千雪
どうも!
千雪
千雪です
主様
今日は松本先生に呼ばれるところからスタートだよ
千雪
では
主様
どうぞ!
良順
食欲が振るわず
良順
微熱が続き
良順
夜中に大量の汗をかく
総司
えぇ
良順
はぁ……結論から言おう
良順
お前さんの病は老害だ
千雪
……!?
総司
なぁんだ、やっぱりあの有名な死病ですか
良順
驚かないのか?
総司
面と向かって言われると困ったなあはは!
良順
笑い事ではなかろう!
良順
今すぐ新選組を離れて療養した方がいい!
良順
空気の綺麗な場所でゆっくりと……
総司
新選組を離れる?
総司
そんなのできません
良順
……っ
千雪
(やっぱりそう言うか……)
総司
命が長くても短くても僕にできるのはほんの少ししかないんです
総司
新選組に立ち塞がる敵を斬るそれだけなんですよ
総司
先が短いなら尚更じゃないですか
総司
ここにいることが僕の全てなんです
良順
しかし……
総司
……
良順
お前さんの覚悟はわかった
良順
ならばこれからは私のいいつけを守らなくてはならないぞ
良順
くれぐれも無理はしないように
総司
はい
良順
お目付け役として千雪くん頼んだよ
千雪
お任せ下さい
総司
あ、近藤さん達には言わないでくださいよ先生
総司
約束ですからね
良順
そして千雪くん
千雪
……はい
良順
君は隊士の中でも特に酷い
千雪
え?
良順
まず確認をしよう
良順
君はーーだな?
千雪
はい、そうです
良順
そして君はある薬を服用してるな
千雪
服用だけですよ
良順
あの薬は持病を持ったヤツしか飲まない
千雪
……何を言いたいんですか?
良順
君は喘息があるのだろ?
千雪
……そうですよ
千雪
昔から身体が弱くて…でも新選組にいてから身体が動けるようになったんです
千雪
そして刀で新選組を守ることも出来るくらいに
千雪
僕はこの先トシさん達と一緒に行けません。恩を返すそれが今の僕の役目
千雪
持病があろうがなかろうが僕の意見は決して変わりません
良順
分かった
千雪
これはトシさんしか知りません
千雪
近藤さんや他の人達には言わないでください
良順
分かった
良順
君たちは強情なのだね
千雪
僕は新選組に恩があるから……もう近いうちにここを出ると思う。
千雪
まだ先の近いうちにね
良順
喘息があるからにはきちんとした薬を飲んでもらういいね?
千雪
……分かりましたよ
千雪
(ちっ、バレたか)
良順
では土方くんには伝えさせてもらうよこのことを
千雪
分かりました
千雪
お願いしますね
総司
千雪くん
千雪
ごめんね総司
総司
別に
千雪
隠してたわけじゃない……ただ言うのが怖かった
総司
怖い?
千雪
うん、身体が弱いって知ったらみんな気を遣うし、扱いも変わる
千雪
それが怖い
総司
そんなので僕は変えたりしないよ
総司
大丈夫だよ
千雪
あり、がとっ
千雪
敬助のことも、ありがとうっ、
総司
ううん、僕は千雪くんのことを思ってやったから
総司
ずっと小さい頃から一緒にいるんだからね?頼ってよ
千雪
ありがとう……総司
千雪
こんな僕でも嫌わないでよ
総司
もちろんだよ
総司
千雪くん
千雪
ありがとう
千雪
総司だけだよ……嬉しいや
千雪
トシさんにバレて以来だな
総司
土方さんじゃなくて僕に言って欲しかったけどね
千雪
ごめんね、トシさんにバレたら言うしかなくてね
千雪
薬屋だったし
総司
そうだね、バレても仕方ないか
千雪
う、ん、
千雪
あはは……眠いや
総司
寝ていいよ
総司
ゆっくりおやすみ
千雪
うん、おやすみ総司
総司
おやすみ
主様
千雪くんの持病わかりましたね
千雪
そうだね
千雪
明日は千鶴と総司で話してるシーンだよ
主様
それではまた明日
千雪
ばいばい







