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この話は天使のお茶会 中編です

天使のお茶会(前回を参照)に行っている主様をぼーっと待つルカスさんの話です

前回よりほのぼの?してません!!!

それでは行ってらっしゃいませ

デビルズパレス 玄関

主様

それじゃあ行ってきます

ルカス

……行ってらっしゃいませ。

キィ…

バタン

ルカス

……。

行ってしまった

心の中に淡い喪失感が残る

ルカス

主様が帰ってくるまでワインはお預けかな

なんて独り言を呟いてみたりするが、それはただの建前に過ぎない

むしろこういう時こそ酒を飲んで暇を潰したいくらいだ

ルカス

(…ベリアンに何か言われるかな)

まぁこんな真昼間からワインなんか飲んでいたら怒られるか…

そう軽くため息をつき、私は机に座り日記をまとめ始めた

可愛い猫のイラストがついた日記帳、私が前持っていた古い物を気にしてくれていたのだろうか

主様が直々にプレゼントしてくれた

そっとした手つきで日記帳を開き、書き込む

昨日の主様の事、面白かったこと、体調

1度筆を走らせてしまえばあとは乗ったものがちだ

ルカス

……こんな感じかな

書いた日記をもう一度読み直していると、ふと背後から誰かに話しかけれた

テディ

あ!ルカスさん!!

テディ

あ、ルカスさん!!

そう手をブンブンと振りこっちにやってくるのは別邸の執事、テディ…ブラウンだ

転ばないよう小走りで向かってくる姿は子犬を想像させる

テディ

こんにちは!何をしてたんですか?

ルカス

あぁ、少し日記をね

テディ

日記…ですか?俺も書いてますよ!ここに来てから書くようになって…毎日全行埋まってます

そう彼がにこりと微笑む

テディ

あれ、そういえば主様は…?お出かけですか?

ルカス

……そうみたいだね

テディ

そうなんですか…?あれ、でも今って全執事居るみたいですけど…主様おひとりで出かけたんですか?

そう不思議そうに首を傾げる彼に少し冷や汗をかく

純粋な子の純粋な質問というのは何故こんなに焦るのだろうか

少し考えるフリをして目線をそらす

ルカス

……。

ルカス

でも、主様が「1人で行きたい」って言って聞かなかったからね…

ルカス

今日だけ、特別に許可したんだ

嘘を言う時は半分真実を加えるとより効果がある

そう微笑むと彼は納得した様子で頷いた

テディ

そうだったんですね!

ルカス

あぁ、もちろん主様に何かあった時はすぐ駆けつけるよ

テディ

主様はどこに出掛けたんですか?

ルカス

……確か、中央の国だった気がするな

テディ

お買い物ですかね…

ユーハン

テディさん!少し手伝って欲しい事が

テディ

え、あ、はい!!……すいません、俺はこれで!

ユーハンくんに呼ばれたようで彼は自分の元を離れていく

それと同時にため息をついた、なんとか誤魔化せてよかった…

それと同時に不安を覚える、主様はいつ帰ってくるのだろう

お茶会…こんな分かりやすく誘い出して主様を消すとは思えない

知能天使は何を…したいのだろうか

ルカス

はぁ………

そう頬ずえをつきため息をつく

そうしてしばらく窓の景色を眺めていた

外ではアモンくんが花に水やりをしている

あぁ、そういえば今の季節は紫陽花がとても綺麗に咲く季節らしい

ルカス

(…主様にも見せてあげたいね)

そう思いながら欠伸をする

………ん?

ふと外を見るとキラキラと輝く流れ星が落ちている

昼に流れ星なんて珍し………

いや

ルカス

皆、天使が来たみたい

ルカス

空は見た?おそらく到着場所はエスポワール…中央の国だね

ルカス

そのうちサイレンが鳴るはずだよ…

あぁ…

やってしまった

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