これは雨男と
生き物が大好きな男の子の
ちょっと変わった話
雨野(あめの)
俺は雨野
本を作る会社で働く一般人だ
雨野(あめの)
俺は鞄から傘を出して急いで帰宅する
雨野(あめの)
ふと、前に分厚い本を持った 子供?が見えた
子供はお店の屋根の下で本を抱えて雨宿りをしているように 見える。
雨野(あめの)
その本は間違いなく俺が会社で編集をしている本だった。
俺は少し喜ばしい気持ちになりながら、家路を急いだ。
雨野(あめの)
帰ってすぐ、食事の準備に取り掛かる
麦茶を入れてある程度 器具を用意し冷蔵庫を確認する
雨野(あめの)
雨野(あめの)
ささっとおかずを作り 米を炊き、皿に盛る
食事は20分ほどで終わる
電話で後輩に次の仕事の確認をとり
外出用の鞄を持ち、ズボンのポケットに鍵をさす。
その頃はもう、夜もふけていて、雨もあがっていた。
俺の家からコンビニまでは少し遠く30分ほどかかる
そのまま帰るのは面倒なので
俺は近道することにした。
雨野(あめの)
ふと、道端に何かが転がっているのが見えた。
ネコだろうか、いや人だ人が倒れている。しかも子どもだ。
雨野(あめの)
俺は仕事帰りに道で見かけた子どもの事を思い出した。
雨野(あめの)
その言葉が浮かぶと、俺の体はその子のほうに向かっていた。
雨野(あめの)
???
俺は携帯を取り出し救急車を呼ぼうとした
???
雨野(あめの)
???
子どもは目を瞑ったまま、俺の腕を掴んでいった。
雨野(あめの)
しょうがない、と俺は諦め 子どもを抱っこして家に 戻った。
思えばこの日から、俺の日々は変わっていったのだろう。
俺がそれに気付くのは数年後の話だが。
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