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飆風家の物語

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飆風家の物語

3 - 飆風家の物語

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2020年03月19日

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飆風 翼

ねぇ!次はお父さんの妹の話してよ!

飆風 伊織

いいぞ〜?

飆風 伊織

俺達は昔から2人で生きていた。

飆風 伊織

両親は俺達が生まれた後すぐ原因不明のことで他界した。多分病気だ。

飆風 伊織

妹の名前ははると言った。陽と書いた。

飆風 伊織

陽は12歳の時に死んだ。

飆風 絃

えっ…

飆風 伊織

俺はまだ15歳だった。

飆風 伊織

陽の死因は、

飆風 伊織

鬼の餌。

飆風 伊織

幼い陽は鬼に喰われてしまった。

飆風 伊織

陽は死ぬ間際確かに言ったんだ。

飆風 伊織

ありがとうって。

飆風 伊織

俺は腕の中で息絶える陽を見て3日もずっと泣き崩れてしまった。

飆風 伊織

俺は決意した。

飆風 伊織

俺みたいな思い他の人には絶対にさせない。

飆風 伊織

それから俺は血を吐く程の鍛錬をした。

飆風 伊織

ご飯を食べることも寝ることも忘れて。

飆風 伊織

そして、俺は風の呼吸を身につけた。

飆風 伊織

最終選別で見事生き残った俺は鬼殺隊の剣士になった。

飆風 伊織

ある日、鬼を狩りに山の中を歩いていた。

飆風 伊織

すると、小さな小屋だった。

飆風 伊織

中から女の子が泣く声が聞こえてきて

飆風 伊織

声をかけたら、

飆風 伊織

お母さんが倒せないなら私は無理だ。嫌だ。鬼が怖い。って

飆風 伊織

華奢で小さいやせ細った女の子だった。

飆風 伊織

でも確かに隊服を着て、薄桃色の日輪刀を小さな震えた手で握りしめていた。

飆風 翼

薄桃色って…

飆風 咲

そう。私の事よ。

飆風 絃

そこで母さん達は出会ったんだね

飆風 伊織

咲が倒そうとしていたのは上弦の参だった。

飆風 咲

でも、父さん迷わず一緒に戦うって言ってくれたのよ。

飆風 咲

そして本当に倒したの。

飆風 咲

ほとんど父さんが倒したようなもんなのよ。

飆風 伊織

おい。いいすぎだ笑

飆風 咲

うふふ…

飆風 伊織

上弦の参を見事倒した俺は、風柱になった。

飆風 伊織

…お前らは、鬼舞辻無惨という男を知っているか?

飆風 咲

っ…!

飆風 翼

きぶつじむざん?だぁれそれ?

飆風 伊織

この世でただ1人人間を鬼に出来る鬼だ。例外もあるが。

飆風 伊織

そいつを倒せばこの悲しみの連鎖も終わる。

飆風 伊織

俺は鬼舞辻を倒すことだけを目標達成に鍛錬してきた。

飆風 伊織

そして、ついに決戦のとき。

飆風 伊織

9人いた柱は6人も死んだ。

飆風 伊織

2人は重症だった。

飆風 伊織

俺も重症だった。あと1歩で死ぬところだった。

飆風 伊織

咲が看病してくれなかったらな。

飆風 咲

私は弱いから家で待っていたの。

飆風 咲

毎日ご飯を作ってね。

飆風 伊織

ても倒したんだ。鬼舞辻を。

飆風 伊織

鬼殺隊という組織は無くなった。

飆風 伊織

俺も母さんも一般人に戻った。

飆風 翼

そして結婚式を挙げたのね!

飆風 伊織

まぁそんなところだな。

飆風 絃

うぅ…苦労したんだね…

飆風 伊織

また泣いてるし…

飆風 咲

さぁご飯食べて!

飆風 翼

はぁーい!

飆風 絃

いただきまーす

飆風 伊織

いただきます。

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