__夏が来たのだろうか
俺の体は火照っている
寝転がっている体を起こそうとすると目眩がした
k r
医療についての知識については自信があった
k r
持って来ていたスポーツドリンクを鞄から取り出しキャップを開ける
ゴクッゴクッ
音を立てながら水分が喉を潤す
k r
太陽の下に置いていたからかドリンクは温くなっていた
それでも俺の体は水分を求めた
k r
k r
k r
k r
k r
そろそろ帰ろう、そう思うとインカムが鳴った
俺はそれを見てインカムを繋げた
k r
インカムから聞き慣れた声が流れる
k r
k r
k r
k r
カチッ
俺は彼の言葉を無視してインカムを切った
k r
俺はいつも持ち歩いている白杖を手にして歩き出した
コツ...コツ...
俺は城の近くまで来ていた
後ろに何者かの気配
おそらく1人
もしかしたら敵ではないかもしれない、と俺は試しに足を止める
......
俺が足を止めると同時にパタリと足音が聞こえなくなった
k r
ダッ
俺は屈折するように城とは違う方向へ走り出す
背後から俺を追う音が聞こえる
k r
俺は走るのをやめ、背後を振り返る
k r
敵
彼が素早く俺の後ろに回る
だが__
k r
俺は鞄から銃を取り出し銃口を彼に突きつける
敵
k r
バンッ
銃弾は敵の体を貫通し銃は煙を上げた
k r
k r
俺は医者であり目が見えない
それを狙って俺を倒そうとする輩は少なくない
k r
k r
k r
k r
k r
ゴゴゴゴゴゴゴ
k r
目が見えなくても分かる強い圧
俺のインカムを鳴らした奴だ
k r
b r
b r
k r
b r
b r
k r
俺には言えない
だって、あの場所は____
b r
k r
まぁ、頼るつもりなんてないけど
k r
b r
彼からの返事を聞いて俺は医務室へと向かった
b r
目が見えない生活にも慣れなぁ...w
k r
k r
俺が目隠しをつけ始めたのは軍に入るよりも前
だから顔など分からない
k r
俺はいつも想像する
昔見た色を頼りにこんな色をしているのかな、なんて
パリンッ
ガラス瓶の割れる音が響く
k r
薬品のある程度の場所を覚えていてもやはり完璧にするのは難しい
k r
俺はしゃがんで手探りで瓶の破片を探し出す
k r
破片の角に指があたったようで痛みが走る
俺の指からは血の匂いがした
コメント
10件
ほんとに好きです!愛してる(?)
途中からミラティブで見たやつだと錯覚しヘァァッってなりました( ᐛ )
目隠しって聞いて五○悟かと思ってしまったww 視覚無いとか私だったらとっくにタヒんでますね、はい。