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最高です!
莉犬達は、何してたんだ?
それから夏から秋へ
秋から冬へと季節が過ぎていく。
やっぱり運命には逆らえなかった。
僕の恋は一瞬で砕け散った。
ある日
ころん
ころん
さとみ
僕の恋は終わった。
僕は鼓膜から入った言葉が理解できなかった。
ころん
さとみ
さとみ
ころん
僕の心が砕けた。
今更後悔しても遅いけどね。
そしてその後るぅとくんから告白された。
僕はなぜか「いいよ。」と言ってしまった。
その後僕達は、はれて恋人になった。
でも、これは僕が望んでいた事じゃない。
告白しとけば良かった。
僕は何回もそう思った。
僕はさとみ先輩のことが、好きだ。
でも赤い糸には逆らえなかった。
クリスマスの日が近づいてきた。
クラスの人達は
もうクリスマスのことについて話し始めている。
莉犬くんもそうだ。
さとみ先輩とクリスマスの日
遊園地に行くそうだ。
いいな。
心の中でそう思う。
莉犬くん
ころん
莉犬くん
莉犬くん
ころん
正直どうでもいい。
僕はそんな惚気話に付き合ってる余裕はない。
莉犬くん
莉犬くん
ころん
僕はクリスマスの日も
莉犬くんとさとみ先輩のイチャイチャを見なきゃいけないの!?
僕は断るつもりだった。
でも.......
るぅと
ころん
るぅとくんがめちゃくちゃ乗り気だった。
めんどくさい。
莉犬くん
るぅと
ころん
勝手に話が進められている。
するとるぅとくんが
るぅと
るぅとくんが耳元で言ってきた。
ころん
クリスマスが一生こなければいい。
こんなことを願ったのは生まれて初めてだった。
けれどもやっぱりクリスマスはくる。
クリスマスの日だ。
この日はみんな遅刻しないできてくれた。
もちろん素直に遊園地なんて楽しめるもんじゃない。
前を見ると2人がイチャイチャしてるんだから。
僕の気分はどんどん悪くなっていく。
ころん
僕のストレスは溜まりまくっていた。
莉犬くん
ころん
僕は莉犬くんに聞こえないくらい
小さなため息をついた。
るぅと
そう言ってるぅとくんが指さした先には
大きな観覧車があった。
莉犬くん
莉犬くん
莉犬くんはなにげなく言ったみたいだが
僕には嫌味にしか聞こえない。
るぅと
さとみ
さとみ先輩の元気が
いつもよりないのは、僕の気のせいだろうか。
そして僕達は観覧車に乗った。
観覧車が動いている。
景色が結構綺麗だった。
僕が黙って景色を見ていると
るぅと
ころん
るぅと
ころん
ころん
るぅと
ころん
るぅと
ころん
るぅと
るぅと
ころん
るぅと
ころん
るぅと
ころん
るぅと
るぅと
ころん
るぅと
るぅと
るぅと
僕は自分の糸を見た。
るぅとくんが言った通りだった。
僕とるぅとくんが繋がっていたはずなのに
いつのまにか僕は
るぅとくんとは繋がっていなかった。
ころん
僕の目にはいつのまにか涙が溢れていた。
ころん
僕は涙を流した。
めちゃくちゃ嬉しかった。
僕は普段人前で泣かないのだが
今はそんなの関係ない。
ころん
鼻水を垂らしながら感謝の言葉を言った。
嬉しいくて、でも信じられなくて.......
色々な気持ちがぐちゃぐちゃになっている。
るぅと
るぅと
るぅとくんはボソッと小声で言った。
僕は自分の声で上手く聞き取ることができなかった。
観覧車から降り
僕はさとみ先輩を探した。
ころん
ころん
さとみ先輩は見つからなかった。
色々なところを探しても見つからない。
足がちぎれてしまいそうなくらい走った。
僕はさとみ先輩をひたすら探しまくった。
だが、見つからない。
僕は一旦ベンチで休むことにした。
ころん
明日は筋肉痛になりそうだな.......
そう思いながら呼吸を整えた。
ころん
すると
さとみ
ころん
そこにはさとみ先輩がいたのだ。
ころん
さとみ
莉犬くん.......
ありがとう。
僕は心の中で密かに感謝した。
ころん
そして僕はさとみ先輩の指を見た。
そして自分の指を見た。
糸は繋がって
いなかった。
ころん
さとみ
ころん
やっぱり糸は繋がってなかったんだ。
僕は期待したことを後悔した。
だがもう遅い。
僕はさとみ先輩に好きと伝えようと思った。
どうせ振られるんだろうけど.......
僕は覚悟を決めた。
ころん
さとみ
ころん
さとみ先輩は表情1つ変えなかった。
ころん
さとみ
無言が続く。
気まずいな.......
そう思ったその時
僕の糸が動いた。
そしてさとみ先輩と繋がった。
ころん
ころん
僕は1回頭を整理した。
両思いの人と運命の人が繋がる。
っていうことは.......
さとみ先輩と僕は両思い!?
僕は頭が混乱した。
僕と先輩が両思いなんて
そんなことあるわけない.......
あるわけないのに
僕とさとみ先輩は両思い。
それは全くの真実だった。
さとみ
さとみ
ころん
さとみ
さとみ
さとみ先輩のその言葉に
嘘はなかった。
ころん
さとみ
さとみ先輩は
少しだけ頬を赤くしながら頷いた。
ころん
僕もつられて顔を赤くした。
さとみ
ころん
さとみ
1番言われたかった人に
その言葉を言われた。
もちろん断るわけがなく
ころん
僕は目を涙目にしながらそう言った。
さとみ先輩は優しく微笑むだけだったが
僕はそれだけでも充分嬉しい。
ころん
さとみ
運命の赤い糸なんて見えない方が良かったと
今まで思ってたけど
今は
この糸に感謝しよう。
そう思う。
作者