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鈴虫の鳴き声が聞こえ始める夕暮れ
T.R
T.R
俺の祖父母宅で、りゅうと俺はかくれんぼしていた。
T.S
T.S
T.S
Sが隠れている部屋の前を誰かが通った。 次長と体格的に、Rかな、と思ったSは 息を潜めた
だがどうしても、見つけるのが遅いRが面白くて
笑い声を漏らしてしまった
T.S
廊下の人影がこちらを向く Sは目を見開いた Rの影の手元に
鋭い刃物が握られていたからだ
T.S
Sは息を呑んだ そんなはずない 家にはRの母親と祖母もいる
そんな監視下で刃物を持ち出すだろうか?
そもそも、Sは何かRに恨まれるようなことをしただろうか。
T.S
最近の学校の様子や、家で遊ぶ時の様子を記憶の片っ端から引きずり出してくる
T.S
Rは最近おかしかった
Sが他の人と遊ぶと言うとやたらと機嫌を悪くし、 帰りが遅くなった時は10分以上問い詰められた。 部活が長引いただけなのに
T.S
RがSの他の人と遊ぶ予定を血眼で予定を変えてくれと頼んだからだ
あんなに怖いRは見たことがなかった
でもきっとこれもノリだ、多分そうだ。 俺を殺したり、傷つけたりはしない
そう思っていた
タスッ
障子の紙を綺麗に貫通して 包丁の鋭利な刃物がSのいる部屋に顔をのぞかせた
T.S
T.R
T.R
慌てて口を塞ぐ
遅かった
包丁の刃が引き抜かれ、障子の戸がすーっと開いた。
T.S
T.S
T.S
動悸が止まらず、喋り方もおかしくなる
T.R
T.S
T.R
そうしてRが見せてきたのは
クラスメイトのM.TとのLINEだった
-03:56- M.T
M.T
M.T
M.T
M.T
M.T
M.T
M.T
M.T
M.T
M.T
M.T
M.T
M.T
-05:37-
T.S
T.S
T.S
T.S
T.S
T.S
T.S
-07:48-
M.T
-07:53-
T.S
T.S
T.S
T.S
T.S
T.S
T.S
T.S
T.S
T.S
T.S
T.S
T.S
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T.R
T.R
T.R
T.S
T.R
スっと、銀色に光る刃物の先がSのまだ小さい喉仏に突きつけられる
反射的に呼吸が浅くなり、脈拍が早くなる
T.S
T.R
T.R
Rの顔がSの耳元に近づいてくる
T.R
T.R
T.R
T.S
T.S
少し包丁を握る手に力が込められる
T.S
つーっと、生暖かい液体が首元を伝っていくのが感じられる
T.R
T.R
T.S
この頃のSは、殺されるよりは、生きていた方がマシだ
という考えだった
T.R
T.R
満足気に頷いたあと、包丁を首元から離し、柄の部分でSの後頭部を思い切り殴った
意識が遠のいていく ここからRの狂気的な監視生活が始まる
リリリリリリリリリリ(鈴虫の鳴き声)
T.R母
T.R母
T.R母
T.S祖母
T.R母
まって 俺は ここにいるよ
T.S
T.R
T.R
T.R