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月山来夏
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#くらげのゆらふわ小説
ゆら/くら
30
⚠️前のお話の続きです
夜。
窓の外では雨が静かに降っていた
部屋の中は薄暗く、時計の針だけが時を刻んでいる
ベッドの上では、アーサーが苦しそうに息をしていた
アーサー🇬🇧
熱はまだ下がらない
額には汗が滲み、息も少し荒い
その様子を、菊はベッドのそばの椅子に座って見守っていた
濡れたタオルを替え、額にそっと乗せる
本田菊
アーサー🇬🇧
弱々しい返事だった
菊は心配そうに表情を曇らせる
本田菊
アーサーは答えようとした
その時だった
体が小さく震え始める
アーサー🇬🇧
布団を掛けていても震えは止まらない
菊は慌てて布団を整える
本田菊
アーサー🇬🇧
返事はない
震えだけが続いていた
菊は少し考え、そっとアーサーの右手に触れる
冷たい。
本田菊
そう言って、その手を両手で優しく包み込んだ
アーサー🇬🇧
アーサーはゆっくりと目を開ける
視線の先には、自分の手を握る菊がいた
アーサー🇬🇧
思わず、小さく呟く
その言葉を聞いた菊は、ほっと息をついた
本田菊
本田菊
優しく微笑む
アーサーは握られたてを見つめる
不思議だった
体はまだ苦しい
それなのに、手だけは温かい
胸の奥まで少しだけ温かくなる気がした
アーサー🇬🇧
アーサーは小さく呟く
菊は一瞬きょとんとした後、くすっと笑った
本田菊
本田菊
少しいたずらっぽく尋ねる
アーサーはゆっくりと首を横に振った
アーサー🇬🇧
本田菊
菊は安心したように微笑み、そのまま手を包み続ける
本田菊
本田菊
アーサー🇬🇧
アーサーは握られた手を見つめる
温かい。
その温もりは、熱で震えていた体だけではなく、
胸の奥まで少しず溶かしていくようだった
ゆっくりと目を閉じる
その手があるだけで、不思議と安心できた
本田菊
優しい声を聞きながら、アーサーは静かに眠りへ落ちていった
第6話 ぬくもり 終わり
コメント
5件

アーサー可愛いすぎてヤバい。本当ありがとうございます
見るのが遅くなりました! アーサー元気になってほしいけどまだこのまま続きが見たいという気持ちもある
みぅです🤍🥀 第6話「ぬくもり」、すごく好きな回だった…。 アーサーの震えとか弱々しい感じ、普段の強気な姿とのギャップが刺さるよね。そこに菊がそっと手を包み込むところ、静かで優しい空気が伝わってきた。「離さないのか?」って聞くアーサーが切なくて、でも「違う」って首振るところに全部詰まってる気がした。 熱でしんどい中で、手の温もりだけが安心できるって描写、胸がぎゅっとなった。おやすみの声で眠りに落ちるラストも、すごく穏やかで良かったです🌙 次の話も楽しみにしてます。そらしろさんの優しい筆致、すごく好きです。