海斗
あのさ
紗里
何?
海斗
俺達もう別れようぜ。
紗里
は?何言ってるの?
海斗
俺、友達からお前の評判聞いたんだ。
紗里
え?なんの事
海斗
とぼけるなよ。
海斗
正直に自分の口で言ってくれ。
紗里
何よあんた。自分は見てないのに、噂なのに
海斗
でも、友達から聞いた話ではお前が同じクラスの子をいじめてるってな。でもそれが相当酷くて、いじめられた子が不登校になったって話だ。お前知ってるだろ。
紗里
それには理由があるの。
海斗
何だ?言い訳か?
紗里
この話聞いて。
紗里
私、あいつに喧嘩を売られて、あの子に注意したら襲いかかって、
海斗
嘘はやめろ。分かってるんだ、ちゃんと話してくれ。
紗里
ごめん。本当にごめん。いじめていたことは事実。でも理由があるの。
海斗
どんな理由?
紗里
それが、私が可愛がっていた野良猫をあの子が酷く言って、その猫を電車の線路に投げたの。
紗里
その猫ちゃんは、電車に引かれたけれど幸い命は助かったの。今、家で保護しているの、飼う事にしたわ。でもあの子が反省もしないで、「あの猫死んでれば良かった。私の家の猫の方が百倍良いわw」って言ってきて、私本当にそれが本当に怒っていじめをしてしまったの。本当にごめんなさい。今は反省してます。
海斗
それは...
紗里
本当にごめんなさい。
海斗
それは本当にあの子も酷いな。いじめをしたお前の気持ちもわかる。でもやることが間違ってたな。口で言えば良かったと思う。
紗里
ごめんなさい
紗里
もう私たち別れましょう。
紗里
さようなら。ごめんなさい
海斗
いや、いいよ
紗里
え?
紗里
私は悪い人。あなたとは正反対
海斗
いや、いいんだよ
海斗
だってその話、ホントなんだろ?
紗里
この話は本当よ。反省してます
海斗
それは分かった。その話は俺、納得できた。お前の気持ちが理解出来たんだ。俺からもごめんな。
海斗
理由も知らないままそんなこと言ってごめん。
海斗
だから
海斗
俺とこれからも付き合ってくれませんか?
紗里
良いの?
紗里
私なんか
海斗
なんかじゃない
海斗
反省してることは分かった。
海斗
だからこれからも
紗里
付き合って
海斗
下さい。
紗里
分かりました。上から目線だけど私からもこれからもよろしくお願いします!
海斗
はい!
海斗
じゃあ今まで通りね。
紗里
うん!