照彦
今すぐに逃げろ。
照彦
えっと、誰ですか?
照彦
平成13年6月14日生まれ。
産まれた病院は久井産婦人科。
名前は片桐照彦。
黒歴史は17歳までママ呼びだった事、サイコパス診断でやたらとサイコパスアピールをしまくった事。違うか。
産まれた病院は久井産婦人科。
名前は片桐照彦。
黒歴史は17歳までママ呼びだった事、サイコパス診断でやたらとサイコパスアピールをしまくった事。違うか。
突然の長文。 しかも、書かれている事柄は全て俺の事だ。
照彦
ちょ、ビビらせんなよ。健太か?綾人か?
怖いからそういうのはやめろって。
怖いからそういうのはやめろって。
照彦
つか、産まれた病院とか俺でも知らねぇよ。
照彦
イラズラでは無い。信じられないかもしれないが、俺は約30年後の未来のお前なんだ。
照彦
ワロタ、もういいからネタばらししてくれ。
照彦
周りにはお姉さん系好きで通しているが、本当の性癖はロリ系リョナラー。
著者田中丸先生のたった10話で構成された四肢欠損妹シリーズを長年愛読している。これは正真正銘お前しか知らない事だ。違うか。
著者田中丸先生のたった10話で構成された四肢欠損妹シリーズを長年愛読している。これは正真正銘お前しか知らない事だ。違うか。
照彦
お前、なんでそれ知ってんだよ。
照彦
今も愛読しているからだ。
四肢欠損妹シリーズ。確かに愛読している。 しかも、親にすら言っていない。自分しか知りようがない事象だった。 こいつの意味不明な突飛もない話に一気に信憑性が増した。
照彦
ちょっと整理させて。
照彦
混乱するのも無理は無い。時間が無い、今はただ黙って俺の話を聞いてくれたらいい。
照彦
wktk
照彦
2025年、宇宙人が現れた。
照彦
で、宇宙人と戦争になったと。
照彦
違う。話を遮るな。
照彦
宇宙人達は意外にも友好的でな。言葉と文明に壁こそあったが、長い時間をかけて人間社会に宇宙人という新たなる多様性が認められていったんだ。
照彦
で、奇襲され戦争になったと。
照彦
違う。黙って来け。
照彦
宇宙人達の技術と人間の技術は全くの別物でな。それらが組み合わさって全く新しい技術が発展したんだ。その中で特に成長したのが人工知能、AIと呼ばれるものだった。
照彦
で、AIと戦争になったと。
照彦
違う。お前まじ黙れ。
照彦
己の幸福を人様に支配されてるような奴らが、創造主に刃向かう理由がどこにある。
AIの進歩によって、新たに異次元の観測及び到達に成功したんだ。そして、驚くことにその異次元には人のような先住民が居た。異世界人達だ。
AIの進歩によって、新たに異次元の観測及び到達に成功したんだ。そして、驚くことにその異次元には人のような先住民が居た。異世界人達だ。
照彦
一応、先に言っとくが戦争にはなってないぞ。
照彦
で、異世界人と戦争になったと。
照彦
あ、ゴメ。
照彦
もっと緊張感を持て。
照彦
その異世界には、魔法と呼ばれる力が存在していてな。事実を認めるのも科学ということで、魔法科学という新たな分野が出来た。
その発展で化石燃料に頼らずとも良くなったり、燃料革命が起きたんだ。
今こうしてメールでやり取りできているのもそんな技術の一端だ。
その発展で化石燃料に頼らずとも良くなったり、燃料革命が起きたんだ。
今こうしてメールでやり取りできているのもそんな技術の一端だ。
照彦
平和すぎでワロ。
結構戦争無いんやな。
結構戦争無いんやな。
照彦
いや、ここで戦争が起きた。
照彦
( 'ω')ふぁっ
照彦
発展し過ぎた人類は、より高次元への接触を試みる。そして、成功してしまった。
それから間もなく彼らの攻撃が始まったんだ。
それから間もなく彼らの攻撃が始まったんだ。
照彦
高次元って、彼らってなんぞ。
照彦
神
照彦
あれを何と呼称すれば良いのかは分からないが、神と言うしかない。そうでなければ説明がつかなかった。
照彦
それと戦争したんか。もう負け確だろ。
絵が人間に勝てる訳無いやん。
絵が人間に勝てる訳無いやん。
照彦
いい比喩だな。だが、問題は戦ったという事だ。
世界の法則を維持する者が居なくなってしまったんだ。
世界の法則を維持する者が居なくなってしまったんだ。
照彦
分かりやすくして。
照彦
両親と喧嘩したら両親が蒸発した。
照彦
ちょっと分かったかも。
照彦
世界は今も端から崩れている。ここももう時期崩れる。
それを止める術は無い。とにかく逃げるしかないんだ。
それを止める術は無い。とにかく逃げるしかないんだ。
照彦
逃げるってどこへ。
照彦
宇宙、世界の中心だろうな。今は発展するまで待て、娯楽なんかに金は使わず全部貯めろ。
発展したら貯まった金で船を作れ、そして世界の中心に向かえ。
少なくとも、お前の寿命までは生き延びられる。
発展したら貯まった金で船を作れ、そして世界の中心に向かえ。
少なくとも、お前の寿命までは生き延びられる。
照彦
時間切れみたいだ。情報不足ですまない。
照彦
おい待てよ。最後に一つだけ。
照彦
童貞じゃない。
照彦
童貞のまま死ぬのか!
照彦
あ、違うのね。安心。
最後、心を見透かされた一言。 やはり自分なのだなと、改めてそう思った。 これ以降、この未来の自分を名乗る者からメールが来る事は無かった。が、彼の言う通りに物事は進んで行った。