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"恭平先輩。一目惚れでした"

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"恭平先輩。一目惚れでした"

1 - "恭平先輩。一目惚れでした"

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2021年03月06日

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私、谷口○○はいつも失敗ばかり。

憧れてたデザイナー関連の会社に入ったはいいものの、ミス、ミス、ミス。

笑っちゃうよね。

ほら、今日も

結美

ちょっと、○○さん!

○○

はいっ!

結美

これどういうこと

今私を怒ってるのは上司の結美。

渡された書類を見ると、

○○

え、

結美

これやったの○○さんよね?

結美

デザイン図を中央企画部に
送るって、馬鹿なの!?

○○

すみません、

結美

まず、書類に新作企画部に
送るよう書いてあったわよね!?

○○

へっ?

確かにこの書類を送る時。 書類を流し見したのは私だ。

結美

まさか、見てないの?

○○

すみません、

結美

ほんとにもう3年目でしょ!?

結美

新人気取りもいい加減にして!

○○

すみません、

今日も怒られちゃった、 失敗ばっかり、もう嫌になるよ。

この前の新人ちゃんにパソコンの使い方を教えるために私のデザイン図を使ってたら案の定パクられて。

ほんとに、いい事ない。

そう思いながらデスクに戻ると先輩の恭平先輩が話しかけてきた。

恭平

○○さん

○○

、?

○○

あぁ、恭平先輩

恭平

またやらかしたんですか?

○○

はぁっ、そうですけど。

恭平

今回は何したんですかー?笑

○○

もう、笑わないでください。

○○

真剣にやってるんです。

恭平

分からないとこあったら
聞いてくださいね?

○○

分かってます。

私が聞き流すと向かいのデスクに戻る恭平先輩。

○○

はぁ、なにこれ

私だけ企画書が終わらなくて残業。 まぁ、毎日だけど。

○○

もうやだ。

私ばっかり

みんなは出来てるのにっ。

そう思うと涙が溢れてきて。

○○

っ、泣

恭平

○○さん?

○○

へっ?

名前が呼ばれて振り返ると恭平先輩がいた。

恭平

大丈夫?

いつもとは違う甘い声で問われて、 また涙が溢れる。

○○

っぅ、泣

恭平

○○さん、

ギュッ

○○

ぇっ、泣

泣いていたら恭平先輩に抱きしめられて、ドクンッと心臓が跳ねた。

○○

きょっへ、先輩?泣

恭平

○○の泣いてるとこ
見たくないよ。

恭平

好きなんだ俺。

恭平

○○のこと。

○○

え、泣

恭平

○○、、無理しないで。

○○

恭平先輩っ。泣

私は恭平先輩の服を掴んで泣きじゃくった。

恭平

俺と、付き合って
くれないかな?

○○

っ、泣

必死に頷いた。 私も好きだった。一目惚れだった。 入社してすぐ。

恭平

ありがとうっ。笑

恭平

ほら涙拭いて。笑

そう言って優しく涙を吹いてくれる恭平先輩。

恭平

で?どこ分からないの?

こうやって優しく包み込んでくれる恭平くん。

いつまでも私は恭平くんのトリコ。

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