母
だから言ったでしょ。
母
人を信じすぎるとろくなことないって。
蓮
うん。
蓮
ねぇ、お母さん。
母
なに?
蓮
なんでお母さんが言うことは、いつも当たってるの?
母
お母さんも子供のころ、蓮と同じ目に遭ったからよ。
蓮
そうだったんだ...
蓮
俺、もう誰も信用出来なくなっちゃった。
蓮
お母さん以外、全員。
母
そう...
母
お母さんはいつでも蓮の味方だから、"一緒に頑張ろうね"
蓮
うん。
-学校-
先生
えー、今日は放課後から、教育相談があるから、遅れないように。
クラスメイト
はーい。
教育相談。
俺は今まで、弱いままだった。
でも、今日は俺は、強くなる。
まずは、今日の教育相談から。
-教育相談-
先生
うーん...
先生
他になにか言いたいことある?
蓮
いえ。
先生
最近辛そうだけど…
先生
先生でよかったら、相談にのるよ?
よし。
蓮
じゃあ聞きます。
蓮
人はなぜ、いじめをするのですか?
先生
え…
蓮
先生は『相談してね。』と言います。
蓮
先生をそれを、解決まで行けたことはあったでしょうか。
蓮
いつも中途半端で終わり、結局は一緒じゃないですか。
蓮
どうでしょうか?
蓮
俺が言いたいのはここまでです。
そのあと、先生は黙ったまま、俺の教育相談は、終わった。
-1ヶ月後-
あれから、1ヶ月がすぎた。
自分で言うのもなんだが、俺は前よりは強くなれた。
友達も、少しは出来た。
まあ、俺は信用しないけど。
1つ。
俺には、少し気になることが、1つある。
それは...
蓮
お母さんが…
蓮
帰ってこない。
そう、お母さんが帰ってこなくなった。
俺は考えた…。
蓮
そういえば…
蓮
この前、お母さん…
蓮
"一緒に頑張ろうね"
蓮
って言ってた気が…
蓮
蓮
はっ...!!
蓮
なんで気づかなかったんだ。
蓮
お母さんは子供のころ俺と同じように、
蓮
いじめられてた。
蓮
それも一緒に頑張ろうねって、お母さんは言った。
蓮
なんで妙だと思わなかったんだ...。
蓮
探さないと…っ!!
俺は家の中に、なにかないか探した
蓮
えっ...
蓮
なんだよ。
蓮
この写真...。
蓮
お母さんが、殴られてる...。
蓮
誰だろ…
蓮
この人…
蓮
あっ...。
蓮
店長。
蓮
お母さんの会社の、店長だっ!!