コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
男A
男B
豪華絢爛な装飾が施された美術館。そこで行われているのは、違法薬物の取引に関してのものだった。
2人の話し声だけが響く中、そこに1つの足音が聞こえてきた。
???
男B
???
男A
???
???
その後、美術館には2発の銃声と赤い飛沫が飛び散った。
きんとき
シャークん
俺の名前はシャークん。殺し屋組織「White tails」に所属する、しがない暗殺者だ。
今はまさにその殺しの特訓中なんだけど…
シャークん
きんとき
シャークん
俺が今手合わせしてるこのいけ好かない野郎は「きんとき」っていう奴だ。
こいつは昔から日本刀一筋でやってきたちょっと変わってる奴でもある。
ただ、その分斬り合いでは敵無しとも言われてるらしい。
シャークん
きんとき
シャークん
きんとき
きんとき
シャークん
そして俺は訓練場を後にした。
ちなみに、殺し屋組織とは言ったものの際限なく殺しの依頼を受けている訳ではない。
確かに財政界の大物や政治家から依頼を受けることも多々あった。
ソイツらは大抵私利私欲の為に依頼をしやがる。それで現場に出るのは俺らアサシンだってのに。
正直俺はそれを疎ましく思ってたから、自分で依頼を選べるようになってからは殺す対象が外道の依頼だけを受けた。
もちろん悪人を殺す依頼ということもあり金は稼ぎにくかったが、無辜の民を手にかけるよりは随分マシだった。
シャークん
シャークん
殺した数が500を超えた頃、俺は気付けば組織のトップランカーとなっていた。
まるで鮫のように人を殺し続ける様から、俺は周りから「海王」と呼ばれた。
そんな名前も俺にとっては俺を縛り付ける鎖のように聞こえてきた。
シャークん
シャークん
とりあえず、考えていても仕方がないので俺は気分転換に外に出ることにした。
こういう時、俺はいつも人が居ない場所で休むことにしている。
今日はいつもと違う森の奥地に来てみた。こんな所に何かある訳も無いが、それがまたいい。
シャークん
自分の手が汚れていないだなんて思っちゃいない。ただ……今から人間に戻りたいだなんてのは、少し虫が良すぎるだろうか?
シャークん
そんな風に俺が悩んでいると、1人の男性が話しかけてきた。
とある男性
シャークん
とある男性
シャークん
こんな森の奥地に、店なんてある訳…
まぁ、どうせ今日は依頼も入ってないし…行ってもいいかな?
シャークん
とある男性
そして俺はその男性について行く事になったのだが……
とある男性
シャークん
困惑しつつも歩いていると、どうやら到着したらしい。
その店の風貌は正直森の奥にあるとは思えないほど立派で、景色に溶け込んでいる。
シャークん
とある男性
とりあえず中に入ってみたが、店内も清潔に保たれていてどことなく少しレトロな雰囲気を感じた。
そして俺は戸惑いながらもカウンター席に腰を下ろした。
とある男性
シャークん
とある男性
もちろん店内には俺以外客はいない。その分、沈黙が空間を支配する。
シャークん
とある男性
シャークん
とある男性
とある男性
とある男性
男性は少し笑ってそう答えた。
とある男性
シャークん
その考え方は、何故か俺の胸にストンと落ちた。
シャークん
俺の……夢?そんなの、決まってる。
この、血に塗れた生活から抜け出す事だ。
とある男性
シャークん
俺は出されたコーヒーを不安や不満、鬱憤と共に一気に飲み干した。
とある男性
シャークん
とある男性
とある男性
……まさか、悩んでることがバレてたなんて。
シャークん
とある男性
シャークん
とある男性
そうして俺は、店を後にした。