誰も見てくれない。

3年前の話

sypくんが一般兵からいじめられていることが判明した。

その一般兵達は処罰され、追い出されたが、

sypくんはまだトラウマらしく

自傷したり

誰かに慰めてもらったりと

皆sypくんの慰めに忙しかった

そんな中、皆にかまってくれなんて言えない

sypが辛いのに

元気な俺がかまってなんて言える筈がない

でも、俺は皆にかまって欲しかった

そのことをgrに打ち明けると暇を作ってもらって月に1度のペースでかまってもらえることに。

だけど、grも総統。だんだんかまってもらえる頻度が落ちた

我慢……しなきゃよな

大量の書類が机に置いてある

包装されたチョコを受け取りポケットへしまう

明日は遊べるとええな。

かまって欲しい

どうやったらかまってもらえるやろか

sypくんの状態が状態やから俺に任務が沢山回ってくる

元々俺は任務が多かったのだがさらに増えた。

眠れない日が続き

もういつ最後に寝たのかなんて覚えてない

視界が歪みフラッとする

そう自分に言い聞かせ

軽く頭を叩き、任務へ出向く。

任務をミスった、どうしよか

しかも太もも撃たれた、

痛い

帰るのは明日になりそうやな、

なんでぼくだけ

あーあ、かえれるやろか

＜…あ、zm!zmなんてどうだ？

きらきらとした目で見てくるあいつ

いつも笑っていて

スラム街という地獄で育った仲だった。

昔の幻覚

久しぶりに呼んだその名は

懐かしくて

寂しい

そんな時、懐かしい顔が見えた気がしたが

でも、

俺は体の限界がきて意識を手放した

気づいた時には知らない天井を見つめていた

wr国とは違う天井

ここは

……嗚呼、

そうだ

rd国なハズ。この天井、独特だったからよぅ覚えとるわ

……そういやここの総統とは会ったことがない

というかrdって、

いや、

流石にないか。

……そうや、俺足怪我して…

すっと毛布を上げると太ももに包帯が巻かれていた。

ふと髪を触ると何故かアレンジされていた

俺は髪を伸ばしていたので三つ編みになっている

嗚呼、懐かしい

rdにもこうやって…

この下手クソな三つ編み、似てる

あいつの結び方と同じ

するとがらがらとドアを開けられる

ドアから顔を覗かせたのは

きらきらとした笑顔で笑うあいつだった。