もう一度好きと伝えたくて

せんせー side

みんなで遊びに行って何日か過ぎた頃

俺は朝から家の中を漁りまくっていた

本当はもっと早くからするつもりだったが

そういう時に限って仕事や会議で忙しくなるもので

やっと暇が空いた今日ようやく家中を探し回っている

漁っている理由はもちろんキャメに関するもの

絶対にあるはずなんや

思い出す何か手がかりになるものが

漁っているうちにふとひとつの扉の前で足が止まる

退院した日に1度入ったきりずっと入ってない部屋

最近は誰も泊まりに来ることがなかったのと

何故か勝手に入っては行けないような気がして

退院の日以降この部屋には入っていない

どうせ何もないと分かっているはずなのに

キャメの事を知りたがっている今

何故かこの部屋が気になる

恐る恐るドアノブに手をかける

ガチャッ

知っていたはずなのにどこか物足りなさを感じる

ニキたちが泊まりに来た時とは違う記憶の違和感

ぺらっ

そこにはせんせーとキャメさんが楽しそうに映っている

同居開始日

カシャッ

出会ってから○日目

引き出しを開け中を漁る

ピーンポーン

慌てて箱を引き出しに直す

タタタっ

ガチャッ