無口な君の秘密

いきなり呼び捨て…

てか誰だよこいつ

そこには靴箱に寄りかかっている💗くんの姿があった

これ以上一緒にいたら絶対好きになっちゃう…

目を合わせないようにして前を通り過ぎる

後ろから聞こえる声は震えていて

今にも泣き出しそうだった

表情が一気に明るくなるのが分かる

ふと気になったことがある

💙ってどんな声なんだ？

少し掠れた声と

恥ずかしそうに俯く姿は

堪らなく可愛くて

思わず💙の髪に触れていた

💙にもっと触れたくて頬に手を伸ばす

パシッ

パシッ

いきなりの事だったから驚いて、手をはらってしまった

💗くんの表情をそっと伺うと、とても悲しそうな顔をしていた

💗くんは笑っていたけど

無理に笑っているように見えた

💗くんが背を向けて歩き出す

最初からこうするはずだったのに

こうなることを望んでいたはずなのに

いざ💗くんが離れていってしまうと

胸が苦しくなって

もう、話せなると思うと

目の奥が熱くなって

考えるよりも先に体が動いていて、💗くんの袖を引いていた

本音を零してしまうと

堰を切ったように涙が溢れてきた

フワッ

ふと温かいものが僕を包み込む

優しい声と僕よりも少し大きな体が僕を包み込む

💗くんは僕が泣き止むまで傍にいてくれた

僕の、ホントの気持ち

ちゃんと伝えないと…

もう、失いたくないんだよ

また明日、か

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150です！