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次の日 亮平さんの言ってた通り、今日は仕事が一緒。 今まで、亮平さんとお仕事で会う時は、いつも、何かしら事情があった。 簡単に言えば、熱愛の記事が出て、気まずさを感じながら、仕事したりとか。 だけど、今日は気楽に打ち合わせができそうな気がする。

すると…… エレベーターのドアが開き、SnowManのみなさんが降りてきた。

桜井凪沙

おはようございます。
今日もよろしくお願いします。

橘(後輩)

おはようございます。
よろしくお願いします。

岩本照(リーダー)

おはようございます。
今日もよろしくお願いします。

向井康二

お願いします

ラウール

おはようございます。お願いします

宮舘涼太

おはようございます。お願いします。

深澤辰哉

お願いします

渡辺翔太

お願いします。

目黒蓮

おはようございます。
お願いします

佐久間大介

おはようございます。
お願いします。

阿部亮平

おはようございます。
お願いします。

桜井凪沙

では、打ち合わせのお部屋へご案内します。

岩本照(リーダー)

はい

桜井凪沙

今日は、こちらのお部屋になります。
どうぞ、お入りください。

9人

ありがとうこざいます。
失礼します

桜井凪沙

では、ポスター撮影の最終打ち合わせ初めさせていただきます。
よろしくお願いします

橘(後輩)

よろしくお願いします

9人

よろしくお願いします。

時間通り、打ち合わせは始まった。 その打ち合わせは、中々時間かかっていて、気がつけば、また2時間経っていた。

桜井凪沙

(やばっ……またやってしまった…
2時間経っている。休憩入れなきゃ。)

すると…

深澤辰哉

すみません。トイレ行ってきていいですか?

桜井凪沙

はい。行ってきてください。

深澤さんが、「ごめんね」と優しく言いながら出て行った。

桜井凪沙

みなさん、一旦休憩しましょう。

そういうと、みなさん疲れていたようで、 背伸びしたり、佐久間さんや、亮平さんも部屋の外へ出ていく。

あぁ…また気遣いできてなかった… と反省した。

橘ちゃんも部屋の外に出ていった。 そして、 私もお手洗いに行き、部屋へ戻ろうと歩いていた時……非常階段から声が聞こえた。 聞き覚えのある声…… 思わずバレないように、チラッと見ると、 そこにいたのは…… 橘ちゃん…… 一緒にいたのは、 亮平さん……

なんで…… 会話が少し聞こえる。 ダメなことだけど非常口の扉に寄って、 2人に気づかれないように、目を閉じ 耳をすませた。 聞こえて来るのは、橘ちゃんの声。

橘(後輩)

あの…私、亮平さんのこと気になっていて…

え…… こういうこともあるのか… 頭が真っ白になった。 橘ちゃんが……か

橘(後輩)

良ければ、今度、お食事に行きませんか?

……はぁ それにしても、意外と橘ちゃんってグイグイ行くんだな。 だんだん会話は途切れ途切れになり、 聞こえずらくなっていく。 また女性と一緒にいる、亮平さん…

前に、マンションにいた女性は誰か分からないし、 橘ちゃんは身近すぎてこれまた不安になる。 なんて答えるんだろう…… 耳をすませても、あまり聞こえない… すると、 トントン 誰かに肩を叩かれた

佐久間大介

盗み聞き?

桜井凪沙

…え!

振り返ると、 そこにいたのは、佐久間さんと深澤さん。 つい、大きな声が出てしまい、「しーっ」と口元に指を置かれる。

佐久間大介

ちょっと移動しよ。

少し歩いた先にある、空き部屋に入った。 空き部屋に連れて行かれてから…

深澤辰哉

盗み聞きするなんて、意外と趣味が悪いんだね。

桜井凪沙

…え、違う!

佐久間大介

違うって何がー?

やばい… 完全にはまった。

桜井凪沙

…いや……

あーもう、どうしたらいいの?こーゆー時って! 完全に遊ばれている。 二人の顔を見れば、ニヤニヤと馬鹿にするような表情。 なんて返すのが正解なの……

佐久間大介

ごめんごめん。

桜井凪沙

え……

佐久間大介

ちょっと意地悪しただけ。

意地悪って……

深澤辰哉

こーゆー人達に捕まっちゃダメだからね。

それって、自分たちのこと言ってますよね? いや、捕まりませんけどね! そう心で思っていると…

佐久間大介

俺たちも聞こえたんだよね。

桜井凪沙

えっ……

亮平さんの話ってわかっているけど、話しずらい… 内容が内容だし…

深澤辰哉

わかってると思うけど、亮平の話しね。

どストレートに言う深澤さん。 あれ?

桜井凪沙

待ってください。

佐久間大介

え……

深澤辰哉

なに?

桜井凪沙

二人とも聞いていたってことは、
共犯ですよね?

そう言うと、二人して大笑い

深澤辰哉

いや、凪沙ちゃんって本当に面白いね笑

佐久間大介

思ってた角度と違う方向からくるからさ笑

なんか、変なこと言った?

桜井凪沙

えっ……あのすみません。

深澤辰哉

いやいや、謝らないでよ。

佐久間大介

まさか、凪沙ちゃんから「共犯」って言葉が出てくると思わなくてさ笑

あっ、それで笑っていたのか。 言い方が間違ってたかな… 私も笑ってしまった。 そうすると、2人も、また私を見て笑っている。

桜井凪沙

(なんか久しぶりだな。こんなに笑ってる私。)

あれからすぐ打ち合わせを始める時間になり、佐久間さんと深澤さんとは話せなかった。 話せなかったのは残念だったけど、 むしろ、くだらない話しで笑い合えたのがいい時間になった。 部屋に戻り、打ち合わせを始めようとすると、亮平さんと橘ちゃんの姿はなかった。 せっかくスッキリできた気がしたのに、 すぐに思い出してしまった。

桜井凪沙

(あの後、何話したんだろ…)

そんな事思ってると、一分後に2人揃って戻ってきた…… あぁ…ダメだ。 仕事に集中しよ。 いつもみたいに切り替えして、何とか打ち合わせを続けた。 あれから、2時間くらい打ち合わせをした。 打ち合わせが終わり、エレベーターに向かっていくみなさんを見送る。

今日は、亮平さんと夜会えないからこの時間で会って話すのを楽しみにしていたのに、残念だった。 分かっていたけど、一言も話せなかった。

目を合わせることも、ニコッて笑ってくれることもなかった… あれ? 私たち、どんどん距離が遠くなってる…

打ち合わせが終わる時間が遅かったたため、他の人は、ほとんど帰っていた。 私も帰ろうとしていると、

橘(後輩)

凪沙さんお疲れ様です!

桜井凪沙

あっ、橘ちゃんお疲れ。

なんか話しずらい。 私は勝手に意識してしまっている。

橘(後輩)

あの、お話ししたいことがあるんですけど、時間ありますか?

桜井凪沙

…うん。大丈夫だよ。

嫌な予感。 しかもこのタイミングで…… いや、まだわかんない。仕事の話かもしれないし。 でも…… 人の少ない部屋へ移動した。 すると、急に……

橘(後輩)

凪沙さんって、阿部さんと仲良いんですか?

桜井凪沙

え…?

橘(後輩)

いや、どう見ても仲良いですよね!

正直に話すべき? どうしたらいいの…

橘(後輩)

後、深澤さんや佐久間さんとも仲良いですよね?

深澤さんと佐久間さんの名前も… そう思われてもしょうがないのかな… 佐久間さんは、仕事が無い日に、わざわざ会いに来てくれたし。

桜井凪沙

仲良いというか、お話しさせてもらってるというか……

こんなんじゃダメだって分かっている。 でも、濁した言葉しか出てこない。

橘(後輩)

そうなんですね。

桜井凪沙

橘ちゃん…

私が話そうとすると…

橘(後輩)

凪沙さんも、阿部さんとか、佐久間さんとかと、仲良くなってるから、私も仲良くなっていいですよね?

桜井凪沙

……

なに? 仲良くって……

橘(後輩)

私も仲良くなりたいんです。

桜井凪沙

……うん?

橘(後輩)

凪沙さんばかりずるいです。

ずるいって言われても…… あ、もしかして、全部私が悪い感じ? 橘ちゃんのことも、亮平さんのことも 私のせい? すると…

橘(後輩)

すみません。こんなこと言って。

桜井凪沙

え…

あれ? いつもの橘ちゃんに戻った?

橘(後輩)

本当にすみません。

そう言ってその場を離れて行く。

どうしたんだろ。 あれだよね。 みんな私がいるから。 私が嘘ばっかりついてるから。 あ、この考え方が、自分を苦しめてるんだ。

会社を出て、マンションに向かって歩いていると… スマホからLINE通知の音が鳴る あっ…亮平さんだ。

阿部亮平

LINE

ごめん。明後日まで、仕事で地方行くから会えない。

そっか…… 寂しい…… けど、今はひとりになりたいかも。

桜井凪沙

LINE
分かりました。頑張ってください。

と返信した。 …… 会社もトラウマになるのかな……

私を探し続けてくれた人……

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