマジ

お前も待て、慣れ慣れしい

チサト

取り調べでしたらどうぞ

チサト

明日忙しいんで、今日中?

ヤマジ

…任意同行をお願いします

タバタ

え、いいんですか…?

ヤマジ

彼が良いと言っているんだ

チサト

はい。え、どうしたんです?

チサト

被疑者としてじゃないの?

タバタ

…メモに書いとこう…

ヤマジ

しまえ

取り調べ室

ヤマジ

じゃ、始めましょうか

チサト

はい。あ、そうそう

チサト

話し方普通でいいですから

チサト

急に態度変わる、みたいな?

チサト

アレ嫌だったんで

ヤマジ

…そういうつもりはないが

ヤマジ

まぁ、話しやすい方がいいな

ヤマジ

早速だが、まず君の経歴だ

ヤマジ

色々確認させてもらったが…

ヤマジ

首のない遺体が見つかった事件で

ヤマジ

容疑者として捕まった、と

チサト

はい。その時は食べました

タバタ

うぇ

ヤマジ

…当時も言ったそうだな

チサト

まぁ、はい

ヤマジ

で、犯人は別にいて?

ヤマジ

君は死体損壊だけの実刑と

タバタ

え、それじゃあ前の事件では

タバタ

この人は遺体を食べただけってこと?

タバタ

えっ、え、なんで…

ヤマジ

…そういう奴もいるもんだ

チサト

そんなに変ですかねぇ

タバタ

…じゃあやっぱ今回も容疑者ですよね

タバタ

食人鬼って事でしょ!?

ヤマジ

おい、決めつけてかかるな

ヤマジ

いつも言ってるだろう

タバタ

相手が人食いでもですか!?

ヤマジ

当然だ

ヤマジ

証拠がないうちは参考人だ

ヤマジ

例えそれが宇宙人でも、な

タバタ

いや、納得いきませんよ!?

ヤマジ

話が進まん。後にしろ

ヤマジ

君は懲役も終えてるだろう?

チサト

はい。2年ほど

チサト

ま、疑って当然ですし

チサト

てか、僕参考人なんですね

ヤマジ

今はな

ヤマジ

まぁ正直に言わせてもらうが

ヤマジ

俺にも君は怪しく見える

チサト

…そっすか。ですよね

チサト

僕は食べてないですよ

タバタ

…同じじゃないか

チサト

まぁ、前の事もありますし

チサト

正直に言ったんですよ?

チサト

でも疑われる一方で

チサト

喋んない方が良いかな、と

チサト

今回はこれしか言いません

タバタ

おまえ、かえって怪しいぞ

ヤマジ

やめろ

ヤマジ

…正直、怪しげだがな

チサト

ま、何言っても疑うでしょ

ヤマジ

悪いな。これも仕事でな

ヤマジ

ふむ…あれを見せるか

ヤマジ

おい、タバタ

タバタ

え、これですか?

ヤマジ

それを机に広げろ

ヤマジ

さて、この写真だ

チサト

はぁ。この人たちがなにか?容疑者です?

ヤマジ

そこはなんとも言えんが

ヤマジ

知ってる顔はいるか?

チサト

…この女の子なら

チサト

うちのアパートの子ですね

ヤマジ

知ってるのか

チサト

ハナちゃんって呼んでます

チサト

まぁ、感じのいい子ですよ

チサト

会ったら挨拶してくれるし

チサト

立ち話、ぐらいなら何度か

ヤマジ

ほう。他には?

チサト

確か、甘い物の話したな

チサト

好きなんですって

チサト

あとは、それぐらいかな…

ヤマジ

何か関連する事でもいいぞ

チサト

甘いといえば…あ、そうだ

タバタ

何か思いだしたか?

チサト

直接関係はないですけど

タバタ

なに?なんでもいいぞ!

チサト

脳みそって甘かったな、と

タバタ

へ?

ヤマジ

なんでも良くなかったな…

チサト

アレ甘いんですよ

チサト

脳、大量に血を使うでしょ

チサト

糖分もたくさん使うんで

チサト

かなり甘い味がするんです

チサト

脂っこくてアシ早いから、

チサト

鮮度に注意がいりますが…

タバタ

え?え?どういうこと?

チサト

意外と食用にされてますよ?

チサト

猿の脳とか有名ですよね

チサト

生きたまま、頭に、こう、

チサト

穴開けて、露出させて

チサト

そこにスプーンを…

タバタ

ひっ!?や、やめてやめて!

チサト

何か参考になりませんかね?

タバタ

なんないよ!

ヤマジ

…必要になったら聞くよ

チサト

要するに美味しいんです

チサト

…あ、その、あとは黙秘で

ヤマジ

また急だな。無理もないが

ヤマジ

ここで話せばそれが証拠だ

タバタ

ブツブツ…勘弁してくれ…

タバタ

確かアリバイないですよね?

ヤマジ

ないが…おいどこ行くんだ

タバタ

ちょっと調べてきますんで

ヤマジ

あ、待て!…行っちまった

チサト

…あの、ひとついいですか

チサト

僕そんなにおかしいですか?

ヤマジ

ん?不満があるのか?

チサト

そうじゃなくて

チサト

僕より変な人っていっぱいいると思うんですよ

チサト

例えばほら、ただ人を殺すだけの人っていますけど

チサト

食べもしないのに殺すって変じゃないです?

チサト

ただ無駄に殺されてる

ヤマジ

…言いたいことはわかる

ヤマジ

だがな、死体損壊も犯罪だ

ヤマジ

人を傷つけないのならいい

ヤマジ

だが。君は遺体を傷つけた

チサト

それは…はい

ヤマジ

君が真に理解することはないだろう

ヤマジ

人を食べ物と見ている限りな

チサト

…そうなんですね

ヤマジ

そういうものだ

ヤマジ

まぁ、俺も長いからな

ヤマジ

否定はしないでおくよ

チサト

…証言するかは別ですよ

ヤマジ

わかったよ

ヤマジ

タバタはいないしな…

ヤマジ

この辺で一旦終わるか?

チサト

いいんですか

ヤマジ

また呼ぶさ

チサト

時間ある時でお願いします

ヤマジ

ま、怪しいことはするなよ

ヤマジ

(本当にチサトが犯人なのか…?)

ヤマジ

(それともまだ、犯人は他にいるのか──)

ヤマジ

(クソ、無くなった遺体の一部も見つからないし)

ヤマジ

(一体なんなんだ、この事件は!)

僕はその人食べてないです

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