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今日の空もオレンジ色に染まっている。

私が愛した人は写真を撮る事が好きで、よく写真を撮っていた。

彼が好きな写真は今日の様にオレンジに染まった空と

── 私を写した写真、だった。

鏡 花

あーあ。本当退屈

昔は今程退屈では無かった。

毎日が充実していたし、毎日を生きるのが楽しかった。

オレンジ色に染まった空を見るといつも思う。

彼は今何処で何をして生きているのか。

私には分からないし、知る権利なんてない。

だって、私は彼に酷い事をしたから。

一生をかけて謝っても許されない、

とても酷い事。

鏡花、何ボーッとしてるの?

鏡 花

ううん、なんでもない

そっか。最近ボーッする事が多い気がするって言うか、

碧は私の様子を伺いながら話している。

自分でも気がついているから。

ボーッとする事が多いのも、無気力なっているのも。

いつもなら、彼がシャッターをきってくれているから。

オレンジ色に染まった空をバックに。

鏡花、私も知らないからさ

どうして、鏡花が康二君と会わなくなったのか。康二君の友達の辰哉君に聞いたけど何も教えてくれなかった

直ぐに話してくれ無くていいから、気が向いた時に話してくれない?

鏡 花

うん、ごめん。今日はまだ話せない

うん、分かった

きっと、これから先何年経っても碧に話をする事はないと思う。

私が彼に出会ったのは、高校生最後の夏だった。

その日は、天気が良く空がよく晴れていた。

夕方になると、空がオレンジに染まっていった。

私は風になびかれながら、オレンジ色に染まった空を眺めている。

綺麗だな。なんて考えていると、後ろからシャッターをきる音が聞こえた。

鏡 花

えっ、

慌てて後ろを振り返ると、美術部長の向井さんが立っていた。

彼は美術部なのにも関わらず、カメラを持っている。

向 井

どうして、屋上に居るん?

向 井

君、バレー部の藤村さんやろ?

何故、彼が私の名前と部活を知っているのは分からなかった。

私は慌てて返事をする。

鏡 花

部活は…今サボってます

中々上達なんてしなくて、不貞腐れた挙句私は今、部活動をサボっている。

向 井

今年が俺らにとって最後の夏やで?

向 井

練習、行かなくていいん?

鏡 花

あぁ、私上手くないので。バレー

向 井

じゃあ、試合出たりせーへんの?

向 井

君が練習してない間、皆は練習頑張ってるで?差が大きく開いていってると思うで。

向 井

頑張りーや。君も

一度も話した事の無い彼から突然、応援の言葉を貰った。

その言葉は私の胸に芯から響くものだった。

彼の真っ直ぐな瞳。

それは、とても綺麗で美しかった。

鏡 花

行ってきます。部活に

向 井

うん、応援してるで

向 井

藤村さんなら上達する、俺はそう思う

鏡 花

はい!

ひとつひとつの言葉が、嘘のひとつも無い、真っ直ぐな言葉だった。

私はそれから、一度も部活をサボらず、努力をし続けた。

私は向井さんの言われた通り、練習に本気で取り組むと、直ぐに上達する事が出来た。

鏡花、最近部活への思い変わった?

なんか、熱心になったって言うか…

サボらなくなったし。

鏡 花

変わったのかも。私がサボって屋上に言ってた時に、美術部の部長の向井さんに会ったの

鏡 花

その時に、頑張れって応援されて。なんか、心に響いたって言うか…向井さんの目が凄い真っ直ぐだったの!

ふーん。

碧は素っ気無く答える。

鏡花、それ向井さんの事好きなんじゃ無い?

私は、凄く驚いた。

そんな感情なんて、考えてすらいなかっから。

鏡 花

そんな事無いよ。考えた事も無いし

まぁ、鏡花人に興味無いもんね

碧の言う通り、私は人に興味が無い。

誰が誰と恋愛しようと関係ない。

きっと、私に恋バナをしてくる人なんて、一人も居ないだろう。

鏡 花

そうだね、私は興味無いかな

先 生

おい、お前らー大会のメンバー発表するぞ!

遂に、レギュラーメンバーの発表が行われる。

呼ばれて行く人は皆、今までレギュラーに入っていた人ばかり。

そして、次が最後の一人だ。

残っていて、この中で一番上手いのは碧。

私が選ばれるのだろうか。

先 生

よしっ、次が最後の一人だ

先 生

…藤村鏡花、お前だ

鏡 花

え…っ、

私は驚きのあまり声を洩らした。

碧は目を見開いて、驚いている。

先 生

藤村、最近上手くなったな。

先 生

俺は、藤村に任せる、頑張っていたのが伝わってきたよ。碧と迷ったが…

私には小さく「碧と迷ったが」と言う声が聞こえてしまった。

鏡花…!

鏡 花

碧…お疲れ様。

鏡花、頼んだよ。最後の試合レギュラーに選ばれなかったの悲しいけど、鏡花、最近上手くなって来てたのは事実だし。

…鏡花、向井さんのおかげ?

碧は様子を伺いながら聞く。

でも、碧の言う通り、向井さんのおかげなのかもしれない。

鏡 花

そうなのかな…

鏡 花

嫌で、サボりたいってなっても心の中で、頑張れって言ってくれている気がしたんだよね

うん、鏡花やっぱり、ときめいてるよ

向井さん、いい人だと思うし、少しは気にかけて見てもいいと思うよ

後、今回のレギュラーメンバーに選ばれた事、向井さんに言ったら?きっと喜んだくれるよ

鏡 花

そうかな…?

いつか、会った時向井さんに言おう。

私は心の中で呟いた。

今回は、ここで終わりにします

あんまり、康二君出てきてなくてごめんなさい、、

NEXT ハート 500 以上.

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コメント

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鏡花はきっともともと才能あったね、笑 続き楽しみー!!

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