飆風 翼
ねぇ!次はお父さんの妹の話してよ!
飆風 伊織
いいぞ〜?
飆風 伊織
俺達は昔から2人で生きていた。
飆風 伊織
両親は俺達が生まれた後すぐ原因不明のことで他界した。多分病気だ。
飆風 伊織
妹の名前ははると言った。陽と書いた。
飆風 伊織
陽は12歳の時に死んだ。
飆風 絃
えっ…
飆風 伊織
俺はまだ15歳だった。
飆風 伊織
陽の死因は、
飆風 伊織
鬼の餌。
飆風 伊織
幼い陽は鬼に喰われてしまった。
飆風 伊織
陽は死ぬ間際確かに言ったんだ。
飆風 伊織
ありがとうって。
飆風 伊織
俺は腕の中で息絶える陽を見て3日もずっと泣き崩れてしまった。
飆風 伊織
俺は決意した。
飆風 伊織
俺みたいな思い他の人には絶対にさせない。
飆風 伊織
それから俺は血を吐く程の鍛錬をした。
飆風 伊織
ご飯を食べることも寝ることも忘れて。
飆風 伊織
そして、俺は風の呼吸を身につけた。
飆風 伊織
最終選別で見事生き残った俺は鬼殺隊の剣士になった。
飆風 伊織
ある日、鬼を狩りに山の中を歩いていた。
飆風 伊織
すると、小さな小屋だった。
飆風 伊織
中から女の子が泣く声が聞こえてきて
飆風 伊織
声をかけたら、
飆風 伊織
お母さんが倒せないなら私は無理だ。嫌だ。鬼が怖い。って
飆風 伊織
華奢で小さいやせ細った女の子だった。
飆風 伊織
でも確かに隊服を着て、薄桃色の日輪刀を小さな震えた手で握りしめていた。
飆風 翼
薄桃色って…
飆風 咲
そう。私の事よ。
飆風 絃
そこで母さん達は出会ったんだね
飆風 伊織
咲が倒そうとしていたのは上弦の参だった。
飆風 咲
でも、父さん迷わず一緒に戦うって言ってくれたのよ。
飆風 咲
そして本当に倒したの。
飆風 咲
ほとんど父さんが倒したようなもんなのよ。
飆風 伊織
おい。いいすぎだ笑
飆風 咲
うふふ…
飆風 伊織
上弦の参を見事倒した俺は、風柱になった。
飆風 伊織
…お前らは、鬼舞辻無惨という男を知っているか?
飆風 咲
っ…!
飆風 翼
きぶつじむざん?だぁれそれ?
飆風 伊織
この世でただ1人人間を鬼に出来る鬼だ。例外もあるが。
飆風 伊織
そいつを倒せばこの悲しみの連鎖も終わる。
飆風 伊織
俺は鬼舞辻を倒すことだけを目標達成に鍛錬してきた。
飆風 伊織
そして、ついに決戦のとき。
飆風 伊織
9人いた柱は6人も死んだ。
飆風 伊織
2人は重症だった。
飆風 伊織
俺も重症だった。あと1歩で死ぬところだった。
飆風 伊織
咲が看病してくれなかったらな。
飆風 咲
私は弱いから家で待っていたの。
飆風 咲
毎日ご飯を作ってね。
飆風 伊織
ても倒したんだ。鬼舞辻を。
飆風 伊織
鬼殺隊という組織は無くなった。
飆風 伊織
俺も母さんも一般人に戻った。
飆風 翼
そして結婚式を挙げたのね!
飆風 伊織
まぁそんなところだな。
飆風 絃
うぅ…苦労したんだね…
飆風 伊織
また泣いてるし…
飆風 咲
さぁご飯食べて!
飆風 翼
はぁーい!
飆風 絃
いただきまーす
飆風 伊織
いただきます。