らみ
禁止されていること。
らみ
それは無性にやってみたくなってしまうもの。
らみ
これは、言い付けを無視して禁止されていることをやってしまった少女の話である──
私はらみ。
普通の女子高生だ。
私には、姉から禁止されていることがある。
『らみ、いいですか?』
『絶対に私の部屋にある大きな箱は開けてはいけませんよ』
『怖いことが、起こりますから──』
ということだ。
まあそんな風に言われてしまっては、どうしても気になってしまう。
普段なら気になりつつも怖いから開けようとはしないのだが──
今日は、友達同士で驚かせ合ってもそんなに驚かなかったことから、『大丈夫だろう』と思って姉の部屋へ向かってしまった。
何が起こるとも知らずに──
らみ
お邪魔しまーす...
姉の部屋に入ってみると、大きな箱が1つあった。
らみ
これか...
そっと蓋を開けてみると──
キラッ
中で何かが光った。
らみ
ん?何か光った?
中を覗き込もうとすると──
??
ケケケケケケケケッッ!!!
ピエロのような人が血の付いた包丁を持ち、奇声を上げながら出てきた。
それを見て私は
らみ
(あぁ...禁止されてることってむやみにやるものじゃないな...)
と思った──