ｶﾞﾁｬ

……っと、三途は俺を睨む。

兄ちゃんは少し口元がにやけていた。

きっとこの空気に笑いをこらえているんだろう。

……胸が苦しい。酷いよ。兄ちゃん。

「すまん。」と言おうとしたが……

あ、やばい……謝らなきゃ……

三途がドアを開けて帰ろうとする直前くらいに、せめて早い内にちゃんと謝らなきゃと、

俺は察した。

俺が話そうとしたのに、いきなり兄ちゃんが割り込むように語る。

兄ちゃんは三途に近寄って……

……っと、蘭は三途の耳元で話す。

……俺の位置からでも分かった。三途は今赤面で、目尻に涙を浮かべた用な顔なのを。

ｶﾞﾁｬ……

ドアが閉まった。

確かにこの原因を作ったのは俺だ。

でも

やっぱり好きな人と自分より"上"の事をされるのは嫌だった。

……なんだこれw

これ"も"嫉妬じゃん……。

昔(天竺時代)の時の俺みたいで惨めだから……やめてよ。

……心の中が見られているようで……怖い。

まぁ、俺が思い出したくないだけなんだけど。

クソ兄弟へ。 書類は、おまけで俺が片付けてやっといた。 感謝しろ!! あ、後、竜胆は明日地下に来い。忘れんじゃねぇぞ 三途より

クソ兄弟って……ひでぇ言われよう……。

…書類片付けてくれてたんだ…。

……地下？

まじか…あそこまったく使わねぇ場所じゃん。

何言われんだろ。

そして俺は兄貴……じゃねぇ。

蘭が居た場所を見る。

…言いすぎたか？さすがに。…

蘭 Sida

んー……あれは流石に言い過ぎじゃね？

竜胆に…縁切られちゃった♡。

ま、"嫉妬"してる竜胆も……

可愛いんだけどな♡

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